- スーツのクリーニング代をなるべく抑えたい・・・
- クリーニングに出しすぎるとスーツが痛みそうで不安・・・
- 急にスーツが必要に。最短・最速のクリーニング方法が知りたい!
スーツを着る頻度は人によってさまざまですが、日々のケアや急な着用に備えてクリーニングを利用する機会は多いのではないでしょうか。
もしかして、「近所のクリーニング店へスーツを渡すだけでしょ?」と思っていませんか?
実はクリーニングの出し方や頻度によって、大切なスーツの寿命に大きな影響を与えてしまう恐れがあります。
そこで今回は、スーツをクリーニングする前に知っておくべきさまざまな情報をまとめて解説します。
大切なスーツを適切にメンテナンスするためにも、是非とも最後までお付き合いください!
スーツクリーニングの種類と特徴について
クリーニングには、【ドライクリーニング】と【ウェットクリーニング】の2つがあります。
それぞれの基本的な特徴は上図の通りで、一般的に何も指定をせずクリーニングに出した場合は、ドライクリーニングで衣服を洗うことを意味しています。
スーツのクリーニングの場合どちらか一方がおすすめ!という訳ではなく、汚れの種類によってクリーニング方法を選んで使い分けることが重要です。
それぞれの特徴とメリット・デメリットをもう少し詳しくみていきましょう。
ドライクリーニングの特徴とメリット・デメリット
ドライクリーニングとはいわゆる普通のクリーニングで、石油系の有機溶剤を使って汚れを落とす洗濯方法を意味しています。
皮脂汚れや油っぽい食事の食べこぼしなど、油溶性の汚れに対して有効なクリーニング方法です。
ドライクリーニングには以下のような特徴があります。
- 油汚れに強い
- 低価格で具体的には1着あたり900円~2,000円程度
- 仕上がり日数が1日~遅くとも3,4日程度と早い
一見すると、安くて早いクリーニング方法にみえるドライクリーニングですが、スーツのケアという観点からはデメリットもいくつかあります。
1つはスーツについた汗汚れはドライクリーニングでは落としきれないという点。
もう1つは、石油系溶剤による影響で出し過ぎるとスーツ生地を傷めてしまうという点です。
ドライクリーニングのメリットとデメリットをまとめると
◎ドライクリーニングのメリット
- 安く仕上がりも早い
- 油汚れを落とすことができる
◎ドライクリーニングのデメリット
- 汗汚れまでは落としきれない
- 出し過ぎると生地を傷める恐れがある
スーツをクリーニングに出し過ぎてしまう理由として、「何度クリーニングしても綺麗にならない!」という場合は、汗汚れをドライクリーニングで落とそうとしている可能性が考えられます。
汚れが落ちないからと頻繁にドライクリーニングをすると、大切なスーツの寿命を縮めてしまう恐れがありますので、汚れの見極めと適切なクリーニング方法の選択は重要です。
ウェットクリーニングの特徴とメリット・デメリット
ウェットクリーニングとは、前述のドライクリーニングにくわえて特殊な水洗い処理をプラスしたクリーニング方法です。
油汚れを落としてから水洗いの処理も施すため、ドライクリーニングよりも汚れがしっかりと落とせる手法だと言えます。
汗汚れは皮脂と汗が衣服に付着して形成されるので、汚れの分類としては【混合汚れ】です。
汗の水分と皮脂の脂分が混ざり合っているので、ドライクリーニングでは水分が邪魔をして汚れを落としきることができませんが、ウェットクリーニングなら汗汚れを落とすことが可能となっています。
ほかにもウェットクリーニングには以下のような特徴があります。
- 水溶性の汚れと油汚れの両方を落とせる
- 汗汚れなどの混合汚れにも対応
- ドライクリーニングに比べて費用は割高(平均相場で2,000円~)
- 仕上がりは遅い(5日~10日前後ほどかかる)
通常のドライクリーニング工程+特殊な水洗いという2工程なので、ウェットクリーニングは費用が割高になったり仕上がりまでの日数がかかってしまう点には注意が必要です。
そのためスーツをウェットクリーニングに出す際は、急ぎのタイミングは避けて時間的に余裕があるときに出すようにしましょう。
ウェットクリーニングのメリットとデメリットは以下の通り。
◎ウェットクリーニングのメリット
- 汗汚れを含めたさまざまな汚れをしっかり落とせる
- 家で水洗いできない衣服もOK(生地によっては店舗で要確認)
- 結果的にクリーニング頻度を減らすことができる
