- スーツを収納するときのテクニックや注意点を教えて!
- 収納する場所やタイミングでスーツの寿命が変わるって本当?
- シーン別に役立つスーツの収納術を知りたい!
衣替えのシーズンになるとスーツも夏用・冬用を切り替えることになります。
スーツを長期保管するときに正しく収納しないとシワや型崩れの原因になるばかりか、最悪の場合は虫食いや変色が起こってしまう恐れも。
この記事では、大切なスーツを収納するときに役立つテクニックや注意すべきポイントなど、スーツの寿命を延ばす保管方法を紹介します。
スーツの収納術①長期保管する方法と注意点
まずは衣替えなどでスーツを長期間にわたり保管するときの収納テクニックと注意点から解説していきましょう。
自宅でスーツを長期保管するときは、収納する場所とタイミングが重要なポイントとなります。
スーツを収納する前にクリーニングしよう
スーツに汗や埃が付着した状態で長期保管してしまうと、変色や虫食いを引き起こすリスクが高くなってしまいます。
スーツをクリーニングに出して、しっかり汚れを落としてから収納するのがポイントです。
クリーニングから戻ってきたスーツをそのまま保管してもダメではありませんが、よりスーツを長持ちさせるための収納テクニックをいくつか紹介します。
- クリーニングから戻ってきたら、袋から取り出して綺麗な部屋で1~2時間ほど空気に触れさせる
- 型崩れが起きにくい保管用ハンガーに掛け替える
- 収納するときは防虫カバーをかけるか防虫剤を使う
クリーニングから戻ってきたスーツは溶剤の臭いが付着していることがあります。
袋から取り出して清潔な部屋で空気に触れさせると臭いを軽減することができるのでおすすめです。
また、スーツをクリーニングに出すと持ち帰り用の簡易的なハンガーに掛けられて戻ってくることが多いため、保管に適したハンガーに掛け替えるのもポイント。
天然素材を使った高級スーツの天敵は虫食いなので、防虫カバーや防虫剤は忘れずに使うようにしましょう!
スーツの長期保管に適した収納場所とは
自宅でスーツを長期保管する場合なら、クローゼットのような日光を避けられる収納場所が適切です。
ジャケット・パンツ・シャツのように、種類分けして収納しておくと取り出しやすいのでおすすめです。
1つのハンガーにスラックスとジャケットをまとめるよりも、上記画像のようにジャケット用とスラックス用のハンガーにそれぞれ掛けた方がシワになりにくくなります。
より収納場所にこだわりたい方は、以下のポイントも意識してみましょう。
- 直射日光が当たらない部屋のクローゼットを選ぶ
- 部屋の照明はLEDが望ましい
- クローゼットを開けるのは必要最低限に抑える
スーツの変色(日焼け)を引き起こす主な原因は紫外線なので、日光を避けて保管するのは基本ですが、蛍光灯の光にも紫外線が含まれることは意外に知られていません。
大切なスーツが変色するリスクを少しでも減らしたい場合は、保管する部屋の照明を紫外線を含まないLEDに変えるか、なるべくクローゼットを開けないようにしましょう。
スーツ預かりサービスを利用する人も増えてきている
スーツクリーニングの比較について解説した記事でも詳しく紹介していますが、湿度や温度に加え菌や埃を寄せ付けないクリーンルームで大切な衣服を保管するサービスを利用するという方法もおすすめです。
特に高級スーツやハイブランドのコートなど、長期保管によるトラブルを絶対に避けたいときは預かりサービスを検討してみるのも1つの選択ではないでしょうか。
スーツの収納術②替えのスーツなどを保管する方法と注意点
続いては、短期間の保管や同じシーズンの替えスーツを収納する方法と注意点について解説します。
長期間の保管とは異なり、メンテナンスのしやすさや取り出しやすさを意識したスーツの収納がおすすめです。
クローゼットに収納するときは長期保管用と一緒にしない
シーズン中で着用する機会が多いスーツをクローゼットに収納するときは、すぐに取り出せるようなクローゼットに収納しておくと選びやすくお手入れもしやすくなります。
長期保管をするオフシーズンのスーツと普段使いのスーツを同じクローゼットに収納するのではなく、可能であれば別の場所にそれぞれ収納するのがおすすめです。
長期保管とシーズン中のスーツを別々のクローゼットへ収納した方がよい理由
- 着用しているスーツに付着した汚れが移る恐れがある
- 長期保管用のスーツが光や空気に晒される機会が増える
- 生活臭などの臭い移りが起きてしまう恐れがある
クローゼットが1つしかない場合や、着回しているスーツが1~2着と少ない場合は、長期保管のスーツを優先的に収納した方が良いでしょう。
普段使いのスーツをオシャレに収納するなら壁掛けがおすすめ
クローゼットが足りないときや少ないスーツを着まわしているときは、簡単なDIYで壁掛けできるスペースを作って収納する方法がおすすめです。
