- パーティースーツとビジネススーツの違いが知りたい!
- パーティースーツ選びや着こなしで失敗するのが怖い!
- パーティースーツで気を付けるべきマナーやルールを教えて!
着用する頻度は人によってさまざまですが、社会人になると【パーティースーツ】を着用する機会があります。
結婚式やレセプションに食事会などパーティースーツを着るシーンは基本的に”華やかな場”となっています。
ドレスアップすることで華やかさを演出できるレディースとは異なり、メンズの場合はどこまで華やかにするのか、ビジネススーツで出席しても良いのかと悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事ではパーティースーツの選び方・着こなしのポイントはもちろん、ビジネススーツしか持っていない場合の対処法や注意点までを詳しく解説します。
パーティースーツとは?まずは基本を知っておこう!
そもそもパーティースーツとは、どんなスーツを意味するのでしょうか。
日本にはケ(日常)ハレ(非日常)という考え方があり、パーティーや式典など”特別な日”の服装には以下のような種類が存在します。
服装の分類 | 主な着用シーン |
---|---|
タキシード(夜の正礼装) | レセプション・夜会など夕方以降のパーティー |
モーニング(昼の正礼装) | 日中のパーティーだけでなく、慶事・弔事でも着用可 |
燕尾服(夜の正礼装) | 格式が高い装いが求められる式典や立場で着用 |
ディレクターズスーツ(準礼装) | 入学・卒業など昼の催し |
ブラックスーツ(準礼装) | 同上(※喪服とは異なる点に注意!) |
ファンシースーツ(準礼装) | 結婚披露宴など夜の催し |
ダークスーツ(略礼装) | 結婚披露宴・二次会・ラフなパーティーなど |
メンズの場合、授与式や式典など格式が高い装いが求められる場で着用する正礼装をフォーマルスーツと呼び、準礼装以下をセミフォーマルスーツと呼びます。
大きなカテゴリで言えばこれらは全てパーティースーツに分類することができますが、一般的には準礼装や略礼装のような【パーティー用の華やかなスーツ】をパーティースーツと呼び、タキシードやモーニングなどの正礼装は固有名詞で呼称して別物と考える人が多いようです。
パーティースーツとドレスコード
パーティースーツの種類が多すぎて、何を選ぶのが正解なのか判らない!と悩むときは、出席するパーティーや式典でドレスコードが指定されているかどうかを確認しましょう。
一般的なパーティーや式典で指定されるドレスコード(服装規定)には以下のような種類があります。
ドレスコードの種類 | 適切な服装 |
---|---|
フォーマル | 時間帯に適した正礼装での出席 |
セミフォーマル | ディレクターズスーツなど準礼装で |
インフォーマル | ブラックスーツや略礼装で |
ビジネスアタイア | 平服(ビジネススーツ)での出席OK |
スマートエレガンス | 準礼装や略礼装 |
カジュアルエレガンス | スーツ着用だがカジュアルな着こなしも可 |
フォーマルやセミフォーマルな服装をドレスコードで指定されている場合は、ルールや服装マナーに沿った適切な服装を選ぶ必要がありますが、それ以外ならスーツ選びでそこまで神経質にならなくても問題ありません。
ただし主催者側が何らかの意図で、例えば【ブルー系の服装】や【白のポケットチーフ】のように、特定のカラーや小物をドレスコードで指定されているときは、しっかりと順守して出席するようにしましょう。
ビジネススーツでの代用は可能か
基本的にパーティースーツとビジネススーツは別物ですが、ドレスコード次第では代用可能だったり逆にビジネススーツでの出席が正しい場合もあります。
略礼装(ダークスーツなど)での出席がOKな場合なら、普段使いのビジネススーツを小物やシャツを工夫して華やかにアレンジすれば代用は十分可能です。
また、前項でも触れた【ビジネスアタイア】がドレスコードに指定されているときは、一見すると華やかな場でも”仕事の延長”というニュアンスが強いため、ビジネススーツでの出席が正しい服装となるので注意しましょう。
パーティースーツ着こなし術①サイズ感や清潔感は基本
ここからは、パーティースーツの選び方や着こなしで大切となるポイントを解説します。
最初に挙げるパーティースーツ着こなしのポイントはサイズ感です。
自分の体型とスーツのサイズ感が合っているかどうかは、パーティースーツに限らずメンズスーツを着こなす上で絶対に意識すべき重要なポイントです。
同様に基本中の基本ではありますが、通常のビジネススーツを着用するときよりも清潔感を強く意識しましょう。
華やかな場での服装なのでシワや汚れのついたスーツでの出席自体が失礼になってしまいます。
たった1回だから・・・と友人や親戚からスーツを借りてサイズ感が合っていなかったり、清潔感に欠けていたりすると思わぬ恥をかいてしまう恐れもあるので注意してください。
パーティースーツを着用する際は、普段のスーツスタイルよりも【見栄え】を意識して、ジャストサイズで清潔感のある綺麗なスーツを着用するようにしましょう!
