アスコットタイで胸元をおしゃれに!フォーマルにもカジュアルにもおすすめ

  • アスコットタイってどんなネクタイ?
  • アスコットタイはダサい?
  • アスコットタイは普段使いできる?

アスコットタイはモーニングコートやフロックコートと組み合わせて着用する幅広のネクタイですが、ビジネススーツに合わせることはほとんどないため、馴染みのない人も多いのではないでしょうか。

アスコットタイは普通のネクタイとかなり形が違うため、初めて見た人はどう使えばいいのか戸惑ってしまうかもしれません。

この記事では、アスコットタイの特徴や使い方について解説していきます。

アスコットタイは結び方やシャツとの組み合わせ方でフォーマルにもカジュアルにも使えるアイテムなので、使い方を覚えて着こなしの幅を広げましょう。

ネクタイの起源や着こなしについては≫ネクタイの使い方についてで紹介しております。ぜひそちらもあわせてご覧ください。

目次

アスコットタイとは幅が広いネクタイ

アスコットタイは通常のネクタイと比べて幅が広い
アスコットタイは通常のネクタイと比べて幅が広い

アスコットタイとは幅が広く柔らかいネクタイです。正面から見ると、普通のネクタイの倍くらいの幅があります。

アスコットタイの長さは115~120cmくらいが一般的で、幅は15㎝程度、通常のネクタイのように太い側(大剣)と細い側(小剣)の区別はなく、両端が同じ太さになっています。

ネクタイのように芯地を貼り付けたしっかりとしたものではなく柔らかいので、スカーフのように結び目が小さく(細く)なるというのも特徴です。

アスコットタイという名前はイギリスにあるアスコット競馬場が由来で、19世紀にアスコット競馬場で競馬を楽しんでいたイギリスの上流階級の人々が、フロックコートやモーニングコートと合わせて着用したのが始まりと言われています。

アスコットタイとスカーフやクラバットは似ているが違うもの

スカーフやクラバットは1枚布なのに対しアスコットタイは布を縫い合わせて作られている
スカーフやクラバットは1枚布なのに対しアスコットタイは布を縫い合わせて作られている

アスコットタイと似ているアイテムにクラバットやスカーフがありますが、クラバットやスカーフが1枚の布なのに対して、アスコットタイは結びやすい形に縫われており厚みがあります。

スカーフやクラバットとの違い

スカーフとクラバットは裏地がついていない布1枚の状態のものを指します。

一般的には無地で長方形の布をクラバット、柄がついた正方形の布をスカーフと呼びますが、厳密に区別されているわけではありません。

首に巻いたスカーフのことを「クラバット」と呼ぶこともあります。

クラバットは長方形でスカーフは正方形
クラバットは長方形でスカーフは正方形

クラバットは長方形の布を首に結びやすい幅に折りたたんで巻き付けるため、下に垂らす部分が直線になります。

スカーフは三角に折りたたんで結ぶため、角の部分が結び終わりに出るのが特徴です。

アスコットタイは、クラバットやスカーフと違い、2枚の布を縫い合わせて作られているため、スカーフやクラバットよりも厚みがあり、結んだときにボリュームがでます。

アスコットタイはクラバットのように細長い形ですが、剣先があるのは普通のネクタイと同じです。

アスコットタイはクラバットとスカーフの結びやすさとデザイン性をうまく取り入れた形になってると言えます。

アスコットタイにも種類がある

アスコットタイには細長い布状のものだけでなく、使いやすいようにアレンジされたものもあります。

結びやすく工夫されたデザインのアスコットタイもある
結びやすく工夫されたデザインのアスコットタイもある

アスコットタイは全体が同じ幅になっていますが、結びやすいように首に当たる部分を細く折りたたんだものやワンタッチのタイプもあるので、アスコットタイを選ぶときには自分にはどのタイプが使いやすいのか考えながら選んでみてください。

