ブレザーとスーツジャケットの違いを徹底解説!特徴やシーンごとの選び方を知って上手に活用しよう!

  • ブレザーとスーツで具体的に何がのように違うのかを知りたい!
  • スーツと同じようにビジネスシーンでブレザーを着ても良いの?
  • ブレザーの種類や選び方を教えて!

ブレザーという単語を耳にすると、学生の制服というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。

最近は”紺ブレ”、いわゆるネイビー系のブレザーを取り入れたファッションに注目が集まっていますが、学生っぽくなってしまうのでは・・と敬遠したり、スーツと何が違うのか判らずマナー的に心配という方も多いようです。

この記事ではブレザーとスーツジャケットの違い、さらにはシーンごとの服装マナーも考慮したブレザーの選び方などを詳しく解説します。

目次

ブレザーとスーツ(ジャケット)の違いとは

スーツの上着とブレザーにはいくつかの相違点がありますが、服のカテゴリで言えばどちらも”ジャケット”に分類されます。

ジャケットとはコート丈より短い上着全般を表す言葉なので、大きなくくりで言えばブレザーもスーツのジャケットも同じカテゴリということになります。

ただし冒頭で説明した通り全く同じという訳ではなく、混同するとシチュエーションによっては相手に失礼だと思われたり、場違いな服装になってしまうので注意が必要です。

まずはブレザーとスーツジャケットを混同しないためにも、両者の違いをしっかりチェックしておきましょう。

ブレザーとスーツジャケットの相違点:シルエットや装飾

ブレザーとスーツジャケットでは、見た目や造りにおいて以下のような違いがみられます。

  • スーツはセットアップ、ブレザーは単体販売
  • スーツは肩パッド有、ブレザーは肩パッド無し(例外あり)
  • スーツのボタンは水牛や貝が素材、ブレザーは金属(例外あり)
  • スーツのポケットは蓋(フラップ)付、ブレザーは無し(例外あり)

それぞれの違いについて詳しく解説します。

セットアップか否か

ブレザーとスーツジャケットを見分けるときに、最も判りやすいのが販売方法です。

スーツの場合はジャケットとパンツが同じ素材・同じデザインで統一された、いわゆるセットアップで販売されるのが一般的。

スーツ上下のイメージ画像
一般的にスーツはセットアップで販売されている

セットアップとは異なり、ジャケットだけが単体で販売されていて仕立てが良い物をテーラードジャケットと称します。

ブレザーは単体で販売されているので、テーラードジャケットの一種に分類されます。

ジャケット(上着)>テーラードジャケット(単体で上質な仕立て)>ブレザー

肩パッドの有無

シルエットを比較したときの相違点として、肩パッドの有無を挙げることができます。

一般的なスーツジャケットには肩パッドが入っていますが、ブレザーの場合はボディラインが判りやすく肩パッドが無い軽やかなシルエットが多くなっています。

ポケットやボタンなどの装飾

スーツジャケットのボタンには水牛や貝などの天然素材がよく使われますが、ブレザーの場合は金属性のボタンが使われることもあります。

メタルボタンの画像
メタルボタンはブレザーの大きな特徴の1つ

ポケットの付き方や蓋の有無にも違いがあり、スーツジャケットの場合は蓋(フラップ)が付いているセットインポケット(ジャケットの内側に切り込みを入れて作る)が一般的です。

しかしブレザーの場合は、パッチポケット(外付けするタイプのポケット)やフラップが無いデザインが多くなっています。

ただしブレザーでも水牛のボタンだったり、ポケットにフラップが付いていたりと例外になるケースはあるので、見分け方としては参考程度にしたほうが無難です。

ブレザーとスーツジャケットの相違点:印象や服装マナー

上下セットアップでカッチリした印象のスーツジャケットに比べ、ブレザーはややカジュアルダウンした印象です。

近年ではオフィスカジュアルを採用する企業が増えてきたため、ビジネスシーンでもブレザーを取り入れたファッションが定着してきましたが、服装マナーを強く意識すべきシーンではスーツをしっかり着用したほうが無難です。

フォーマルな印象が強い=スーツ

カジュアルな印象が強い=ブレザー

と覚えておきましょう。

オフィスカジュアルについては、基本ルールから年代別のおすすめコーデまで詳しく解説している記事があるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

シーンごとに表情が異なるブレザー

ブレザーはビジネスシーンだけでなく、幅広いシチュエーションで目にすることができます。

着用シーンによって表情や印象を大きく変えるブレザーについて詳しく解説します。

最もポピュラーな”制服”としてのブレザー

私たちが日常生活で最も目にする機会が多いのは学生の制服としてブレザーが採用されているケースです。

ブレザーを着た高校生の男女
学生服のイメージが強いブレザー

ネイビーカラーで爽やかな印象のデザインが多く、パンツとジャケットの色や素材が異なるジャケパンスタイルを採用しているのが一般的です。

ジャケパンについては、大人っぽいビジネス・トラッド系コーデからカジュアル色の強いアメカジコーデまで詳しく解説した記事があるので合わせて読んでみてください。

スポーツの審判が着用する上着もブレザー

野球やテニスの審判も、ブレザーを着用しています。

審判のイメージ画像
さまざまな競技の審判もブレザーを着用している

ややクラシカルなデザインを採用していたり、胸元にワッペンが付いていたりすることが多いのが特徴です。

私服や仕事着としてのブレザー

日本では特に前述した学生服のイメージが強いブレザーですが、アメトラファッションの流行などもありビジネスシーンや私服にブレザーを取り入れる人が増えてきました。

カジュアルで軽やかな印象のブレザーはオフィスカジュアルとの相性が抜群ですが、色合いや組み合わせるパンツやシャツによってはビジネスカジュアルでも着用が可能です。

アメトラについて詳しく知りたい!という方は、歴史や変遷などの基本情報からトレンドを意識したコーデまで詳しく解説している記事があるのでぜひ目を通してみてください。

着用シーンを意識したブレザーの選び方

制服っぽいイメージが先行して手が出しにくいという方も多いブレザーですが、実は私服からビジネスシーンまで幅広く活躍してくれる万能ジャケットなので、1着でも持っていると重宝します。

