- 夏のジャケパンコーデを着こなすポイントやコツが知りたい!
- 夏にジャケットを羽織るのはキツい。対処法を教えて!
- 夏のジャケパンにおすすめなコーデ例やアイテムを教えて!
カジュアル・フォーマルのどちらにも柔軟に対応できる”ジャケパンコーデ”は、メンズファッションの定番スタイルとなっています。
シーンや季節を選ばないジャケパンですが、真夏の暑い時期では以下のような悩みや困りごとが起こりがちです。
「暑い!ジャケパンだけどジャケットを脱ぎたい!」
「いっそジャケットを脱ぎたいけど、服装マナーや着こなしとしてNGになるの?」
この記事では【夏のジャケパンコーデを着こなすポイント】や【夏のジャケパンに関連する服装マナー】について、詳しく解説します。
ジャケパンの基礎や、今回のテーマとは真逆の”冬のジャケパン”が気になる方は、詳しく解説している過去記事にもぜひ目を通してみてください!
夏のジャケパンコーデの2大ポイントを意識して”季節感”を演出しよう!
夏のジャケパン、特に暑さが厳しい真夏のジャケパンコーデは”季節感”がとても大切です。
夏のジャケパンコーデで季節感を演出するには【夏に適した素材や生地選び】と【カラーコーディネート】の2大ポイントが重要となります。
暑い季節に適した素材や生地とは
ジャケットにパンツを組み合わせるジャケパンコーデは、夏の暑い時期は”暑苦しい印象”になってしまいがちです。
夏のジャケパンコーデを爽やかに着こなすためには、アイテムの素材や生地に気を配ることが大切です。
真夏のジャケパンコーデにおけるジャケットは、以下のような特徴を持つアイテムを選ぶようにしましょう。
- シャリ感やエアリー感など質感が涼しげな物
- なるべく薄手で通気性の高い物
- ※高機能性で着用者が快適に過ごせる物
通常の私服コーデなら薄手のジャケットを選びやすいので問題ありませんが、ビジネスカジュアルなど夏でも”しっかり感のあるジャケットの着用”が求められる場合は、機能性をより重視したアイテム選びをするのがおすすめです。
夏のジャケパンコーデにおすすめな生地や素材で代表的な物をいくつか紹介します。
夏におすすめな素材①コットン
綿(コットン)は、通気性や吸水性に優れた特徴を持つことから夏物衣料に適した素材として有名です。
植物性の天然素材なので、肌にも優しく比較的安価なのでさまざまな衣料で使われています。
夏におすすめな素材②リネン
植物性の天然素材で作られた生地ならリネン(麻)も夏のジャケパンコーデにおすすめな素材の1つです。
コットンと同じく通気性に優れ、乾きやすく丈夫なのがリネンの特徴となっています。
夏のジャケパンコーデにおすすめな植物由来のコットンとリネンは、見た目が異なるだけでなく素材が持つ特徴にも違いがあるのでアイテム選びの前にチェックしておきましょう。
●コットンとリネンの特徴とデメリット比較
コットン | リネン | |
---|---|---|
特徴や性質 | 通気性〇 吸水性〇 速乾性△ 肌触り〇 丈夫さ〇 | 通気性〇 吸水性△ 速乾性〇 肌触り△ 丈夫さ◎ |
デメリット | 乾きにくい シワになりやすい 縮みやすい | シワになりやすい 日光で色落ちや変色の恐れ 縮みやすい |
コットンやリネンは快適に着用しやすい特徴が多い反面、シワになりやすく洗濯で色落ちや縮みなどが起こりやすいというデメリットがあります。
シワが気にならないカジュアル感の強いジャケットやジャケパンのインナーアイテムには最適ですが、フォーマル感が強いジャケットや綺麗なシルエットのパンツとして選ぶときは注意が必要です。
夏におすすめな素材③化学繊維(ポリエステルなど)
石油や木材を原料として作られた生地を化学繊維と総称しますが、夏のジャケパンコーデにはポリエステルを使った衣料がおすすめです。
●ポリエステルが持つ特徴
- 速乾性
- 洗濯に強い(シワ・色落ちが少ない)
- 実はUVカット効果もある
●ポリエステルのデメリット
- ニオイや汚れが付着しやすい
- 通気性が低い
- 吸水性が低い
ポリエステルは乾きやすくシワや色落ちにも強いという特徴を持っているので、夏用のジャケットやパンツに適した素材だと言えます。
その反面、天然素材のように”自浄作用”が無いためニオイが残りやすく、通気性や吸水性の低さから蒸れやすく着心地が悪くなるというデメリットには注意が必要です。
夏におすすめな素材【特別編】高級ウールやシルクの混紡生地