◎ウェットクリーニングのデメリット
- 費用が高くなってしまう
- 仕上がりまでの日数がかかってしまう
- 出し過ぎると生地を傷める恐れがある
ウェットクリーニングは、スーツの汚れを徹底的に落としたいときに利用することをおすすめします。
軽度の汚れや油汚れが気になるときはドライクリーニング、汗汚れやコーヒーなどの水溶性汚れが気になるときや定期的なメンテナンスを目的とする場合はウェットクリーニングと、目的に応じてクリーニングの種類を使い分けましょう。
スーツクリーニングの出し方と注意すべき点
適切なクリーニング方法が決まったら、クリーニング店へスーツを持ち込む前に以下のことをチェックしておきましょう。
スーツをクリーニングへ持ち込む前から、引き取って持ち帰るまでの時系列に合わせたチェックリストは以下の通りです。
- ポケットの中身をチェックして空の状態にしておく
- 汚れやほつれ、破れなどの状態チェックをしておく
- 持ち込み時はハンガー不要。紙袋かナイロン袋に入れて持ち込む
- 洗い方やオプションの有無を伝え、仕上がり予定を確認
- 受けとり伝票と引き換えにスーツを受け取る
特に注意が必要な項目のくわしい解説と、クリーニング時に気を付けたいポイントについてみていきましょう。
クリーニング前にポケットとスーツの状態チェックは絶対に行おう!
スーツをクリーニングに出す前に、必ずチェックしておきたいのがポケットの中身とスーツの状態チェックです。
ポケットの中身が入ったままクリーニングに出してしまうと、紛失や破損などの原因になってしまいます。
そればかりか、万年筆などのインクやチューインガムなど汚れを引き起こす物を入れたままだと、クリーニング店とのトラブルに発展する恐れさえあります。
同様にトラブル回避という観点から、クリーニングに出す前のスーツの状態をしっかりとチェックしておきましょう。
汚れやほつれ・破れなどをあらかじめチェックしておかないと、それらがクリーニング前からあったのか?クリーニングによって発生したのかの判断ができなくなってしまいます。
スーツクリーニングは上下ワンセットで出すのが基本!
スーツをクリーニングするときは、基本的に上下セットで出すようにしましょう。
ジャケットかパンツのどちらか一方に目立つ汚れをつけてしまったときなどは、片方だけをクリーニングしたくなってしまいますが、上下セットが望ましいといえます。
その理由はスーツの上下で色合いが異ならないようにするためです。
クリーニングの頻度にもよりますが、ウェットクリーニングでもドライクリーニングでも回数を重ねれば、多少の色落ちや生地の劣化は起きてしまうものです。
常に上下セットでクリーニングをしていれば、セットアップとしての統一感が失われることはありません。
受け取り伝票でスムーズな受け渡しを!紛失時はどうする?
クリーニング店にスーツを預けると、仕上がり予定日などが記された受け取り伝票を手渡されます。
クリーニングを終えたスーツを引き取りに行くときは、受け取り伝票を提示するとスムーズなので、無くさないように保管しておきましょう。
万が一受け取り伝票を紛失してしまった場合でも、受付のときに店舗へ伝えた氏名や連絡先を伝えれば引き渡しが可能なので慌てる必要はありません。
ただし受け取りに来たお客さんが多いときなどは、受け取り伝票がある人から優先的に引き渡され、待たされてしまう可能性がありますので、伝票の紛失には注意しましょう。
スーツをクリーニングに出す適切な頻度とは
クリーニングに出し過ぎると生地を傷めてしまうことを考えると、あまり頻繁に出すのはためらってしまうもの。
スーツ生地を傷めすぎない適切な頻度は知っておいて損はありません。
スーツをクリーニングする適切な頻度の目安は、2か月~3か月に1回程度です。
夏場など暑い季節になるとスーツを清潔に保ちたいと思うあまり、週に1回などハイペースでクリーニングに出すのはNG。
どうしても汗汚れが気になる場合でも、1か月に1回程度の頻度に抑えるべきです。
まとめると
- クリーニングの頻度は2か月~3か月に1回で充分
- 夏場など汗が気になる季節でも1か月に2回以上はNG
クリーニングとは別に、普段から自宅でスーツの手入れを意識的に行うことが生地を長持ちさせる秘訣です。
スーツのクリーニング頻度に関するくわしい解説もありますので、ぜひ参考にしてください。
カビやほつれに破れ・・クリーニングはどこまで対応してくれるのか?
