- プレゼントにカフスボタンは意味が隠されているって本当?
- カフスボタン以外にもプレゼントで意味に注意すべき贈り物を知りたい
- カフスボタンのプレゼントで意味を深読みされない方法を教えて!
上司や同僚の誕生日に昇進や栄転のお祝いなど、仕事上で付き合いがある男性に対してプレゼントを選ぶ機会は意外に多いものです。
手頃な価格帯でビジネスマンに喜ばれそうなプレゼントとして、スーツの着こなしに関連する小物(カフスボタンやネクタイピン)は人気があります。
しかし、実は「カフスボタンをプレゼント」には”特別な意味”が隠されているので、知らずに贈ってしまうと思わぬ誤解や勘違いを生んでしまうことも・・・。
この記事では、カフスボタンをプレゼントする行為に隠された意味だけでなく、意外に知られていないビジネスシーンにおける贈り物の注意点を解説します。
カフスボタンは贈答品としても人気が高いアイテムですが、贈っても良いケースと注意すべきケースがあるので、プレゼントをする前にしっかりチェックしておきましょう。
カフスボタンについて、種類や付け方など基本的なことを知っておきたい方には、詳しく解説した過去記事もおすすめです!
カフスボタンのプレゼントに隠された意味とは
カフスボタンをプレゼントすること自体がNGという訳ではありません。
冒頭でも触れていますが、スーツスタイルの袖口を手軽に彩ることができるカフスボタンは贈り物として人気が高く、貰った側もうれしいと感じてくれるはずです。
ただし、女性が男性に対して個人的にプレゼントをする場合は注意が必要となります。
なぜなら、女性から男性へのカフスボタンのプレゼントには【私を抱きしめて】という意味が隠されているからです。
カフスボタンのプレゼントが「私を抱きしめて」となった由来
カフスボタンを女性から男性へ贈ることが”私を抱きしめて”という意味を持つようになったのは、19世紀ごろにヨーロッパで実際にあったラブロマンスが由来となっています。
諸説ありますが、イギリス国王と恋に落ちた女性がフランスの高級宝飾ブランドで有名なCartier(カルティエ)に国王への贈り物としてカフスボタンの制作を依頼したそうです。
完成したカルティエのカフスボタンには”私を抱きしめて”という刻印が刻まれていたことから、カフスボタンが特別な意味を持つようになったと言われています。
カフスボタンに隠された意味は認知度が高い訳でもなく、全く知らない人や気にしない人も多いですが、目上の男性(上司や先輩)に女性が個人的にカフスボタンを贈るという図式は、まさに由来となったエピソードと似たような構図です。
渡す相手がカフスボタンをプレゼントする意味や由来を知っていると、あらぬ勘違いや誤解を生んでしまう恐れがあるので注意しましょう。
カフスボタンのプレゼントすること自体に深い意味は無い
カフスボタンのプレゼントが”私を抱きしめて”という意味を持ってしまうのは、女性が男性に対して個人的に贈った場合に限られます。
例えば同じ部署の仲間と共同でプレゼントする場合や、男性が贈る場合ならまったく問題ありません。
しかし、中には「そのアイテムを贈ること自体」に隠された意味合いがあり、相手に対して失礼となってしまうアイテムもあるのでプレゼント選びでは何を贈るかを慎重に検討する必要があります。
カフスボタン以外の意味に注意すべきプレゼントとは
仕事上の上司や先輩へのプレゼントを検討するとき、カフスボタンは女性が個人的に贈らなければ誤解や勘違いなどのトラブルに見舞われる心配はほとんどありません。
しかしプレゼントの定番アイテムなのに、実は相手に対して失礼となってしまうような意味を持つ物も数多く存在します。
ビジネスシーンで上司や先輩の男性に贈ることを前提に、注意すべき隠された意味を持つ定番アイテムを紹介するので、プレゼント選びの参考に役立てください。
カフスボタン以外で意味に注意すべきプレゼント①ネクタイ
ビジネスマンの男性に贈るプレゼントとしては定番のネクタイですが、カフスボタンと同様に女性が個人的に贈る場合は隠された意味を持つので注意が必要です。
ネクタイ(ネクタイピンも含む)を女性が男性にプレゼントした場合、”あなたに首ったけ”という意味が隠されています。
ネクタイ以外にもマフラーやネックレスなど、首周りに関係のあるアイテムには注意しましょう。
これらはあくまでも女性が男性に対して個人的に贈る場合に限り、という条件付きで”あなたに首ったけ”という意味を持つプレゼントになります。
ちなみに、ネクタイのプレゼントには”尊敬”という意味もあるので上司に対する贈答品に最適なアイテムでもあります。
ネクタイをプレゼントすること自体に問題がある訳ではないので、ネクタイについて詳しく解説した過去記事を参考にしつつ年齢や外見にあった最適な1本を尊敬する上司へと贈りましょう!