普段着などラフなジャケパン用のアイテムとしては気軽に選びにくいかもしれませんが、ビジネスシーンにおける夏のジャケパンコーデなど【夏だけどラフ過ぎない服装】におすすめな高級ゼニア生地も紹介しておきましょう。
夏でもしっかりとした作りのテーラードジャケットを羽織るジャケパンコーデが求められるなら、最高の着心地と見た目の涼やかさを兼ね備えた【高級素材】でジャケットを仕立てるのがおすすめです。
例えば当店GINZA SAKAEYAが取り扱う高級スーツの代名詞”ゼニア”の生地なら、定番のトラベラーや夏に最適な3種の天然素材を絶妙なバランスで混紡したクロスプライなどが人気となっています。
パンツなど他のジャケパンコーデアイテムも取り揃えていますので、ちょっと高級な夏のジャケパンコーデを検討している方はぜひチェックしてみてください。
夏のジャケパンにおけるカラーコーディネートとは
夏のジャケパンは夏に最適な素材や生地のアイテムを選ぶことが重要だとお伝えしましたが、いくら適切なアイテムを選んでいてもコーデの配色が悪いと台無しになってしまいます。
夏のジャケパンで季節感を出すためには、コーデ全体の配色バランス(カラーコーディネート)をしっかり意識することが大切なポイントです。
夏っぽい爽やかなコーデとなる配色パターンにも色々ありますが、迷ったり悩んだりする人は【白系統のアイテムを使う】ことから始めてみるのがおすすめです。
白系統のアイテムは清潔感を感じさせてくれるだけでなく、単純に夏の過酷な気温対策としても高い効果が得られるので夏のジャケパンコーデではメインとなるパンツに白系統を取り入れるのが定番となっています。
夏のジャケパンコーデにおけるカラーコーディネートのポイント
- 基本カラーは”白系統”と”青系統”を中心にコーデする
- 他の季節よりワントーン明るめの色を選ぶと清涼感が出やすい
- 暖色系(赤系統)を取り入れるときは淡い色合いを選ぶ方が涼しげな印象になる
色の濃淡やトーン選びが難しいと感じる場合は、単純に”寒色系”(青系統)などブルベ(ブルーベース)の色を使ったコーデを意識すると夏っぽい季節感のある服装になります。
夏らしい素材と色を適切に選ぶことで、ジャケパンでも涼しげで清潔感のある印象を作り上げることは可能なので、ぜひチャレンジしてみましょう。
夏のジャケパンコーデで注意すべきポイント
夏のジャケパンコーデで季節感を出すためには素材選びと色選びがポイントだとお伝えしましたが、ここからは逆に失敗につながってしまう注意すべきポイントを紹介します。
夏のジャケパンコーデで注意すべきポイントも2つあります。
1つは着用シーンによって異なる服装マナーを見極めること、もう1つはコーデアイテムのサイズ感についてです。
ジャケパンが”失礼”になってしまうケースとは
基本的に夏のジャケパンコーデで、暑苦しい印象の服装だからといって誰かに対して「失礼なコーデ」だと言われることはありません。
しかし、それはあくまでも【プライベートな時間】や【ドレスコードが無い場所】での話です。
夏のジャケパンコーデで注意すべき1つ目のポイントは、ドレスコードや服装マナーの有無をしっかりと見極めて適切な服装をセレクトすることになります。
暑い夏は上記画像のような、ハーフパンツとジャケットを組み合わせた個性的なジャケパンコーデもファッションの1つとしてはアリかもしれません。
しかし、これが”職場”や”レストラン”など服装マナーやドレスコードが存在するシーンならNGコーデになるのは一目瞭然です。
当たり前のことですが、夏は開放的な気分になって気が緩んでしまいがちなので、サンダル履きやインナーに合わせるアイテムのチェックなど、着用シーンにマッチしたコーデになっているかどうかを確認するようにしましょう。
夏でもジャケパンコーデの基本は”ジャストサイズ”
夏のジャケパンコーデであっても、着こなしの基本は身体にフィットするジャストサイズが基本となります。
私服として個性的な夏のジャケパンコーデを楽しむなら、あえてサイズ感をハズしたアイテムを取り入れるのはアリですが、ジャケパンの”しっかり感”を大事にするならサイズ感は要注意です。
ジャケパンをカジュアルダウンさせる方法については、年代別のおすすめやアイテム選びなどを詳しく解説した過去記事を参照にしてみてください。
夏のビジネスシーンにジャケパンは難しい?コーデ例とポイントを紹介!
