- 結婚式でカフスボタンに関するマナーやきまりはあるの？
- 結婚式でカフスボタンを付けてお洒落に見られたい！
- 結婚式用のカフスボタンの選び方やおすすめを教えて！
友人や親族の結婚式にゲストとして出席するときは、男性も普段よりお洒落に気を使う必要があります。
女性に比べ男性の場合は服装が限定的（スーツやタキシードなど）なので、小物を上手に活用して特別感のあるファッションで出席したいところ。
スーツスタイルを彩る小物はいろいろありますが、飾り気のない袖をエレガントにしてくれるカフスボタンも結婚式にはおすすめのアイテムです。
この記事では、結婚式でカフスボタンを付けるときの選び方やマナーを詳しく解説しますので、ぜひ最後まで目を通して華やかなファッションコーデの参考に役立ててみてください。
また結婚式以外のカフスボタンについては”カフスボタンの由来”から”カフスボタンの種類”、他にもYシャツの選び方やビジネスシーンでの活用方法まで詳しく解説した過去記事がおすすめです。
結婚式はカフスボタンを活用する絶好の機会
カフスボタンを普段使いしているという人も居ますが、大多数の人は”持っているけど使っていない”のではないでしょうか。
カフスボタンの役割は「シャツの袖を華やかにする装飾品」、つまり単なるお洒落アイテムなのでビジネスシーンでは付けない方が良いという考え方もあります。
実際にはビジネスマナーとしてカフスボタンがマナー違反になることはありませんが、お洒落をする必要が無い状況や目上の人と接するときは避けた方が良いケースがあるのも事実です。
しかし、結婚式にお呼ばれしたときなら話は別。
華やかな装いで祝福の場を盛り上げるという意味もあるため、ゲストもある程度お洒落に気を使った服装をするのがマナーというものです。
結婚式はカフスボタンを活用する絶好の機会なので、以下の付け方や選び方に気を付けつつ、ぜひ挑戦してみましょう
結婚式でのカフスボタン～基本と付け方～
冒頭でも触れたように、カフスボタンとは元々フランスの貴族階級が社交場で袖をエレガントに魅せようとしたのが始まりとされる”装飾品”です。
装飾品だからこそ正しい付け方や選び方を知らないと、せっかくの華やかさが台無しになってしまいます。
まずは基本的なカフスボタンの付け方を覚えておきましょう。
カフスボタンの付け方には2つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、通常の袖ボタンを付けるときのように袖を巻かず、ボタンホール同士を重ねて付けるという点になります。
カフスボタンは、片方の袖に「2つのボタンホールが付いているシャツ」でなければ取りつけることができません。
結婚式に出席する際は、ダブルカフス（フレンチカフス）やコンバーチブルカフスなど、ボタンホールが袖の両方に付いたシャツを準備して、袖の重ね方に気を付けてカフスボタンを取りつけましょう。
もう一つのポイントは、カフスボタンの向きです。
上図の通り手の甲側にカフスボタンの装飾面が来るように付けるのが正しい付け方です。
逆に付けてしまうと、せっかくの装飾が見えなくなってしまうので注意しましょう。
結婚式でのカフスボタン～注意点について～
結婚式でカフスボタンを付けるときは、特に細かいマナーやルールはありませんが、デザインについては注意が必要です。
結婚式では避けた方が良いカフスボタンのデザインとは
- ドクロなどの奇抜なデザイン（死や終わりを連想させるもの）
- ナイフなど刃物のデザイン（切れる＝別れるを連想させる）
- スイートピーやスイセンなどのデザイン（花言葉が別離を意味する）
ドクロや刃物のような奇抜なデザインは常識的にダメだと判りそうですが、花をモチーフとしたデザインのカフスボタンは花言葉にも注意しましょう。
もちろん全く気にしないという人も多いので神経質になる必要はありませんが、披露宴など両家の親族や友人が集まる場では気を付けた方が良いかもしれません。
