- スーツのたたみ方を詳しく知りたい!
- 旅行や出張などでスーツを持ち運ぶときに役立つスーツのたたみ方は?
- シワにならないスーツのたたみ方やシワになったときの対処法を教えて!
スーツをかっこよく着こなすなら、日ごろのメンテナンスや正しい保管方法は必須です。
自宅でスーツを保管する場合なら型崩れやシワを防ぐためにハンガーを使うのが正しい方法で、ほとんどの方が無意識に実践しているかと思います。
出張や旅行など何らかの理由でスーツを持ち運ぶときなら、スーツケースやガーメントバッグを利用するのが最善ですが、やむを得ずスーツをたたんで持ち運ぶときもあるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではスーツのたたみ方について詳しく解説します。
シワになりにくいたたみ方と持ち運びに便利なたたみ方を紹介しますので、やむを得ずスーツをたたんで持ち運ばなければならないときにぜひ役立ててみてください。
スーツのたたみ方を画像付で解説!①シワになりにくいたたみ方
早速ですが、まずはシワになりにくいスーツのたたみ方から解説していきましょう。
シワになりにくいスーツのたたみ方:スラックス
まずはスラックスのたたみ方から。
普通のズボンとは違い、スーツの場合はセンタークリース(またはセンタープレス)と呼ばれる折り目があります。
しっかりと折り目を合わせ、たたむ前にシワを伸ばすようにしましょう。
折り目を合わせたら裾側から折りたたみ、三つ折りにすれば完成です。
スラックス・ジャケット共通の注意点として、たたむときはスーツのポケットに物が入ったままになっていないかどうかをチェックしておきましょう!
ポケットに物が入ったままたたんでしまうと、シワや型崩れの原因になるばかりか入っている物次第では重大な汚れやシミを引き起こしてしまう恐れもあるので注意してください。
シワになりにくいスーツのたたみ方:ジャケット
続いてジャケットのたたみ方と、最後にスラックスと合わせてコンパクトにまとめるところまでを解説します。
ジャケットをたたむときは、前ボタンは全て留めてフラップ(ポケットの蓋)は出しておきます。
日常的にスーツを着用していると、ジャケットをまじまじと細部まで見る機会は少ないかと思います。
せっかくの機会なので、スーツのボタンが全て付いているか・ほつれや取れかかっている部分は無いかなどをチェックしておくと良いでしょう。
ボタンを留めてフラップを出したら、ジャケットをひっくり返してたたみやすい場所へ平置きしましょう。
ジャケットを裏返して置いたら、肩の部分を折ります。
続いて腕の部分も折り返し、中央線に沿うようなイメージで形を整えましょう。
背骨にあたる部分を中心として、左右の肩を折り返して形を整えます。
なるべく左右対称を意識して、長方形になるようなイメージで折りたたむのがコツです。
ジャケットの両肩を折り返し形を整えたら、上側に三つ折りしておいたスラックスを置きます。
スラックスを間に挟み込むかたちでジャケットを裾側から半分に折り返します。
スラックスを挟んで折り返したジャケットを表側に戻し、襟や肩部分などの形を整えれば完成!
スーツとスラックスをセットでたためる上に折り返しに強い箇所を有効に使い、折り返す回数も抑えているたたみ方なのでシワに強くおすすめです。
バッグに他の衣服と一緒に詰めるときは、折りたたんだスーツが一番上になるように入れて、目的地に到着したらなるべく早くスーツを取り出して※ハンガーに吊るすようにしましょう。
※シワになりにくいたたみ方とはいえ、スーツを折りたたんでいることに変わりないので長時間バッグに入れたまま放置したり、圧力をかけてしまうとシワや型崩れを起こす恐れがあります!
