リクルートスーツの色選びで失敗しないために！就活スーツ三大カラーの特徴やメリット・デメリットを徹底比較！

就職活動を控えた方にとって、準備すべき重要なアイテムの1つがリクルートスーツです。

リクルートスーツは面接における第一印象にも大きく影響するため、どんなスーツを購入するべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

予算や購入先、さらにはデザインなどスーツ選びで注意すべきポイントは多くありますが、この記事ではリクルートスーツの色選びに焦点をあてて詳しく解説します。

リクルートスーツは何色を選ぶべきなのか、その理由やメリット・デメリットなど、就活を控えた方のスーツ選びに役立つ内容となっています。

リクルートスーツについて、色以外にも詳しく知りたい！という方は、ビジネススーツとの違いから選び方のポイントまで詳しく解説している記事も合わせてチェックしてみてください。

リクルートスーツの定番色とされる3種類を知っておこう

そもそもリクルートスーツとは、いわゆるリクルート活動（就職活動）をする人に向けて以下の特徴を持つスーツ全般をまとめて呼称している日本独自の造語です。

就活や面接で着用することを前提としているため、無個性且つ画一的なデザインであることがリクルートスーツと呼ばれるスーツが持つ特徴と言っても過言ではありません。

上記の理由からリクルートスーツを購入するときに選ぶ色も、一般的には黒・（濃）紺・グレーという三大定番カラーのいずれかが良いとされています。

それでは、各カラーの特徴やメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。

リクルートスーツの中で最も多くの就活生に選ばれているのが黒色

リクルートスーツの定番色は黒・紺・グレーだとお伝えしましたが、その中でも特に多くの就活生に選ばれている色が黒だと言えるでしょう。

実はバブル経済が崩壊して就職氷河期が始まったとされる1993年～2000年ころまでは、リクルートスーツと言えば後述する紺色が定番中の定番の色でした。

では、なぜ黒のリクルートスーツが定番カラーとなったのか、その理由について詳しく解説します。

黒のリクルートスーツが定番色となった背景

今でこそリクルートスーツの定番カラーとなっている黒色ですが、ひと昔前なら「暗すぎる」「葬式を連想させる」という理由から、面接で悪い印象を与えかねない色として就職活動では避けるべき色と言われていました。

そんな黒のリクルートスーツが市民権を得た背景には以下のような要因があると考えられています。

まず大きな要因のひとつが日本全体の景気が下がり、リクルートスーツを購入する就活生やその親の経済状況に変化があったことです。

簡単に言えば、「リクルートスーツにそこまでお金をかけたくない」と考える人が多くなり、季節に影響されにくい無難な色の黒が重宝されるようになりました。

また、社会人ならともかくまだ学生のうちから喪服を準備するのは・・という考えから通夜程度なら着回しできる色として黒のリクルートスーツを選ぶケースもあります。

リクルートスーツを喪服として着用可能なのか？については、ケースごとの可否から着用時の注意点まで詳しく解説している記事を参照してください。

上記はネガティブな理由ですが、黒のリクルートスーツが定番カラーになったポジティブな理由も存在します。

まず黒のリクルートスーツが定番カラーとして人気になった要因として、若者を中心にブラックスーツやダークスーツが流行したことが挙げられます。

スーツの着こなしやデザインが変わったことも影響しているといえます。

バブル崩壊以前は肩幅が大きく威厳や男らしさを演出するダブルのスーツが人気でしたが、現代はスタイリッシュなデザインのシングルスーツが人気となっています。

黒はスタイリッシュでスマートな印象を演出しやすいため、リクルートスーツの定番カラーとして人気なのです。

汎用性の高さが黒のリクルートスーツ最大のメリット

リクルートスーツで黒を選ぶ大きなメリットは汎用性の高さにあるといえます。

前述した通り、リクルートスーツの定番カラー3種の中で最も多く選ばれているのが黒なので、面接会場で自分だけがスーツの色で浮いてしまうという心配は少ないでしょう。

黒いリクルートスーツの場合、着用する季節を選ばない点もメリットです。

場合によっては冠婚葬祭に出席するときに着用することも可能なので、とりあえず1着持っておくと安心できる色のリクルートスーツだと言えます。

黒のリクルートスーツを選ぶデメリット

汎用性やファッション性が高い黒のリクルートスーツですが、実は特定のシチュエーションにおいては色自体がデメリットになってしまうケースもあります。

前述の通り、黒のスーツをビジネスシーンで着用することが定着したのは比較的最近の出来事なので、保守的な世代や企業においては受け入れられないことが考えられます。

例えば公務員や老舗の大手企業などの面接は、黒よりも（濃）紺の方が適切なスーツの色だと言えるかもしれません。

一般企業やＩＴ関連企業など、時代の流れやトレンドに対する理解が高い就職先なら黒が無難になる一方で、お堅い職種や企業を面接するなら避けるべき色になることを覚えておきましょう。

根強い人気で面接先を選ばないのが紺色のリクルートスーツ

現代におけるリクルートスーツの人気カラーとしては黒に一歩遅れをとっていますが、ひと昔前（2000年以前）まではリクルートスーツと言えば紺と言っても良いほど定番中の定番のカラーでした。