また、他にも結婚式には不向きとされるカフスボタンがいくつかあります。
- プラスチックや紐タイプのカフスボタン
- チェーン式のカフスボタン
結婚式はフォーマルで華やかな場なので、安っぽい素材やカジュアルな印象のカフスボタンは避けた方が無難です。
結婚式のカフスボタンは式の時間帯で選び分けよう！
続いては、結婚式用のカフスボタンの選び方について詳しく解説します。
よほど奇抜なデザインで無ければ失礼にあたることはありませんが、出席する式が行われる時間帯に合わせてカフスボタンを選び分けるのがおすすめです。
友人や同僚として出席する場合はダークスーツやスリーピーススーツになると思いますが、近しい親族や新郎は時間帯で服装自体が変わります。
モーニングやタキシードに合わせてカフスボタンを替えて、より華やかな服装を演出しましょう。
結婚式のカフスボタン：日中（昼間）の場合
昼の結婚式に適したカフスボタンは、出席する立場によって異なります。
立場ごとに昼の結婚式に付けるべきカフスボタンを紹介します。
新郎や父親などホスト側（昼の結婚式）
礼装や準礼装で結婚式に出席するホストは、昼の結婚式ならモーニングかディレクターズスーツなどに身を包むことになります。
上記に合わせるカフスボタンは【金か銀がベースで装飾は白】となります。
画像は一例で、台座の形はスクウェア型（四角）でもラウンド型（丸）でも問題ありません。
親族として出席する場合（昼の結婚式）
略礼装（ブラックスーツやダークスーツ）で出席する親族の場合は、カフスボタンの選び方に決まりはありません。
しかし、立場上は新郎もしくは新婦の親族なのでホスト側に近くなるため、金か銀ベースの白に合わせるかシンプルな装飾のカフスボタンを選ぶのが無難です。
友人や同僚として出席する場合（昼の結婚式）
新郎新婦の友人や同僚として出席する場合は、ゲストの立場となります。
そのため、カフスボタンは前述した失礼にならないデザインであれば、自由に選ぶことができます。
結婚式のカフスボタン：夜の場合
夜の披露宴では、新郎などホスト側はタキシードや燕尾服に身を包むことになります。
特にタキシードを着用する場合は、選ぶべきカフスボタンが異なるので注意が必要です。
新郎や父親などホスト側（夜の結婚式）
新郎や父親が燕尾服を着用する場合は、昼と同様に金か銀の台座をベースに白い装飾をあしらったカフスボタンをつけることになります。
タキシードを着る場合は、装飾部分が白ではなく黒が正式となるので注意しましょう。
黒のカフスボタンの場合も、台座の形に決まりはありません。
親族として出席する場合（夜の結婚式）
立場的にはホスト寄りの親族ですが、夜の結婚式に付けるカフスボタンは悪目立ちしない程度に華やかな物を選ぶのがおすすめです。
友人や同僚として出席する場合（夜の結婚式）
立場としてはゲストになるため、カフスボタンは自由に選ぶことができます。
夜の結婚式では、華やかでエレガントな印象のカフスボタンを選ぶのがおすすめです。
カフスボタンは結婚式と二次会で付け替えるのがおすすめ！
友人や同僚など結婚式にゲストとして呼ばれた場合は、カフスボタンをかなり自由に選ぶことができます。
そして、同じ結婚式でも披露宴と二次会では服装に関するマナーや自由度が異なるので、粋でお洒落なファッションを楽しむならシーンごとにカフスボタンも付け替えてみましょう。
友人なら結婚式の二次会はカジュアルダウンしよう
結婚式の二次会は、新郎新婦と気の置けない仲間たちで行うのが一般的です。
緊張し通しだった披露宴を無事に終えたあとは、リラックスした雰囲気作りという意味も含めてゲストも”お色直し”をしましょう。
スーツをカジュアルダウンしたり、ポケットチーフなどの小物使いを変化させたりするのもおすすめです。
結婚式の二次会はカフスボタンを”好み”で選んでOK
二次会で服装をカジュアルダウンさせたいときは、カフスボタンで遊び心やカジュアル感を演出しましょう。