スーツのたたみ方を画像付で解説!②持ち運びに便利なたたみ方
続いて紹介するスーツのたたみ方は、スーツを何着かまとめて持ち運びたいときに役立つ方法です。
持ち運びに便利なスーツのたたみ方:スラックス
前項で紹介したたたみ方と同じで、まずは折り目をしっかり合わせてシワを伸ばしておきましょう。
準備ができたら、スラックスをくるくると丸めていきます。
スラックスを丸めるときは腰側から始めた方が芯がしっかりするので巻きやすく安定します。
持ち運びに便利なスーツのたたみ方:ジャケット
持ち運びに便利なスーツのたたみ方をするときは、「ボタンを全て外しておく」ようにしましょう。
フラップを出しておくのは前項のたたみ方と同じですが、こちらのたたみ方ではボタンを外した上でボタン側が下になるよう前身頃を重ねあわせます。
次に折れている襟の部分を立てて、フラットな状態にしておきます。
ジャケットの肩から腕にあたる部分をやや内側に寄せて、全体の形を整えます。
ポイントはジャケット全体が長方形になるようなイメージを持って整えることです。
横軸(肩や腕)はなるべく左右対称を意識し、縦の下側(裾)は一直線になるように揃えておきましょう。
ジャケットの形が整ったら、裾側から襟へ向かって丸めるようにしてたたんでいきます。
丸めたスラックスとジャケットを鞄に詰めれば完成です。
何着ものスーツを持ち運びたいときに役立つたたみ方で、一度覚えてしまえば簡単なので是非チャレンジしてみてください。
持ち運びに便利なたたみ方のメリットとデメリット
- スーツを一度も折らないたたみ方なので折りジワが出来るリスクは0
- 型崩れやクセが起きてしまうリスクはある
- コンパクトだが厚手のスーツだと逆効果になることも
- サマースーツなど薄手のスーツなら効果大
スーツの持ち運びを快適にする「たたみ方以外の要素」
冒頭でも触れていますが、スーツを持ち運ぶならスーツケースやガーメントバッグを使う方法がおすすめです。
ここまで紹介した2種類のたたみ方は、スーツをたたんで持ち運ぶときのシワや型崩れを”軽減”することは可能ですが、スーツを最高の状態で長時間維持できる訳ではありません。
そのため正しいたたみ方でスーツへの影響を最低限に抑えるだけでなく、メンテナンスやお出かけ先でのちょっとした配慮が必要不可欠です。
移動中についたシワや型崩れはすぐに解消する
出張先や旅行先でスーツを快適に着用するためには「目的地に到着したらすぐハンガーへ掛ける」ことが大切です。
移動中についてしまった軽微なシワや型崩れは、すぐにハンガーに掛ければスーツの自重で修復することが可能です。
ハンガーはスーツをクリーニングに出して戻ってくるときのような簡素な物ではなく、型崩れを防いでくれるしっかりとした造りのハンガーやスラックス専用のハンガーに吊るすのがおすすめです。
宿泊先にあれば問題ありませんんが、不安な場合はスーツ用のハンガーを手荷物に入れておくと安心できます。
スーツのメンテナンス方法を知っておこう
長時間の移動でスーツにシワや型崩れが起きてしまったときでも、正しい対処法を知っていれば問題ありません。
前述のハンガーにかけるという応急処置の他に
- 霧吹きなどでスーツに水分を与えてハンガーに掛ける
- 湿度が高い場所(浴室など)にスーツを吊るしておく
- スラックスは腰側を下にして吊るすと効果的
- ブラッシングをしっかり行う
上記を意識してスーツのメンテナンスをすることで、出先でもスーツを最高の状態で着用可能になります。
市販のシワ取りスプレーなども効果的なので、遠出をするときは荷物に入れておくと安心できるのでおすすめです。
スーツをたたんだときに起こるトラブルのQ&A
記事内で紹介した正しいスーツのたたみ方を実践すれば、ひどいシワや型崩れなどのトラブルはほとんど起こりませんが、最後にスーツをたたんでトラブルとなるケースと対処法をいくつか紹介します。
- スーツをたたんで持ち運んだらシワシワになってしまった!
-
適当なたたみ方で持ち運んでしまい、スーツがしわくちゃになってしまった!というトラブルはよく耳にします。
今回紹介した、正しいスーツのたたみ方を実践するだけでも予防に繋がりますが、シワがひどいときは以下の対処法を試してみましょう。
- スーツ全体に湿気をまとわす(シワ取りスプレーの噴霧がおすすめ)
- 風通しがよく直射日光が当たらない日陰に干す
- 最低でも3時間~4時間ほど干しておく
- 急ぎならスチームアイロンでシワを伸ばす
宿泊先がホテルなら、フロントに言えばパンツプレスやスチームアイロンの貸し出しサービスがあるので活用するのがおすすめ。
干す場所に困ったときは、換気扇を回したバスルームが最適です。
- スーツに絶対シワができないたたみ方はないですか?
-
スーツを持ち運ぶとき、絶対にシワがつかないたたみ方を教えてください!というお声を頂くことがあります。
結論から言うと「スーツをたたむ=スーツに負担がかかる」となるため、絶対にシワを作りたくないときは素直にスーツケースかガーメントバッグを活用するのが一番です。
急な出張などで、ケースやバッグが準備できないけどシワを作りたくない!という場合は、ハンガーに掛けた状態でカバーをして持ち運ぶなどの方法で対処しましょう。
正しいたたみ方とメンテナンスでどこでも素敵なスーツスタイルを
今回は、用途に応じて使い分けできるスーツのたたみ方を2パターン紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
- シワになりにくいスーツのたたみ方をしたときは圧力に要注意!
- サマースーツを複数持ち歩くなら丸める方法もおすすめ
- 過信はせず出先でもメンテナンスをしっかり行うことが大切
出張先や旅行先で、シワシワのスーツを着用するのは避けたいものです。
この記事で紹介したたたみ方をマスターして、いつでもどこでもシワの無い素敵なスーツスタイルを楽しみましょう!