紺のリクルートスーツ最大の特徴は、どんな面接でも無難に乗り切れる安定感です。

昔からスーツの色として紺色が好まれる理由は、「誠実さ」や「落ち着き」をイメージさせる色だと言われているからで、世界的にみてもネイビーカラーは公式の場で着用されることが多いと言えます。

紺のリクルートスーツを選ぶメリット

紺色のリクルートスーツを選ぶ最大のメリットは、「誠実さ」や「爽やかさ」を演出できて面接先を選ばず無難に着用できる点にあります。

紺は日本人の肌を引き立てる色でもあるため、表情が明るく豊かに見える点もメリットだと言えるでしょう。

リクルートスーツの場合は濃紺を選ぶのが一般的ですが、より爽やかな印象や季節感を演出したいときは、少しだけ明るめの紺色を選ぶのも良いでしょう。

着こなしさえ間違わなければデメリットがほとんどない紺のリクルートスーツ

紺のリクルートスーツを選んだ場合、これと言って大きなデメリットはありませんが、強いて挙げるなら地味になりすぎる恐れがあります。

紺は真面目で誠実な印象を与える色ですが、サイズ感が合っていなかったりシャツやネクタイとの組み合わせが悪いと、野暮ったくダサい着こなしになりがちです。

第一印象で差をつけたいならグレーのリクルートスーツ

リクルートスーツの色と言えば、基本的には前述の黒とネイビー系がほとんどですが、グレーという選択肢もあります。

定番3大カラーの中では少数派といえるグレーですが、ビジネスシーンでは「知性」「洗練さ」「信頼」などを表す色として人気です。

リクルートスーツの色としてグレーを選ぶ場合は、グレーの中でも黒に近いダークカラー（チャコールグレーやダークグレー）が無難です。

グレーのリクルートスーツを選ぶメリット

リクルートスーツでグレーを選ぶメリットは、洗練された知的な印象を与えたり比較的汚れが目立ちにくいという点が挙げられます。

また、リクルートスーツ3大カラーの中ではビジネスシーンで着用しても違和感が少ないのがグレーなので、入社後もしばらくはビジネススーツ代わりに着用しやすい点もメリットです。

服装に寛容で個性を重んじる社風や職種なら、グレーのリクルートスーツが印象を良くするケースもありますが、リスクもあるので慎重に選ぶようにしましょう。

目を引く（目立つ）ことがデメリットになることも

本来ならグレーは決して主張の強い色では無いのですが、リクルートスーツとして選ぶ場合は「悪目立ちするかもしれない」というデメリットがあります。

前述した通り、暗めのグレーを選んでいる場合はさほど心配ありませんが、トーンが明るくなってしまうと、面接会場で浮いてしまうので注意しましょう。

Q&Aでみるリクルートスーツの色選びに関する疑問・質問

リクルートスーツの定番カラーごとに、特徴とメリット・デメリットを解説してきましたが、最後にそれ以外の色やコーデなど気になる疑問や質問を回答と共に紹介します。

リクルートスーツではグレーやブラウンがＮＧと聞いたのですが？

結論から言うと、グレーは記事内でも紹介している通り「ダークグレー」など、濃い色を選ぶ分には問題ありません。

就職試験や面接に着ていく服の色であることを考えた場合、質問にある通りブラウンはカジュアル感が強く不適切だと思われる恐れがあるため避けた方が無難でしょう。

リクルートスーツを選ぶときは、なるべく個性を消して無難な色やデザインを意識することが失敗しないためのポイントです。

リクルートスーツで黒と紺、どちらの方がよいのですか？

初めてのスーツ選びだからこそ、絶対に失敗したくないという方は多いと思います。

だからこそ、黒と紺どちらを選ぶべきかはっきり言ってほしい！という意見を耳にしますが、結論から言えば「どちらを選んでもＯＫ」です。

黒なら多くの就活生が選んでいる色という安心感や汎用性の高さというメリットがあり、紺ならどんな企業の面接にも着て行けるという強みがあります。

むしろ、色よりもしっかりと自分に合ったサイズを選ぶことの方が大事です。

色が黒や紺なら柄入りのリクルートスーツでもよいですか？

リクルートスーツは、ビジネススーツとは異なり「就職活動で着用するスーツ」なので、面接で必要以上に個性やオシャレ感を演出する必要はありません。

そのため、リクルートスーツは基本的に無地が良いとされています。

個性を重要視するような企業や職種なら、柄入りのリクルートスーツでも良いかもしれませんが、一般的にはＮＧとされているので注意しましょう。

就職先に合ったリクルートスーツの色を選んで第一印象で差をつけよう！

リクルートスーツはあくまでも就職活動や面接で着用するため、自由に色を選ぶのではなく定番とされる黒・紺・グレーの中から適切な色を選ぶのが基本となります。

通常のビジネススーツとは違い、リクルートスーツはあくまでも面接や就職試験で最低限の身だしなみやマナーを見る制服のようなものです。

就職先の企業イメージや企業カラーを考慮した色選びをすることで、第一印象を良いものにしていきましょう。