下記のカフスボタンは結婚式に出席するときは避けるべきとお伝えしましたが、二次会なら全く問題ありません。
- 紐状のカフスボタン
- プラスチック製やデザインが派手なカフスボタン
ただし、ドクロや別れを連想させるようなデザインのカフスボタンは二次会と言えど避けた方が無難です。
結婚式のカフスボタンに関する不安や悩みをまとめて解説
最後に、結婚式に出席するときカフスボタンの活用に踏み切れない人向けに、悩んでしまいがちな問題や不安点について解説付きで紹介します。
- 手持ちのYシャツを確認したところ、ボタンホールが1つしかありませんでした。カフスボタン用のシャツを準備すべきでしょうか？
-
結婚式にカフスボタンを付けたいと思っても、シャツがシングルカフス（ボタンホールが1つだけの袖）しか無いという人もいるはずです。
結論から言えば、無理にシャツやカフスボタンを準備する必要はありません。
カフスボタンはあくまでも”装飾品”なので、付けていないからといってマナー違反になる訳でもなく、シングルカフスなら普通に袖はボタンで留めて出席しましょう。
どうしてもカフスボタンを付けたい人は、コンバーチブルカフス（ボタン留めとカフスボタンの両方が可能な袖）のシャツがおすすめです。
両用のシャツなら、披露宴以外のビジネスシーンでも着用することが出来る上に、カフスボタンを普段使いするという選択肢も増えますよ！
- 親友の結婚式なのでカフスボタンを購入したいと思うのですが、値段に差がありすぎてどれを選べば良いのか悩んでいます。
-
カフスボタンの価格は、有名ブランドの商品なら10,000円～100,000円台となっていて、装飾に何が使われるかでピンからキリまで存在します。
お手頃な価格帯のカフスボタンだと、1,000円台～5,000円くらいのものがおすすめ。
普段使いも視野に入れて高価なカフスボタンを購入しても良いですが、結婚式以外で付ける機会がない場合は予算と相談しながら無理のない価格の商品を選ぶようにしましょう。
- 50代なのですが、やはり歳相応の落ち着いたデザインのカフスボタンを付けた方が良いですよね？
-
結婚式に呼ばれるゲストは幅広い年代となることが多いものです。
自分の年齢を考慮したカフスボタン選びは確かに大切ですが、50代だという理由で若々しいデザインを避ける必要はありません。
しかし、周囲の目が気になってしまうのであれば50代なら重厚でエレガントさを演出できるカフスボタンを選ぶのがおすすめです。
年代別のカフスボタン選びについては、別記事にて詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。
結婚式はカフスボタンでお洒落に出席しよう！
結婚式でカフスボタンは必ずしも付けなければならない訳ではありませんが、せっかくの祝いの席では袖口にエレガントさを演出することに挑戦してみましょう。
新郎や近しい親族などタキシードやモーニングを着用する場合に限り、【時間帯と服装に適したカフスボタン】を付けるのが正しい装いとなります。
ゲストとして出席する場合は、カフスボタンの有無や色はかなり自由に選ぶことができますが、奇抜すぎるデザインや縁起が悪いことを連想させるようなデザインは避けるようにしましょう。
- カフスボタンは結婚式でマストアイテムでは無いが、手軽にエレガントさを演出できる装飾品
- カフスボタンを付けるためにはボタンホールが2つある袖口のシャツが必要
- 無くてもマナー違反にはならないため、無理に準備する必要はなし
- 披露宴と二次会でカフスボタンを付け替えると周囲に一目置かれるかも
間違ったチョイスがマナー違反に直結するスーツやネクタイとは違い、カフスボタンは装飾品なので遊び心やファッションを純粋に楽しむような気軽な気持ちで考えてOKです。
慣れてきたらTPOを見極めつつ、カフスボタンの普段使いにもチャレンジしてみましょう！