スーツをクリーニングに出す場合、スーツを長持ちさせたり清潔に保ちたいという理由ばかりとは限りません。
中には久し振りにタンスからスーツを出したらカビが生えていたというケースや、スーツのほつれや破れなどのトラブルを直してほしいという理由でクリーニングの利用を検討している人もいるはずです。
スーツにトラブルが起きてしまったとき、クリーニング店はどこまで対応してくれるのかを解説しましょう。
カビが生えたスーツは持ち込みOK!程度によってはシミ抜きオプションがおすすめ
スーツをクリーニングに出す理由として、意外に多いのがカビを綺麗にしたいからというものです。
衣替えでスーツを入れ替えたらカビが生えていて、慌ててクリーニング店へかけこんだという経験がある方も多いのでは?
結論からいえば、クリーニング店はカビが生えているスーツも普通に受け入れてくれますし、ドライクリーニングでも軽度のカビ汚れならある程度は綺麗になります。
しかし、カビの程度がひどい場合は通常のクリーニングでは満足のいく仕上がりにはならない可能性も。
重度のカビ汚れなら、オプションの【シミ抜き】を利用するという方法がおすすめです。
クリーニング店によって価格や対応範囲が大きく異なりますので、スーツを持ち込んだ際に相談をして料金やどの程度まで綺麗になるかを確認しておきましょう。
有料オプションで染みぬきやカビ取りを行った場合、価格は800円~数千円まで幅広い価格帯が設定されています。
スーツのほつれや破れはクリーニング店で直せる?
スーツを長く着用していたり、久し振りに取り出すと「ほつれ」や「破れ」に気付くことがあります。
専門店でお直しをするのが一番良いのですが、中々時間が取れないという場合はクリーニングのついでにオプションでお直しを頼むことができます。
軽度のほつれなら数百円~2,000円程度の追加料金が一般的となっています。
スーツに出来てしまった毛玉はクリーニングで綺麗になる?
スーツに毛玉が付いてしまうと、見栄えも悪くて気になってしまうもの。
毛玉が出来る原因は、摩擦やそれに伴う静電気で毛羽立った繊維がまとまってしまうからで、動きが多い肘や脚の部分は特に注意が必要です。
少量の毛玉なら自分でカットするなどして処理が可能ですが、大量に出来てしまった場合やスーツを痛めたくないときはクリーニング店に任せるという選択肢もあります。
クリーニング店舗によって価格は異なりますが、1,000円~1,500円ほどでスーツの毛玉取りをオプションで行ってくれるので、毛玉が気になる場合は検討してみましょう。
またスーツの毛玉については、発生のメカニズムから対処法や予防法まで詳しく解説している記事がありますので、気になる方は合わせて読んでみてください。
クリーニング以外のオプションを利用する際は見積もりをお願いしよう!
店舗ごとにサービス内容の違いはありますが、基本的にオプション料金を支払うことでクリーニング以外にも、さまざまな処置を請け負ってくれます。
- ボタン付けサービス
- 裾上げサービス
- ほつれ直しサービス
- 破れ直しサービス
- カビ取りサービス
- etc・・・
上記のサービスを利用する際には、あらかじめスーツの状態を店員と一緒に確認しながら相談をして、見積もりを出してもらうようにしましょう。
クリーニング店側も、処置が難しいと判断したときは「完全には綺麗にならないかも・・」など、ある程度の予測を正直に伝えてくれることがほとんどです。
金額や仕上がり状態でトラブルにならないためにも、オプションを利用する前に必ず店員への相談と見積もりをお願いするようにしましょう。
クリーニングでスーツのボタンが破損したり紛失したときは
スーツをクリーニングに出すと、ダメージを受けるのは生地だけではありません。
フロントボタンや袖ボタンなどスーツには欠かせないボタンもクリーニングでダメージを受けやすい部分です。
状態ごとの対処法や、クリーニングから戻ってきてボタンの紛失や破損していた場合について解説します。
ボタンはクリーニングの保障対象外が一般的
クリーニングを頼んだ結果、スーツのボタンが紛失や破損してしまった場合、多くのクリーニング店では保障対象外であることが多くなっています。
ボタンの取扱いに関しては事故補償制度や注意事項などに明記されていますが、クリーニングへ出すときにしっかりと目を通す人はほとんど居ないため、泣き寝入りやトラブルに発展する原因としては非常に多い問題です。
基本的には、クリーニングへ出したタイミングでお店側もボタンの状態はチェックして、取れかかっていれば無償(または有料)で直してくれますが、紛失や破損が起きてしまえば自己責任で保障はしてもらえない可能性が高いので注意しましょう。
