カラーキーパー(カラーステイ)の取扱いを徹底解説!紛失時の対応や洗濯をするときの注意点についても

  • カラーキーパーとはどんな物なのか
  • カラーステイとの違いや種類について詳しく知りたい!
  • カラーキーパーの取扱いで注意すべき点をまとめて教えて!

普段から仕事着としてYシャツに袖を通す機会が多い人なら、カラーキーパーという言葉を一度くらいは耳にしたことがあるかもしれません。

カラーキーパーとはYシャツの襟芯と呼ばれる部分の名称で、襟の形をピンとした状態に保つ役割を果たしています。

目立たないカラーキーパーですが、紛失したり破損すると襟の形が崩れたり左右のバランスが悪くなったりと、意外に困ってしまうものです。

そこで今回は、Yシャツの襟元を美しく保つ陰の立役者”カラーキーパー”について詳しく解説します。

基本情報だけでなくカラーキーパーに関連する疑問やトラブル時の対策などにも触れていますので、紛失や破損が起きてから慌ててしまわないようこの機会にしっかりチェックしておきましょう!

目次

カラーキーパーの基本情報と役割について

冒頭でも簡単に説明していますが、カラーキーパーとは【Yシャツなどの襟の形状を保つ】ことを目的とした襟芯です。

カラーキーパーの説明画像
カラーキーパーとは襟の形状を維持するための芯を意味する言葉
  • カラーキーパー
  • カラー(襟芯または衿芯)
  • カラーステイ
  • カラーボーン

上記のようにさまざまな名称がつけられていますが、呼び名が違うだけで同じ物を指す言葉となっています。

カラーキーパーが入っているYシャツは、襟の部分がピンと綺麗な形状が保たれてヘタりやロールを防いでくれるのでビジネスシーンや正装が求められる場での着用に向いていると言えるでしょう。

カラーキーパー付きYシャツは2種類ある

ビジネスや冠婚葬祭での着用を想定したYシャツの場合、基本的にはカラーキーパーが付いていると考えて良いでしょう。

ただし、カラーキーパーが着脱可能な場合とそうでない場合があるので購入時は注意が必要です。

着脱できない(縫い込み式)タイプのカラーキーパー

Yシャツの襟部分を裏返したときに、カラーキーパーが襟に縫い込まれているタイプは着脱することができません。

カラーキーパーの有無は、襟の部分に指を添わせてなぞれば簡単に確認することができます。

カラーキーパーの確認方法を解説した画像
指で触れるとカラーキーパーの有無は簡単に確認することが可能

縫い込み式カラーキーパーのメリット・デメリット

  • 着用シーンによってカラーキーパーを外すことができない
  • カラーキーパーが破損した場合の修理が面倒
  • 着脱することが無いため、紛失については心配不要

カラーキーパーが取り外せないため、破損や折れ曲がりなどが起きてしまうと簡単には修復できないというデメリットはありますが、紛失の心配が無いという強みもあります。

取り外し可能なタイプのカラーキーパー

Yシャツの襟部分を裏返すと、カラーキーパーの差込口が確認できるタイプもあります。

差込口があるタイプのYシャツは、カラーキーパーの種類を変えたり着用シーンに合わせて取り外すなど幅広い着回しが可能になるのが最大のメリットです。

カラーキーパーの着脱部分の画像
襟の裏にカラーキーパーの差し込み口があれば着脱可能

着脱が可能なタイプのカラーキーパーのメリット・デメリット

  • カラーキーパーを変えたり外すことで襟のスタイルが変えられる
  • カラーキーパーが取り外せるため、長持ちしやすく破損時の交換なども簡単
  • カラーキーパーを紛失してしまう恐れがある

アレンジがききやすく交換や差し替えが簡単というメリットはありますが、紛失しやすいので取り外したカラーキーパーを無くさないように注意が必要です。

カラーキーパーが最初から付いていないシャツもある

同じシャツでも、カジュアルシーンでの着用を想定した服の場合はカラーキーパーが付いていないことがほとんどです。

カジュアルなシャツの画像
カジュアルシーンでは襟をピンとさせる必要性が無い!