着用シーンや目的に合わせた失敗しないブレザーの選び方を紹介しますので、ぜひ参考に役立ててみてください。

ブレザーを選ぶときのポイント①シングルorダブル

ブレザーのデザインにはスーツと同じようにシングルとダブルが存在します。

ブレザーを含むジャケット全般は、フロントボタンの数や配置によって分類分けされていて、ボタンをとめたときに縦一列にボタンが並ぶのがシングルブレスト、縦二列にボタンが並ぶとダブルブレストになります。

さらに細かく言えば1つボタンや3つボタンなどもありますが、細かい説明は省きます。

気になる方は、スーツのボタンについて詳しく解説している記事があるのでチェックしてみてください。

ブレザーの軽やかさやカジュアル感を活かしたコーデを楽しみたい方は、シングルブレストがおすすめです。

一方ダブルブレストのブレザーは、しっかり感があり重厚なシルエットなので幅広いシーンでの着用が可能となります。

ダブルスーツのイメージ画像
ダブルならブレザーでも重厚感のある着こなしが可能

ブレザーを購入するときは、着用シーンを意識して自分に適したデザインを選ぶようにしましょう。

ブレザーを選ぶときのポイント②生地と色あい

ブレザーを選ぶときは、使われている生地の素材や色も重要なポイントです。

ブレザーに使われる生地もスーツと同じで、安価な化学繊維から高級感のある天然素材まで多種多様となっています。

普段着としてジャケパンコーデを楽しみたいときは、価格も安く気軽に洗える加工が施されたポリエステル製のブレザーなどがおすすめ。

オフィスカジュアルやビジネスカジュアルでの着用なら、高級感と機能性を備えた天然素材で作られたブレザーがおすすめです。

ブレザーの場合、色は必然的にネイビー系統を選ぶことが多くなります。

同じネイビーでも濃淡などの色合いによって、着用したときの印象がガラッと変わるので意識して選ぶようにしましょう。

若々しさや爽やかさを引き立たせたいならブルーに近い鮮やかなネイビーがおすすめ。

青いスーツを着た男性
極端な色合いは着る人や場所が限定されがち

濃いネイビーなら、重厚で落ち着いた印象になるので年齢やシーンを問わず着用できるはずです。

ブレザーにまつわるQ&Aまとめ

最後に、ブレザーに関連した素朴な疑問や質問を一問一答でまとめて解説します。

ブレザーは正装になるの?

シーンによって求められる正装は異なりますが、式典などで着用する【礼装】の概念で言えばブレザーでの出席はマナー違反になる可能性が高いと言えるでしょう。

燕尾服やタキシード、モーニングなどの礼装については過去記事で着分けルールなどを詳しく解説していますので目を通してみてください。

ややフォーマルなシーンでブレザーの着用が失礼とならないケースは”略礼装”での出席が認められている場合です。

具体的な例を挙げると、結婚式にゲストとして出席する場合(新郎新婦と関係が近すぎる場合はホスト側なのでNG)や、「平服でお越しください」と案内されているパーティーや会合などです。

略礼装の場合、ブラックスーツやダークスーツの方が一般的ですが、ブレザーの着用が失礼になる訳ではないので安心して着用しましょう。

ブレザーで会社に行くのはマナー違反ですか?

ブレザーはセットアップのスーツとは違い、色合いや質感が異なるパンツと組み合わせるジャケパンコーデが基本になります。

会社が従業員にスーツとネクタイの着用を義務付けている場合、その背景には「統一感」や「統制のとれた雰囲気」などを重視していることが考えられます。

そのため服装マナーに厳しい会社の場合、ブレザーで出社するとマナー違反とされてしまう可能性があるといえるでしょう。

しかし、最近はオフィスカジュアルやビジネスカジュアルを積極的に採用し、服装の自由化を掲げる会社も増えてきていますので、ブレザーで出社しても全く問題が無いケースもあります。

ブレザーが会社でマナー違反になるかどうかはケースバイケースなので、しっかり確認した上でビジネスファッションを楽しみましょう。

ブレザーを着ないのは勿体ない!目的に合った選び方でコーデの幅を広げよう!

日本では学生服のイメージが強いせいか、ファッションにブレザーを取り入れることに消極的な人も多いですが、目的や着用シーンをしっかり意識して選ぶと汎用性の高さからコーデの幅がグッと広がるのでおすすめです。

おさらい
  • カジュアルな印象が強いからこそブレザーは幅広く活用できる
  • 生地や色合い、シルエットなど選び方次第で重厚な着こなしも可能
  • ブレザーを敬遠するのは勿体ない!

普段着としてキレイ目コーデに活用したり、シャツやセーターの上からサッと羽織ってオシャレなオフィスカジュアルコーデに活用したりと、ブレザーが活躍する場面は意外に多くあります。

もし今までブレザーを避けてきたという人も、この機会に購入やコーデへの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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