カジュアルスーツは着こなしの幅が広い!着用シーンや季節ごとのおすすめも紹介

  • カジュアルスーツってどんなスーツ?
  • 仕事でカジュアルスーツを着ても大丈夫?
  • カジュアルスーツの着こなし方が知りたい!

カジュアルスーツとは、言葉のとおり「カジュアルな雰囲気のスーツ」なのですが、はっきりと定義が決まっているわけではありません。

ビジネススーツより気軽な着こなしができる生地やデザインのスーツがカジュアルスーツと呼ばれています。

カジュアルスーツは種類が豊富で、色柄や素材によってはビジネスシーンでも着用できるため、オンでもオフでも着こなしやすいスーツです。

この記事では、カジュアルスーツの特徴や着こなしのポイントについて紹介します。着用する場面や季節によっての着こなしが変わってくるので、参考にしていただければと思います。

スーツの種類や着こなしのポイントについては≫スーツの着こなしについてで詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

目次

カジュアルスーツとビジネススーツの違いは生地とデザイン

スーツという言葉を聞いて、多くの人が思い浮かべるのはビジネススーツかと思います。カジュアルスーツとビジネススーツはデザインや生地に違いがあります。

生地による着こなしの違い

カジュアルスーツはカジュアルな雰囲気になる生地で作られている
カジュアルスーツはカジュアルな雰囲気になる生地で作られている

ビジネススーツは光沢がある生地で作られています。一般的には光沢のあるスーツはフォーマルな雰囲気、光沢のない生地はカジュアルな雰囲気の着こなしになります。

《ビジネススーツの代表的な生地》

  • ウール(光沢の出る作り方で作られたもの)
  • シルク
  • ポリエステル

※ウール90%、シルク10%など複数の素材を組み合わせて作られた生地もあります。

《カジュアルスーツの代表的な生地》

  • ウール(ツイード、フランネル)
  • コットン(綿)
  • リネン(麻)
  • ニット

※ビジネススーツに使われている素材も使用されることがあります。

カジュアルスーツに使われる生地は光沢がないものが多く、Tシャツやニットなどのカジュアルな素材とも相性がいいので、普段着として着こなしやすい生地です。

ウールはビジネススーツでもカジュアルスーツでも使用される生地ですが、ビジネススーツは梳毛(そもう)という光沢の出る方法で作られており、カジュアルスーツの方は紡毛(ぼうもう)という生地に厚みの出るで方法で作られています。

梳毛と紡毛は同じウールでも見た目など生地の特徴に違いがあるため、着こなし方にも違いが生まれるのです。

生地の素材以外にも、ビジネススーツは季節にかかわらず似たような色や柄が多いのに対して、カジュアルスーツは生地の素材だけでなく色や柄なども季節感のあるものになっています。

デザインの違いについて

カジュアルスーツもビジネススーツも上下が同じ生地で作られているのは同じですが、カジュアルスーツは上下セットではなく単品でも着まわせるデザインのものが多くなっています。

《ビジネススーツのデザイン》

  • 肩パットが入っている
  • ジャケットの腰ポケットにはフラップがあり内側に袋状の部分がある
  • 裏地が全体についているものが多い
  • ズボンの長さは靴にかかる程度

《カジュアルスーツのデザイン》

  • 肩パッドがないものが多い
  • ジャケットのポケットにフラップがないものや表面に縫い付けたデザイン(パッチポケット)もある
  • 裏地のないものもある
  • ズボンの長さが靴にかからない短めのものもある
  • ジャケットの丈が短めなどの他の服と組み合わせやすいデザインが多い

カジュアルスーツのズボンは、短めのズボンにすることでスニーカーとも合わせやすいデザインになっています。

上下同じ生地で作成したものをスーツと呼びますが、カジュアルスーツはジャケットを他のズボンと組み合わせたり、ジャケットを着用せずにズボンだけを着まわすこともできるため「スーツ」という呼び方ではなく「セットアップ」として売られていることもあります。

カジュアルスーツならオン・オフそれぞれの着こなしが可能

カジュアルスーツは組み合わせるアイテムでTPOに合わせた着こなしが可能
カジュアルスーツは組み合わせるアイテムでTPOに合わせた着こなしが可能

カジュアルスーツは組み合わせるアイテムによって、仕事着としても普段着でも使えるスーツですが、裏を返せば、組み合わせるアイテムに気を配らないと場違いな着こなしになってしまうということです。

ビジネスシーンでの着こなしは、カジュアルになりすぎないように合わせるシャツやネクタイはシンプルなものを、カジュアルシーンではビジネススーツに見えないアイテムを選びましょう。

ビジネスシーンでのカジュアルスーツの着こなし

ビジネスシーンで着用する場合は、職場の雰囲気に合わせた着こなしをすることが大切です。

オフィスカジュアルが推奨されている職場であれば、コットンやリネンなどカジュアル感が強いスーツでもOKですが、ビジネススーツの着用が推奨されている職場であればポリエステルやレーヨンが混ざったしわになりにくい生地を選んでください。

《ビジネスシーンでの着こなしにおすすめのアイテム》

  • 無地または薄い色のシャツ
  • 細かいチェックやストライプのシャツ
  • 小紋やドット柄などの小さな柄のネクタイ
  • ブラウンや黒のベルト
  • 革靴