襟先をピンと伸ばして清潔感や品のある着こなしが求められるドレスシャツとは異なり、カジュアル用のシャツにカラーキーパーは不要なので最初から付いていません。

カラーキーパーは無くても良いのか

カラーキーパーの必要性については、着用シーンやファッションによって考え方はさまざまです。

必ずしもカラーキーパーを付けなければならない訳ではありませんが、「きちんと感」や「しっかり感」のある服装が適切な着用シーンなら必要であるという認識を持つべきでしょう。

カラーキーパーを付けた方が良い着用シーン

カラーキーパーで襟先を綺麗に保ったYシャツを着用した方が良いとされるシチュエーションは以下の通りです。

  • BtoB、BtoCに関わらずしっかりした服装が求められるビジネスシーン全般
  • パーティーや冠婚葬祭など服装に品格が求められる場

カラーキーパーを外したからといって重大なマナー違反になる訳ではありませんが、襟がロールしすぎてしまうと場違いな印象の服装になってしまうので注意しましょう。

カラーキーパーをわざと外すという選択肢もある

襟先をピンと綺麗に保ってくれるカラーキーパーですが、状況によってはあえて外すという選択肢を持つと服装の幅が広がります。

例えばオフィスカジュアルを採用している企業に勤めていて、服装をカジュアルダウンしたい場合などはカラーキーパーを外すことで襟先に遊びがでて”柔らかい印象”を演出することが可能です。

着用しているスーツとの相性で、わざとカラーキーパーを外すケースもあります。

スーツのスタイルを大別すると、「ブリティッシュ・スタイル」と「イタリアン・スタイル」の2パターンです。(アメリカンスタイルなど細かい分類は他にもありますが割愛しています)

ブリティッシュ・スタイルの特徴

ブリティッシュスタイルの特徴を図解
質実剛健という印象のブリティッシュ・スタイル

ブリティッシュ・スタイルの特徴

  • 男性的な印象のボディラインが多い
  • 肩パットがしっかり入っている
  • 丈夫で固い質感の生地が使われることが多い
  • ”しっかり感”が強いスーツで国内におけるビジネスシーンでは主流とされるスタイル

ブリティッシュ・スタイルには、カラーキーパーを付けて襟先をしっかりと綺麗に保ったYシャツが最適です。

イタリアン・スタイルの特徴

イタリアンスタイルの解説画像
スタイリッシュで柔らかな印象のイタリアン・スタイル

イタリアン・スタイルの特徴

  • 仕立て全体が柔らかく華やかな印象
  • 肩パットは控えめ、中性的で華やか
  • 仕立てに使われる生地は柔らかく光沢のあるものが多い
  • 品格とオシャレ感を両立させたいエグゼクティブ層や若い世代に好まれる傾向がある

真面目で固い印象が強いブリティッシュ・スタイルのスーツに比べ、スタイリッシュな印象や柔らかさこそがイタリアン・スタイルの特徴と言えます。

国内ではオシャレに気を使う若い世代のビジネスマンや、CEOなどを中心としたエグゼクティブ層に好まれる傾向がみられます。

イタリアン・スタイルの場合、あえてカラーキーパーを外し全体的に柔らかさのあるコーデにするのも良いでしょう。

洗濯やクリーニング時にカラーキーパーはどうする?

カラーキーパーが着脱可能なYシャツの場合、洗濯をしたりクリーニングに出すとき外した方が良いのか悩む人がいると思います。

結論からいうと、「洗濯やクリーニング時は面倒でもカラーキーパーはその都度外す」ようにしましょう。

理由は単純で、そのままにしてしまうとカラーキーパーの紛失や破損に繋がるからです。

特にクリーニングの場合、店舗によっては紛失や破損が生じても保障や差し替えに対応していないケースもあるので、無用なトラブルを避ける意味でもカラーキーパーは事前に外しておくのがおすすめです。

カラーキーパーはどこで売ってるかなど気になる質問・疑問まとめ

最後に、カラーキーパーに関連する疑問や質問をQ&A方式でまとめて紹介します。

特に紛失時や購入する方法などは、有事の際に役立ちますのでチェックしておきましょう!