クリーニング店の一般的な対応
クリーニングに出したスーツのボタンが取れたり破損してしまった場合は
クリーニング店の対応(店舗によって異なる)
- 無償(もしくは有料)で付け直し
- 紛失時は”似たボタン”をサービス
- 特殊なデザインや類似したボタンが無い場合はそのまま
上記のような対応が一般的です。
特に注意したいのが、ロゴが入っていたり特殊な形状やデザインのボタンが付いているスーツ。
ボタンが準備できなければクリーニング店側も対応が出来ないケースが多いので、高級スーツやボタンのデザインが凝ったスーツをクリーニングするときは細心の注意が必要になってきます。
クリーニング前に必ずボタンの状態をチェックしよう
クリーニング前の状態を写真で保存していても、補償対象外であるボタンはたとえ原因がクリーニングだと判明していても紛失した場合は手元に戻ってこない可能性が高いといえます。
そのため、クリーニング前にボタンが取れかけていることに気付いた場合は
- ボタンだけ取り外して自宅で保管して後で付け直す
- クリーニングへ持ち込んだ時点でボタン付けサービスなどをお願いする
上記どちらかの対策をしておきましょう。
スーツのボタンについて詳しく知っておきたい方は、下記記事も合わせて読んでみてください。
急ぎのクリーニングで気になる仕上がり日数!最短で何日かかるのか
スーツをクリーニングに出したものの、仕上がりまでの日数が長くて予定に間に合わないと困ってしまいますよね。
急ぎのケースなど、最短でスーツを受け取れる日数はどれくらいなのでしょうか。
前述の通り一般的にはドライクリーニングなら1日~3,4日程度、ウェットクリーニングなら5日~10日程度が仕上がりまでにかかる日数です。
しかし、【即日仕上げ】のサービスに対応しているクリーニング店なら、スーツを最短で当日に受け取ることが可能です。
即日仕上げを利用する場合は、午前中(多くの場合が11時迄など早めの締切)に持ち込めば、その日の夕方に受け取ることができます。
ただし、いくつかのデメリットもあるので注意が必要です。
◎即日仕上げのデメリット
- 即日仕上げ対応店を探す必要がある
- オプションは頼めないことがほとんど
- 通常のクリーニングより生地へのダメージは大きい
- 店舗によっては追加料金が発生するケースも
あくまでも緊急時で、どうしても当日に仕上げなければならないというときに利用するのがおすすめです。
クリーニングの日数に関するくわしい解説もあるので、ぜひ参考にしてください。
クリーニングでかかる費用について
スーツをクリーニングに出すと、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
参考までに、一般的な相場とオプション費用をまとめてみました。
種別 | 価格 |
---|---|
ドライクリーニング | 900円~2,000円 |
ウェットクリーニング | 2,000円~5,000円 |
ボタン直し | 無料~数百円 |
染みぬき(カビ取り) | 800円~4,000円 |
スーツお直し(ほつれ・破れ) | 1,000円~5,000円 |
裾上げ(ズボン) | 1,000円前後 |
裾上げ(スカート) | 2,000円前後 |
店舗によってサービス内容やクリーニング料金は異なりますが、上記を目安にするとおおよその費用を算出することができるはずです。
スーツのクリーニング費用のくわしい解説もありますので、ぜひ参考にしてください。
クリーニングが間に合わない!自宅で行える対処法
近所に即日対応のクリーニング店が無かったり、午前中の持ち込みが難しかったりして、どうしてもクリーニングが間に合わないときの対処法を解説します。
スーツのカビを自宅で対処する方法
急ぎのクリーニングを検討する理由で最も多いのがカビの問題です。
どうしても着用しなければならないスーツや礼服にカビが生えていて、クリーニングも間に合わない場合は自宅で応急処置を行いましょう。
準備するもの
- ぬるま湯(40℃前後)
- タオル
- 衣服用のブラシ
- ドライヤー
まずは、ブラッシングで目立つカビを落とせるだけ落とします。
ブラシでカビを落としたら、ぬるま湯で濡らしたタオルを固く絞ってカビで変色した部分をトントンと叩いていきます。
叩く→乾かすをくり返し、乾いてもカビ部分が目立たなくなればOKです。
※あくまでも応急処置なので、後日ちゃんとクリーニングへ出すことをおすすめします!
シワ対策には水分やアイロンが有効!