部屋のインテリアに合わせて壁掛けタイプの収納棚を作ったり、ハンガーを吊るすためのフックを準備するだけでも簡単に普段使いのスーツを収納することが可能です。
スーツを長持ちさせる秘訣は、着用したその日の内に汚れや埃をしっかりブラッシングで落とすことにあります。
サッと取り出してブラシをかけて仕舞える収納が生活スペースの導線上にあると便利なので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
スーツの収納術③旅行や出張で持ち運ぶときの方法と注意点
スーツの収納で悩むのは自宅に限った話ではありません。
ちょっとした旅行や出張などで、スーツを持ち運ぶ必要に迫られたときの収納方法についても紹介しておきましょう。
スーツを収納して持ち運べるガーメントバッグを利用する
スーツを持ち運ぶ必要があるときは、ガーメントバッグ(スーツ用のバッグ)を利用して収納する方法が最もおすすめです。
ガーメントバッグを利用すれば、スーツをハンガーにかけた状態でそのまま持ち運ぶことができるので、スーツへの負担が少なく痛みやシワが起こりにくくなります。
通常のバッグにスーツを収納する方法とポイント
スーツとは基本的にハンガーを使って型崩れやシワが起こらないように保管するものですが、専用のバッグが無い状態でどうしても持ち運ばなければならないときは畳んで収納しなければなりません。
スーツを折りたたむときのポイントをいくつか紹介しておきましょう。
- スラックスは折り目を揃えて三つ折りにしてジャケットと一緒にする
- ジャケットの前ボタンは全て留めておく
- 両腕部分を背中側へ折りたたむ
- ①のパンツを間に挟むようにして二つ折りにする
上記手順なら、スーツを折る回数も少なく仕上がりもコンパクトになるのでぜひ試してみてください。
他の荷物と一緒に折りたたんだスーツを入れるときは、必ずスーツが一番上になるように入れましょう。
スーツの上に他の荷物を置いてしまうと、型崩れやシワの原因となってしまいます。
目的地に到着したら、すぐに荷解きをしてスーツを取りだしてハンガーに掛けるのをお忘れなく!
スーツのたたみ方についてはより詳しく解説している特集記事がありますので、興味がある方はぜひ目を通してみてください。
スーツの保管や収納でよくあるミスや質問をまとめて解説
最後に、スーツの収納や保管をするシーンで起こりがちなミスや多く寄せられる質問をQ&A方式で解説します。
- クローゼットが無いのでスーツを畳んで保管するのはダメでしょうか?
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オフシーズンのスーツを長期保管するとき、畳んでタンスなどに収納するのはダメですか?というご質問をされる方がいます。
結論から言うと、スーツにシワが付いてしまったり、型崩れを起こしてしまう恐れがあるので折りたたんでの保管はおすすめしません。
どうしてもスペースの確保が難しい場合は、スーツをハンガーに掛けて防虫カバーなどで覆い日が当たらない部屋に壁掛けするか、預かりサービスなどの利用を検討することをおすすめしています。
- クリーニングから戻ってきたスーツをそのまま収納ではダメですか?
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クリーニングから戻ってきたスーツは、ビニールに覆われているかと思いますが、そのまま長期保管してしまうと思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
スーツを保管する上で、特に注意すべき要素が【直射日光】と【湿度】となりますが、ビニールは通気性の悪さからカビや臭いに繋がる恐れがあるのです。
記事内でも解説していますが、スーツの長期保管をするときはビニールを外して保管用ハンガーに掛け直し、防虫対策と共にクローゼットへ仕舞うようにしましょう。
スーツを長持ちさせるためにも正しい収納方法で保管しよう!
スーツを収納するときは長期保管用と普段使い用をしっかり分けて、シワや汚れなどが残らないように正しく保管することが大切です。
旅行や出張などで、スーツを持ち運ぶときは可能であればガーメントバッグなどを活用し、無理な場合はなるべくスーツに負担がかからないように収納しましょう。
- 長期保管用のスーツを収納するときは日が当たらない場所を選ぶ
- 普段使い用のスーツなら、壁掛け収納など簡易的な場所でもOK
- スーツを持ち運ぶときはガーメントバッグなどの利用がおすすめ
スーツ保管の大敵は、直射日光と湿度です。
もし湿気がこもりやすいような部屋にクローゼットがある場合は、除湿剤を使ったり定期的に空気を循環させるなどの対策もお忘れなく。
管理に不安があるときは、最適な環境でスーツを保管してくれる預かりサービスなどを利用すれば安心です。
大切なスーツの寿命は、定期的なメンテナンスと正しい保管や収納で変化します。
ぜひ、今回紹介した方法でスーツを長持ちさせてみてください!