パーティースーツ着こなし術②TPOを意識する
ビジネスパーソンなら普段からTPOをわきまえた行動を心がけているかと思いますが、パーティースーツの着こなしでもTPOを意識することは重要なポイントです。
Time(時間帯)で変わるパーティースーツ選び
パーティースーツは出席する時間帯に応じて適切な色やデザインを選びましょう。
メンズの場合、フォーマルスーツがドレスコードなら日中ならモーニング・夕方以降なら燕尾服やタキシードと正しい装いが決まっているので悩む必要はありませんが、自由度の高いパーティースーツのときは自分で適切なスーツを選ぶ必要があります。
時間帯とスーツ選びにおける基本的な考え方は以下の通りです。
- 日中の出席なら光沢や色合いは控えめのスーツを選ぶ
- 夕方以降なら立場やシーンが許す範囲で華やかさを演出したスーツを選ぶ
後述する立場や場面によっては、日中でも華やかなスーツを選んだ方が良いケースなどもありますが、判断に迷ったときは上記の考え方をベースに色やデザインを選んでみましょう。
パーティースーツ選びで意識すべき”P”は立場
ビジネスシーンにおけるTPOのPとは場所を表すプレイス(Place)ですが、パーティースーツ選びの場合は立場を表す(Position)を意識しましょう。
出席する催しにおいて自分はどんな立場なのか?によって、パーティースーツの選び方は大きく変わります。
来賓(ゲスト)なのか主賓(ホスト)なのか。
自分はゲストの中で重要度が高いのか低いのか。
例えば親友の結婚式に呼ばれたゲストという立場なら、場を盛り上げる意味でも少しくらい派手で華やかなスーツで出席した方が喜ばれることが多いでしょう。
逆に、さほど親しくない友人の結婚式に呼ばれたときに奇抜な色やデザインのスーツで出席するのは悪目立ちする恐れがあるので避けた方が無難です。
出席する場面に合わせたパーティースーツを選ぶ
Occasion(場面)は、出席するパーティーや式典の種類と言い換えても良いでしょう。
結婚式・レセプション・お見合いパーティーに食事会と、パーティースーツを着用するシーンにも種類があります。
ドレスコードが指定されていれば問題ありませんが、特に記載がなくても場面と服装がチグハグにならないように気を付けましょう。
パーティースーツ着こなし術③定番カラーを選び小物でアレンジ!
「自分の身体にフィットするサイズ感で、清潔感のあるおしゃれなスーツをTPOに応じて着用しましょう」・・・と言われても、いつ着るか判らないパーティースーツを用途別に何着も準備するなんて無理だという方も多いはず。
そんなときはYシャツやポケットチーフ、ネクタイなどの小物を上手に使い分けて、同じパーティースーツをアレンジする着こなし術がおすすめです。
着回し前提でパーティースーツを選ぶなら定番カラーがおすすめ
どんなシーンでも小物やインナーを使って無難に着回せるパーティースーツが1着あると助かるものです。
華やかなシーンから厳かなシーンまで、幅広く活躍してくれるメンズスーツを選ぶならブラック・グレー・ネイビーの定番カラーで、デザインや刺繍は控えめか無地のスーツがおすすめ。
ブラックスーツは安定感のあるパーティースーツ
ビジネスアタイアからインフォーマルまで、幅広いシーンで着用できるのがブラックスーツの大きなメリットです。
重厚感がありつつも、インナーや小物次第でスタイリッシュな印象の着こなしにも対応できるため、若い世代にも人気が高いメンズパーティースーツの定番と言えるでしょう。
その一方で、結婚式の披露宴や二次会など華やかな服装で場を盛り上げたいシーンでは、やや地味な印象になりがちというデメリットもあります。
パーティースーツの定番!グレーのスーツはトーン・柄選びが重要!