基本的に私服などカジュアルシーンにおける夏のジャケパンコーデは難しくありません。
しかし、ビジネスシーンでの着用を想定した夏のジャケパンコーデは服装マナーとのバランスを考慮する必要があり、どんなコーデが良いのか悩んでしまう人も多いと思います。
そこで夏のビジネスシーンを想定したジャケパンコーデ例をいくつか紹介しますので、職場での服装選びに悩んでいる方はぜひコーデの参考に役立ててみてください。
夏のジャケパンコーデ例①モノトーン+ネイビージャケット
最初に紹介するのは、モノトーンで落ち着いた雰囲気の上下にネイビージャケットを合わせた夏のジャケパンコーデです。
季節感がでるおすすめの色として紹介した白をインナーに取り入れ、Tシャツとスニーカーでカジュアル感を演出しているのがポイントです。
夏らしい清涼感を感じさせるネイビーのジャケットは、20代や30代など若い世代のイメージにもマッチしているので、幅広い年代で実践しやすいコーデだと言えるでしょう。
ジャケパン×スニーカーの特集記事でもスニーカーを取り入れたコーデ例やポイントを解説しています。
夏のジャケパンコーデ例②定番の白パンツ×寒色系コーデ
夏のジャケパンコーデで”フォーマル感”や”しっかり感”を重視したいときは、定番の白系×青系コーデがおすすめ。
インナーをシャツにしてネクタイを締めて革靴を履けば、ビジネス上のマナー対策はバッチリになります。
テーラードジャケット独特の着丈とシルエットと白いパンツをメインアイテムにすることで、コーデが固い印象になりすぎるのを防ぎ、カジュアルとフォーマルの調和がとれたジャケパンコーデとなっています。
夏のジャケパンコーデ例③足が長く見える涼しげシルエット
カジュアルな印象のジャケットにシルエットが綺麗な黒パンツを組み合わせるコーデもおすすめです。
黒でややタイトなパンツは足を長く見せる効果があり、上半身に白のポロシャツやシャリ感のあるジャケットを組み合わせることでバランスのよい配色となっています。
ここまで紹介したコーデに使われているアイテムは、当店GINZA SAKAEYAのHP内にあるジャケパンのコーディネート例で詳細を確認することができます。
夏のジャケパンに関する悩みや疑問をまとめて解説!
ここまで夏のジャケパンコーデを上手に着こなすポイントやコツを紹介してきましたが、最後に一問一答形式で気になる疑問や悩みについて解説します
- 暑い夏にわざわざ”ジャケパン”にする必要ってあります?
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ジャケットを羽織ることで完成する”ジャケパンコーデ”は、暑い夏に我慢してまで実践する必要性は無いように思えます。
結論から言うと、夏は無理や我慢をしてまでジャケパンコーデをする必要はありません。
ただし、暑くてもジャケパンコーデにした方が良いシチュエーションもあるので注意しましょう。
- 夏のビジネスシーン(スーツ着用よりはジャケパンの方が快適)
- 冷房のきいている屋内で長時間過ごす場合
- 服装でしっかりした印象を演出したい場合(デートやイベントなど)
ビジネスシーンのように判りやすいケース以外にも、夏はクーラーで身体を冷やさないための【防寒対策】としてジャケットを羽織ることを想定したコーデがおすすめです。
ジャケットを常に着用し続けるという前提ではなく、屋内と屋外でジャケットをOn/Offするという柔軟な考え方でコーデを考えてみてはいかがでしょうか。
- 夏のジャケパン用に速乾性を全面的にアピールした商品はアリですか?
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夏になると、速乾性が高いことをアピールしたジャケットやパンツを良く目にします。
多くの商品が、記事内でも紹介しているポリエステルをベースとした混紡生地で、汗をかく機会や洗濯の頻度が高い夏に適した特徴を持っているのは確かです。
結論として、速乾性をアピールした商品は夏のジャケパンアイテムとしてはアリですが、どんな素材にも必ずメリットとデメリットの両面があることを忘れてはいけません。
速乾性が高いポリエステルは、蒸れやすくニオイや汚れが付着しやすいデメリットがあります。
高品質な天然素材の生地なら、快適な着心地や肌触りを提供してくれますが割高になるという点がデメリットとなるでしょう。
着用シーンや予算など、目的や好みに応じて適切な素材のアイテムを選ぶことが、夏のジャケパンファッションを快適に楽しむコツです。
夏のジャケパンコーデは”素材”と”色”で季節感のある服装を楽しもう!
夏のジャケパンコーデでは、アイテムの素材や色に注意して組み合わせることが夏らしいファッションを楽しむ重要なポイントになります。
- 夏のジャケパン向きの素材がある(コットンやリネンなど)
- 夏のジャケパンコーデでは白や青を基調とした配色が定番
- 着用シーンによっては夏のジャケパンにも”服装マナー”がある点には注意!
- ジャケットを常に着用するという固定観念に捉われなくてもOK
真夏にジャケットを羽織るなんて嫌だ!という感覚や意見はもっともで、ビジネスシーンだからといって炎天下の中でジャケットを無理して着用する必要はありません。
クールビズを採用している職場も多く、ジャケパンでもジャケットを状況に応じてOn/Offできるコーデの方が快適に過ごすことができるのでおすすめです。
カラーコーディネートやアイテムセレクト次第では、オリジナリティ溢れる上級ジャケパンコーデも楽しめるので、今回お伝えしたポイントを参考にしつつ夏のジャケパンコーデを楽しんでみてください。