- スペンサージャケットってどんなジャケット?
- スペンサージャケットでおすすめの着こなしは?
- スペンサージャケットはスーツとしても着用できるの?
ジャケットにはデザインによって呼び名がついていますが、名称だけを言われても形をイメージできないものもありますよね。
スペンサージャケットは丈の短いダブルのジャケットで、会社員が仕事で着用するジャケットとは形が違うため着用したことがない人が多いかと思います。
結婚式で新郎がお色直しの際に着用することもあるスペンサージャケットですが、最近では普段使いしやすいデザインが増えてきており、普段のコーディネートに取り入れやすくなりました。
そこで今回は、スペンサージャケットの特徴と着こなし方について解説していきます。
スペンサージャケットとは
スペンサージャケットとは、ウエストまでの短い丈のジャケット(上着)のことです。
燕尾服の燕尾(背中側の長い部分)を切り取ったデザインが原型で、英国のジョージ・ジョン・スペンサー伯爵が愛用したことが名前の由来になっています。
デザインは燕尾服と同様にダブル(前身ごろにボタンが2列に並んでいる)で、体にフィットしたシルエットが一般的です。
18世紀から19世紀にかけて男女ともに流行したデザインで、当時は男性は黒いジャケット、女性はボレロ型の短いジャケットが一般的でした。
スペンサージャケットの原型である燕尾服については≫燕尾服とは?いつ着るのが正解?で紹介しております。
スペンサージャケットの着こなしを紹介
スペンサージャケットは丈が短いので、普段丈の長いジャケットを着用している人はコーディネートしにくいと感じるかもしれません。
丈が気になる場合には、インナーをパンツインせずに外に出すことで腰回りをカバーできます。
メンズのおすすめコーディネート
スペンサージャケットはもともと燕尾服から派生したアイテムのためフォーマルなイメージがありますが、ダブルではない「スペンサー風」のジャケットも流通しており、普段着としてコーディネートしやすくなってきています。
スペンサージャケットに初めてチャレンジする場合は、シングルタイプや丈が少し長め(ウエストではなく腰骨のあたり)のデザインを選ぶのがおすすめ。
ダブルでもシングルでもカジュアルに着こなしたい場合はボタンは閉めずに、インナーにはカットソーやハイネックのニットなどを合わせると良いでしょう。
レディースのおすすめコーディネート
レディースのスペンサージャケットは、ハイウエストのスカートやパンツと合わせると足が長く見えバランスがとりやすいアイテムです。スカートではなく、ワンピースの上に重ねても足長効果があります。
ボタンを開けて着る場合は細身のパンツでもOKですが、ボタンを閉めて着る場合はワイドパンツやスカートがおすすめです。
スペンサージャケットをスーツとして着用するときのポイント
スーツというのは上下セットで販売されているものを指すので、正確にはスーツではなく組み合わせての着用になります。
スペンサージャケットをスーツのように着こなしたい場合は、ジャケットと同じ素材のパンツを選んでください。ポリエステルやレーヨンとウールでは光沢が違うので、異素材を組み合わせないよう注意しましょう。
オーバーサイズを選んでしまうと、せっかく上下でそろえても品がなく見えてしまうので、ジャケットのサイズは体にフィットしたものを選ぶことも忘れずに!
スペンサージャケットは正装以外でも活躍するおしゃれなアイテム
スペンサージャケットは、もともと燕尾服をアレンジしたものなので男性の正装に用いられることもありますが、現在ではデザインもカジュアルにアレンジされたものが販売され、正装以外でも着用されています。
丈の短いジャケットは、ボタンを閉めるとバランスがとりにくいので男性の場合はカジュアルではボタンをはずした着こなしがおすすめです。
女性の場合は着用するボトムによって下半身にボリュームが出る場合があるので、上半身を引き締めたい場合はボタンを閉めるなど、バランスを見ながら調節してください。
- スペンサージャケットとは、燕尾服の尾の部分をカットしたウエストまでの短い丈のジャケットのこと
- カジュアルに着こなしたいときはボタンは閉めないのがおすすめ
- スーツとして着る場合はジャケットとパンツの素材を合わせフィットしたものを選ぶ
スペンサージャケットという名前は聞きなれないので身構えてしまう人も多いかもしれませんが、着こなしによってはおしゃれな普段着として活用できます。
丈が短いスペンサージャケットは他のジャケットよりスタイリッシュに見えるので、ぜひコーディネートに取り入れてほしいアイテムです。