スーツのシワが気になる場合も、自宅で対処する方法がいくつかあります。
衣服のシワを直すために重要なのは【水分(湿度)】です。
特にスーツでよく使われるウール素材は人間の髪の毛と似た特徴を持っていて、水分を与えると寝癖直しの要領で自然とシワが伸びるようになります。
スーツに水分を与える方法には
- 市販のシワ伸ばしスプレーを利用する
- 霧吹きなどを利用する
- 使用直後の浴室に干して水分を与える
このように、いくつかの手段があります。
いずれの場合でも、翌日までに陰干しで乾く程度を目安に水分を加えるようにしましょう。
適度にスーツを湿らせたら、ハンガーに吊るして陰干しをすることで翌日にはシワが伸びてくれます。
頑固なシワには、アイロンを用いたシワ伸ばしが有効です。
スーツのシワ伸ばしでアイロンを使う場合は、スチーム機能が付いたものを用いるようにしましょう。
スチームアイロンが無い!という場合は、霧吹きなどでスーツに水分を与えながらアイロンがけをすることで対応できます。
さまざまな生地素材が使われるスーツをアイロンがけするときは、設定温度には細心の注意を払ってください。
- 高温(180~200℃)・・・コットンやリネン生地
- 中温(140~160℃)・・・ウール生地
- 低温(110~130℃)・・・ナイロンやアクリルなどの化学繊維
特にナイロンやアクリルなどが使われたスーツ生地は、熱に弱く最悪の場合アイロンがけで溶けてしまうこともあります。
スーツのアイロンがけに関するくわしい解説もあります。ぜひ参考にしてください。
最寄のクリーニング店をチェック!高級スーツは専門店がおすすめ
最後に自宅の最寄にあるクリーニング店を探す方法と、高級スーツのクリーニングについて解説します。
全国展開しているクリーニング店の検索リンク一覧
日本各地にチェーン店を持つ大手クリーニング店が最寄にあるかどうかをチェックできる検索ページです。
それぞれの料金比較は以下の通り。
ホワイト急便 | 白洋舎 | うさちゃん | |
---|---|---|---|
スーツ上下 | 930円~ | 2,090円~ | 1,390円~ |
汗抜きオプション | 330円~ | 330円~ | 165円~ |
簡易しみ抜き | 無料 | 無料 | 無料 |
上記で紹介している大手3社は、いずれも軽度の染み汚れなら無料で処理をするサービスが完備されています。
ただし、あくまでも簡易的な処理なので重度の汚れを落としたいときは、スーツを持ち込んだ際にちゃんと店員と相談をして必要に応じたオプションを選ぶようにしてください。
高級スーツはクリーニングに出すべきか?
スーツはスーツでも、1着あたり10万円を越えるような高級スーツの場合、普通のクリーニングに出しても大丈夫なのか心配になりますよね。
結論からいえば、カシミヤや極細ウールなど繊細な生地が使われている高級スーツは、一般的なクリーニング店よりは専門店に頼んだ方が無難です。
例えば高級スーツの代名詞的ブランドの「ゼニア」を例にあげると、ゼニアスーツ専門のクリーニングサービスが展開されていて、型崩れや色落ちを防ぐ特殊な技術で大切なスーツを洗いあげてくれます。
安いスーツなら気軽に買い替えることもできますが、高級スーツは日々のメンテナンスだけでなく、クリーニング店にもこだわったほうが結果的には寿命が延びてお得です。
スーツのクリーニングは目的や汚れによって適切に選ぼう!
スーツをクリーニングに出す場合、汚れ具合や目的によってお店や洗い方を適切に選ぶことが重要です。
今回解説した内容をもう一度振り返ってみましょう。
- 油汚れはドライクリーニング、汗汚れや水溶性の汚れはウェットクリーニング
- 仕上がり日数はドライでも1日~3日程度はかかる
- スーツクリーニングの頻度目安は2か月~3か月に1回
- 急ぎのクリーニングなら即日仕上げ対応店舗を探そう
- 必要に応じて有料オプションを利用しよう
- 間に合わないときは自宅で応急処置をして後日クリーニングへ
- 高級スーツは専門のクリーニングサービスを利用した方が安心
クリーニングの中でも、染み抜きやウェットクリーニングなどは【技術の差】が顕著に出ることがあります。
最寄のクリーニング店を選ぶときは、評判や実際にクリーニングをした人の体験談などを参考にして確かな技術のあるクリーニング店を探しておくと便利です。
大切なスーツを長く清潔に着るためにも、クリーニング店を上手に活用しましょう!