カラーキーパーはどこで購入できますか?価格の相場も教えて!

カラーキーパーは、紳士服売り場やネット通販などで購入することが可能です。

価格帯は素材によって多少の違いはありますが、数百円~千円程度で購入できます。

カラーキーパーにはどんな種類があるのですか?また、違いがあるのでしょうか?

カラーキーパーには、以下のような種類が存在します。

  • プラスチック製(一般的で最も多く使われているカラーキーパー)
  • 金属製のカラーキーパー
  • ステンレス製のカラーキーパー

カラーキーパーに使われる素材によって、襟先の”しなり”に違いが生じます。

一般的に使われるプラスチック製に比べ、金属製やステンレス製のカラーキーパーの方が襟先のキープ力が高いので、フォーマルな服装が求められる場などに適しています。

縫い込み式のカラーキーパーが破損したときはどうすれば良いのでしょうか?

縫い込み式のカラーキーパーが中で曲がってしまったり、破損してしまった場合には交換する必要があります。

裁縫が得意な方なら、カラーキーパーを購入して自分で交換する方法もありますが、基本的には購入したお店やテーラーに修理を頼んで交換してもらうことになります。

ただし、工賃が発生する(数百円~千円程度)ので安価なシャツの場合は買い替えた方が良いかもしれません。

カラーキーパーを購入しようと思うのですがサイズが合うのか心配です

カラーキーパーの差込口は、シャツによって幅や奥行に若干の違いがあります。

そのため、購入前に差込口の幅や奥行を計測した上で適切なサイズのカラーキーパーを購入するようにしましょう。

シャツを購入した店舗で全く同じカラーキーパーを購入するのが確実な方法です。

注意点として、シャツの差込口よりも大きいサイズのカラーキーパーは買わないようにしましょう。

差込口よりも大きいカラーキーパーを無理やり入れると、襟の破損など深刻なトラブルの原因になってしまいます。

どうしてもジャストサイズのカラーキーパーが無い場合は、なるべく近いサイズで小さ目の物を購入するのがおすすめです。

シャツの襟部分は、着用時には折りたたまれていてカラーキーパーが落ちないように設計されています。

着替えの際などにカラーキーパーのサイズが小さいと落ちやすくなりますので、紛失には十分注意しましょう。

カラーキーパーは100円ショップで売っていますか?

残念ながら100円ショップでカラーキーパーは販売していないようです。

専門性が高く、頻繁に交換するような物では無いことを考えると今後も100円ショップがカラーキーパーを取り扱う可能性は低いと考えられます。

ただし、小ネタとして100円ショップで購入することができるプラスチック製の下敷きなどを利用して、カラーキーパーを自作するという人もいるようです。

前述のように、ジャストサイズのカラーキーパーが見つからない!というときに、破損していないカラーキーパーを型にして、下敷きなどを同じかたちに切って代用品として使うという方法です。

正規のカラーキーパーと比べ厚みや固さが違うため、自作をするときは自己責任で行うようにしてください。

自作するときの注意点として、先端を鋭角にしすぎたり柔軟性の低い素材を使うとシャツの破損や思わぬ怪我に繋がる恐れがあります。

基本的には正規品の購入をおすすめしますが、緊急時などの応急処置として覚えておくと役立つかもしれません。

カラーキーパーで綺麗な襟を演出しよう!

カラーキーパーは襟先を綺麗に保つ上で欠かせない存在です。

必ずしも付けなければならない訳ではありませんが、TPOに合わせてカラーキーパーを着脱できればコーデの幅が広がります。

おさらい
  • カラーキーパーには縫い込み式と着脱式がある
  • カラーキーパーを外すとカジュアル感のある着こなしを演出できる
  • 洗濯やクリーニング前にはカラーキーパーは外しておこう
  • 紛失や破損したときはシャツを購入したお店かネットで購入しよう
  • 自作することも可能だがあくまでも応急処置程度に考えよう

シャツを購入するときやコーデの雰囲気を変えたいときなど、これを機に少しだけカラーキーパーを意識してみてはいかがでしょうか。

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