カフスボタン以外で意味に注意すべきプレゼント②ハンカチ
プレゼントに選びやすいハンカチを贈る場合にも、隠された意味合いが存在します。
ハンカチを漢字で表記すると「手巾(しゅきん)」で、訓読みが”てぎれ”と読めることから”別れ”や”縁を切る”という意味を持ちます。
中国には「送巾離根」という言葉があり、ハンカチのプレゼントは相手と関係を断つことを表すため注意が必要です。
贈る相手が年配の方や中国の方ならハンカチは避けた方が無難だといえるでしょう。
カフスボタン以外で意味に注意すべきプレゼント③靴
皆でお金を出し合って少し高価なアイテムや実用性の高いプレゼントを考えたとき、候補にあがりやすいのが靴ではないでしょうか。
靴のプレゼントは喜ばれそうですが、良い意味と悪い意味の両方を持つ贈り物なので注意しましょう。
靴のプレゼントに隠された良い意味
- 新たな門出を祝う
- 心機一転
- 成功への第一歩
例えば、出世などで栄転する上司や同僚に対して靴をプレゼントするなら上記のような意味があるので喜ばれるかもしれません。
しかし、靴のプレゼントには以下のような悪い意味もあると言われています。
靴のプレゼントに隠された悪い意味
- 「わたしの元から(その靴を履いて)立ち去ってください」
- 相手を見下す、踏みつける
前述のネクタイが尊敬の意味を表すとすれば、靴を目上に贈ることは見下すという意味になってしまいます。
考えすぎは良くないですが、靴を贈るときはサイズが合ってないと困るなど難しい面も多いため、事前にサイズを確認したりメッセージカードなどを添えて他意はないことを伝えるなどの配慮が大切です。
カフスボタンをプレゼント!おすすめの渡し方と選び方
カフスボタンやネクタイなどは、女性から男性へ個人的にプレゼントしてしまうと特別な意味を持ってしまいます。
しかしカフスボタンは手軽さ・お洒落さ・手頃なサイズ感などプレゼントに最適なアイテムであることも確かです。
そこで相手に意味を深読みされない(または意味を意識してもらう)渡し方と、贈答用に選ぶときの注意点などを紹介します。
意味を深読みされずにカフスボタンをプレゼントしたいとき
カフスボタンのプレゼントするときは
- 「〇〇一同」のように大人数からのプレゼントであることを明確にする
- 男性が手渡す
- 相手の年齢や使い道を考慮したデザインを選ぶ
上記を意識して渡すことで、相手に意味を深読みされずスマートに手渡すことができます。
カフスボタンはブランドや装飾の素材で価格も数千円~数十万円とさまざまですが、個人なら数千円~1万円程度にして共同でも2~3万を限度に予算を組むのがおすすめです。
あまり高価すぎると貰う側が恐縮したり、意味の深読みに繋がってしまいます。
デザインはシンプルで色は白か黒にすると、普段使いだけでなく結婚式など幅広いシーンで使えるので相手も喜ぶはずです。
結婚式におけるカフスボタンの選び方や付け方については、詳しく解説した別記事もあるのであわせて読んでみてください。
カフスボタンのプレゼントで意味を深読みしてほしいとき
誤解や勘違いならトラブルの原因になってしまう隠された意味ですが、女性が秘めた恋心に気付いて欲しいとカフスボタンをプレゼントするケースもあるでしょう。
今までとは逆で、カフスボタンのプレゼントに隠された意味に気付いて欲しいときは渡し方に工夫が必要です。
そもそもカフスボタンのプレゼントに「私を抱きしめて」という意味があることは、ほとんどの人が知りません。
よほどの知識人か、ファッションやスーツに造詣が深い人でなければ、女性からカフスボタンをプレゼントされても「ありがとう!」で終わってしまいます。
自分の好意を伝えたいという意志を込めてカフスボタンをプレゼントするなら
- 手紙やメッセージカードを添えて気持ちが伝わるように手渡す
- あえてエピソードのようにメッセージ性のある刻印を入れてみる
