こんにちは。
榮屋本舗の代表・伊藤です。
さて、
主であるヌンツォ・ピロッツィさんに促され
私はアトリエの奥へと足を踏み入れます。
そこで
サルトリア・ピロッツィで働く
スタッフを紹介してもらいました。
まず紹介されたのが、
ヌンツォさんの弟、フェリーチェさん。
お顔はヌンツォさんにすごく似ていて、
作業中でもあるにかかわらず見せてくれた
屈託のない笑顔と元気なお声が印象的です。
このアトリアを仕切るヌンツォさんによると、
彼の存在というのは、
サルトリア・ピロッツィを支えてくれる大事な片腕であり、
彼らは兄弟でもあるのですが、
お互いが厳しく技術を監視、意見を出し合うことで、
これまで切磋琢磨してきたそうです。
彼の持っている技術に関しては、
私もあとで驚かされるのですが、
その話はまた後ほど……。
次に紹介をいただいたのは、
ヌンツォさんの長男である
ドメニコ(愛称はミンモ)さん。
彼は近い将来、
このサルトリア・ピロッツィを背負って立つ
大事な後継者です。
現在は父に勝るとも劣らない技術があり、
サルトリア・ピロッツィを
しっかりと支えているようです。
しかし、
私がヌンツォさんに
「もう安心じゃないですか」と尋ねると
少しだけお顔が厳しくなり
「いや、まだまだ任せられないよ」と、
言葉が返ってきました。
このやり取りは、
どこか日本の職人の家系と同じような雰囲気がして、
何気ない会話ではあったのですが、
私は非常に重く受け止めました。
気になってあとで話を聞くと、
じつは、
今でこそ父と同じアトリエで働くドメニコさんですが、
以前は家を飛び出したこもあったようで……
というところで、
この続きは、次回にお届けします。
チャオ(*^-゚)/~Ciao!