《ビジネスシーンでは避けた方がいいアイテム》

  • Tシャツ
  • 派手な柄のシャツ
  • 大柄のネクタイ
  • スニーカー

オフィスカジュアルビジネスカジュアルを取り入れている職場ではTシャツやニットなどもOKな場合もあります。

カジュアルスーツをビジネスシーンで着用する場合に大切なのは、取引先やお客様などの相手側から信頼してもらえる着こなしになっていることです。

自分の好きなものを自由に合わせるのではなく、相手が持つ印象を考慮した着こなしを考えてください。

カジュアルシーンは場所に合わせた着こなしを目指す

カジュアルスーツは普段着としても着ることができる
カジュアルスーツは普段着としても着ることができる

カジュアルスーツはTシャツ、ハイネック、ニットなど様々なアイテムと相性がいいので、カジュアルシーンではあまり悩む必要はありません。

カジュアルスーツの着こなしで気を付けるポイントは、場所に合わせた着こなしをするということです。

おしゃれな普段着としての着こなし

カジュアルスーツはパーカーやTシャツ、カットソーなどの普段着と組み合わせるだけでおしゃれに見えます。普段着と組み合わせる場合は素材感に差が出ないようにしましょう。

コットンやリネンはカジュアル素材なので普段着との相性がよく、ジャケットだけを着用してズボンにはチノパンやデニムを組み合わせるという着こなしもできます。

レストランや同窓会に行く場合

レストランや同窓会では普段着と同じ着こなしというわけにはいきません。かといって、オーソドックスな組み合わせにしてしまうと仕事に行くようなスタイルになってしまいます。

無地のカジュアルスーツにチェックのシャツを合わせたり、逆にチェックのスーツにカラーのシャツを合わせたりと普段とは違った着こなしにチャレンジしてみましょう。

結婚式の二次会に出席するとき

結婚式の二次会では主役は新郎新婦なので目立ちすぎないように気を付けてください。また、お祝いの場なのでフォーマルな雰囲気が必要になります。

軽く見えないようにカジュアルスーツの色は落ち着いたもの(ダークグレーやネイビー)を選び、シャツも薄いカラーや細かい柄のあまり派手ではないものを選びます。

ネクタイも派手な柄は避けてドットやストライプ、無地などの定番の柄を合わせましょう。

カジュアルスーツは季節感を意識した着こなしを目指そう

カジュアルスーツは季節に合わせた素材や色を選べる
カジュアルスーツは季節に合わせた素材や色を選べる

カジュアルスーツは生地の種類やカラーが豊富なので、季節に合わせて生地の色や素材を選びましょう。夏にはリネンなどの通気性の良い素材を選ぶことで、見た目だけでなく実用性もアップします。

冬にはフランネルやコーデュロイなどの厚手の素材を使ったカジュアルスーツで防寒対策することも可能です。

春夏におすすめの着こなし

春夏は明るい色のカジュアルスーツを選ぼう
春夏は明るい色のカジュアルスーツを選ぼう

春夏のカジュアルスーツは、さわやかなカラーでまとめた着こなしがおすすめです。薄いグレーやオフホワイト、サックスブルー、ベージュなど明るい色のスーツを選びましょう。

全体的に薄い色ばかりを組み合わせてしまうとメリハリがなくなってしまうので、シャツなどのインナーかネクタイには、はっきりとしたアクセントになる色を取り入れてみてください。

初夏にはマリンスタイルをイメージするネイビーのカジュアルスーツも季節感が出せます。ネイビーなど濃い色のカジュアルスーツを着用するときにはインナーの色は控えめにして涼しげに見える着こなしを目指しましょう。

秋冬におすすめの着こなし

秋冬はニットと組み合わせて着るのもおすすめ
秋冬はニットと組み合わせて着るのもおすすめ

秋冬には、フランネルやコーデュロイなどの温かみのある素材のカジュアルスーツがおすすめです。カラーもブラウンやダークグレーなどの重厚感があるものがいいでしょう。グレンチェックや千鳥柄も冬らしいデザインになります。

冬にはセーターやカーディガン、ニットベストを重ねたり、ハイネックのセーターをインナーとして着用してもおしゃれです。

肩パットが入っていないカジュアルスーツは、腕周りに少し余裕があるので重ね着しても動きやすいというメリットがあります。

カジュアルスーツの着こなしに関するQ&A

ビジネスカジュアルと指定されたときはスーツを着用してもいいですか?

ビジネスカジュアルという指定があったときでも、スーツを着ることはマナー違反ではありません。ただし、堅苦しい服装だと周囲から浮いてしまう可能性があります。

ビジネススーツではなくカジュアルスーツを着る、スーツのインナーを工夫するなどでカジュアルダウンした着こなしをしましょう。

カジュアルスーツはどこに着ていくものですか?

カジュアルスーツは組み合わせるアイテムによって仕事や結婚式の二次会、友人との食事会など幅広いシーンで着用できます

カジュアルスーツには様々んデザインや生地のものがあるので、結婚式の二次会や同窓会などの華やかさが必要な場には上品な生地とデザインのものを選びましょう。

カジュアルスーツは合わせるアイテムや素材で着こなしが広がる!

カジュアルスーツは合わせるアイテムでビジネスシーンから普段使いまで着回しできる便利なスーツです。季節感のある生地やデザインを取り入れることもできるので、その季節ならではの着こなしも楽しめます。

カジュアルな場ではあまり組み合わせるアイテムを気にしなくていいのですが、ビジネスの場では職場の雰囲気に合った着こなしを心がけてください。

おさらい
  • カジュアルスーツとはカジュアルな雰囲気の生地やデザインを取り入れたスーツ
  • 組み合わせるアイテムに気を付ければカジュアルスーツをビジネスシーンで着てもOK
  • カジュアルスーツは季節や着ていく場所に合わせて着こなしを変える

組み合わせるアイテムによって着こなしのイメージが変わるカジュアルスーツは、逆に言えば合わせるアイテムを間違えてしまうと場違いな印象になってしまうということです。

オン・オフそれぞれの場面にあったアイテムを見極めて、カジュアルスーツの着こなしを楽しみましょう。

スーツを着こなすときのポイントについては≫スーツの着こなしについてでも詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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