入学式や卒業式などのお祝い事からちょっとしたパーティーまで、グレーのスーツも着回しのレンジが広い色として人気があります。
グレーのパーティースーツは、前述のブラックスーツに比べ若い世代からシニアまで、年代やシーンを問わない懐の深さが最大の魅力です。
同じグレーでも重厚さがあり派手な服装が苦手な人に最適なチャコールグレー(濃いトーン)や、逆に華やかで汎用性が高いライトグレー(明るいトーン)まで、選ぶトーンでスーツの印象が変わります。
さらに、チェックやストライプなどの柄物を選ぶとカジュアルな着こなしにも対応できます。
ただし、トーンや柄の組合せ次第では着用シーンが限定されてしまう恐れがあるので注意しましょう。
結婚式の二次会に最適!ネイビーのパーティースーツは爽やかに着こなそう!
ビジネススーツのイメージが強いネイビーですが、元々は軍服にも採用されていた色なのでパーティースーツ用に選んでも全く問題ありません。
華やかな印象や若々しく爽やかな印象になりやすいネイビーは、結婚式の二次会などラフにスーツを着こなせる場や若い世代には特におすすめです。
40代や50代など落ち着いた年代がネイビーカラーのパーティースーツを着こなすときは、インナーに落ち着いた色合いを合わせたりスリーピースでしっかり感を演出するなどの工夫をしましょう。
パーティースーツに関連するQ&Aをまとめて解説!
パーティースーツに関連する疑問や質問の中でも、特に多く寄せられるものをQ&Aでまとめて解説します。
- パーティースーツの新調を検討していますが相場はいくら位でしょうか?
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一般的には、結婚式や入学式用にスーツを新調するときの平均相場は5万円前後と言われています。
メンズのレンタルスーツの場合は、1回あたり平均3泊4日程度で5千円~1万円ほどかかります。
突発的な結婚式など、急にパーティースーツが必要なときはレンタルという選択肢もありますが、節目の行事なら新調した方がコスパは良いと言えるでしょう。(卒業してすぐに入学などスパンが短いため)
また、式典やパーティーに出席する機会が多い方なら安物のスーツを購入するよりも、高品質で汎用性の高いスーツを仕立てた方が長い目で見るとお得です。
- パーティーにネクタイは必須ですか?また、どんな色のネクタイをするべきですか?
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パーティースーツを着用するシーンで、慣れていない人がよく口にする疑問が「ネクタイが必要かどうか」です。
結論から言えば、出席するパーティーのドレスコードによってネクタイが必要かどうかは変わります。
基本的な考え方として、以下の2パターン以外ならネクタイはするべきです。
例外的にネクタイ無しでもOKなケース
- ドレスコードに”カジュアル”記載がある(例:カジュアルエレガンスやスマートカジュアル)
- 「ノーネクタイでお越しいただいて結構です」の記載がある
上記のパターン以外なら、記事内でも解説したようにTPOやベースとなるスーツの色合いに合わせたネクタイを選んで着用しましょう。
より華やかな印象のコーデを目指すなら、通常のネクタイより幅広なアスコットタイにチャレンジするという選択肢もあります。
高品質のパーティースーツのお仕立てならGINZA SAKAEYAにお任せ!
着用する機会は少ないですが、大切なハレの日を飾るパーティースーツこそ普段使いのスーツには無い特別感のあるお仕立てがおすすめです。
- パーティースーツとは一般的に華やかな場で着用するスーツを意味する言葉
- ビジネススーツで代用できる場合もあるが、どんなシーンにも対応できる1着があると便利
- パーティースーツの平均相場は5万円前後だが全てが高品質とは限らない!
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