上記のように相手が意味に気付いてくれるのを期待するだけでなく、好意に気付きやすい+αを添えてカフスボタンをプレゼントしてみましょう。
意味だけじゃない!カフスボタンのプレゼントに関連するQ&Aをまとめて解説
カフスボタンは男性向けのプレゼント候補にあがりやすいですが、実際に選ぶとなったときに何が良いのかと不安や疑問が沸き上がることも。
そこで、隠された意味だけでなくカフスボタンをプレゼントするときに気になるポイントや注意点をまとめて解説するので商品選びの参考に役立ててください。
- カフスボタンのプレゼントを検討しているが、相手の年齢が若すぎる(年配すぎる)と使えないのでは?と不安になる
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カフスボタンは袖を留めるアイテムですが、実はただの装飾品。
単なるオシャレアイテムなので、職場では余計な物を付ける必要が無いという古い考え方や社風が根強い場合は普段使いしにくいかもしれません。
プレゼントする相手の年齢が若すぎたり、逆に年配すぎるのではと不安になってしまう気持ちはわかります。
しかし、結婚式への出席などフォーマルな場ではカフスボタンがあると重宝するので年齢を問わず貰っても困るということはありません。
例えば若い相手に贈るなら、趣味や得意なことを連想させるようなデザイン(音楽好きなら音符を模したカフスなど)にしたり、逆に年配の方なら重厚でエレガントな印象のデザインを選ぶのがおすすめです。
年代別にカフスボタンの選び方を解説した記事もありますので、プレゼント選びの参考として目を通してみてください。
- とてもお世話になった上司なので、カフスボタンだけだと味気ない気がします。カフスボタンと相性の良いプレゼントは無いでしょうか?
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カフスボタンをプレゼントするときは、【ボタンホールが袖に2つ付いたシャツ】を一緒に贈るのが断然おすすめです。
カフスボタンはどんなシャツの袖にも使える訳ではなく、1つの袖に2つのボタンホールが付いているシャツを着用する必要があるからです。
袖に2つのボタンホールがあるシャツのタイプは以下の通り
- コンバーチブルカフス(ビジネス用ならこれがおすすめ)
- ダブルカフス(別名フレンチカフス、ボタンが付いていない)
- テニスカフス(ボタンが付いていない)
ビジネス用として着用するシャツの多くは、袖にボタンホールが1つしか付いていないシングルカフスなのでせっかくカフスボタンを貰っても付けられるシャツが無いというケースも考えられます。
カフスボタンをプレゼントするときは、取り付けられるシャツをセットで贈ると見栄えもして相手にも喜ばれるのでおすすめですよ!
カフスボタンはプレゼントに最適!意味はほとんど気にしなくてOK
カフスボタンのプレゼントには、「私を抱きしめて」という意味があるのは確かですが、女性が好意を寄せる男性に対して贈る場合に限定されています。
そのため、女性が個人的にカフスボタンを贈る場合に限っては誤解や勘違いに注意する必要はありますが、基本的にはほとんど気にする必要がありません。
そもそも「私を抱きしめて」という意味が隠されていること自体、ほとんどの人が知らないので本当に好意を寄せている男性に気持ちを込めてプレゼントしても、相手に気付いてもらえない可能性さえあります。
- カフスボタンは男性へのプレゼントに最適なお洒落アイテム
- 女性が個人的に贈らなければ誤解や勘違いは起こらない
- 相手の年齢や趣味に合わせたデザインを選ぼう
- カフスボタンと一緒にシャツを贈るのもおすすめ
カフスボタンの他にも、ネクタイや靴など”隠された意味”を持つアイテムは意外に多いものです。
現実的には意味を知っている人は少なく、仮に意味を知っていたとしても気にする人は稀ですが、せっかくのプレゼントで相手の気分を害してしまわないように注意しましょう。