ワンタッチタイプのアスコットタイは初心者でもチャレンジしやすい
ワンタッチタイプのアスコットタイは初心者でもチャレンジしやすい

ワンタッチのアスコットタイは結び方を変えることはできませんが、結び目があるタイプもスカーフのように見える結び目がないタイプもあるので、用途に合わせて選ぶことができます。

アスコットタイとシャツの合わせ方

アスコットタイはフォーマルな場ではウイングカラーのシャツと合わせるのが一般的ですが、ほかのシャツと組み合わせることも可能です。

アスコットタイはいろんな襟のシャツと合わせることができる
アスコットタイはいろんな襟のシャツと合わせることができる

アスコットタイは柔らかいので、結び目の大きさを調節したり結び方で幅を調節することができ、襟の形に合わせてアレンジしやすいネクタイです。

レギュラーカラーのシャツと合わせる場合は、結び目にあまりボリュームを出さずにコンパクトにするとバランスが良くなります。

襟の開きが広いホリゾンタルやカッタウェイのシャツと合わせる場合は、結び目を広くしても詰まったような印象にならないので華やかに見せたいときにおすすめです。

レギュラーカラーのシャツと合わせる場合は、シャツの外側ではなく素肌にアスコットタイを巻きスカーフのように使う方法もあります。

アスコットタイはシャツの内側に入れて使うこともできる
アスコットタイはシャツの内側に入れて使うこともできる

素肌に直接アスコットタイを結ぶスタイルはカジュアルになるため、どんな場面でもOKというわけではありません。式典などの改まった場ではNGなので覚えておきましょう。

アスコットタイの結び方について

アスコットタイの基本的な結び方は2種類で、プレーンノットとブラインドフォールドノットになります。

どちらの結び方も、手順は普通のネクタイを結ぶときと同じです。

《プレーンノットの結び方》

プレーンノットの結び方
プレーンノットの結び方
  1. 小剣に大剣を1周からめる
  2. 首元から大剣を出す
  3. 輪になった部分に大剣を入れる

《ブラインドフォールドノットの結び方》

ブラインドフォールドノットの結び方
ブラインドフォールドノットの結び方
  1. プレーンノットを結ぶ
  2. 首元をゆるめ裏側から大剣と小剣を重ねて通す
  3. 形を整える

アスコットタイの結び方には、ほかにもプレーンノットを作らない簡略化した方法やリングを使って留める方法があります。

アスコットタイの結び方についてではアスコットタイの定番の結び方からアレンジ方法まで詳しく紹介しております。ぜひそちらも合わせて参考にしてみてください。

アスコットタイは結婚式で着用もOK

アスコットタイは新郎もゲストも着用OK
アスコットタイは新郎もゲストも着用OK

結婚式では新郎側もゲスト側もアスコットタイを着用することができますが、アスコットタイを合わせる服装に違いがあるので気を付けましょう。

新郎はモーニングに合わせる

結婚式での新郎の服装は、ドレスコードではフォーマル(正装)になります。

そのため、アスコットタイを使用できるのはモーニングコートで、そのほかのスタイル(タキシードや燕尾服)と合わせることはないので覚えておきましょう。

ゲストはカジュアルにならないように注意

アスコットタイは結び方によってはスカーフのように見えてしまうため、ゲストとして結婚式に参加する場合はカジュアルに見えないようにしましょう。

アスコットタイはシャツの下(素肌の上)ではなく、シャツの上に結ぶようにしてください。スカーフのようにシャツの中に結ぶスタイルはフォーマルな場にはふさわしくありません。

アスコットタイを結婚式で着用するための注意点については結婚式でアスコットタイを着用するポイントで詳しく紹介しておりますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

アスコットタイはカジュアルな着こなしにも使える

アスコットタイはカジュアルアイテムとしても使える
アスコットタイはカジュアルアイテムとしても使える

アスコットタイは普通のネクタイよりも自由な巻き方が可能なので、カジュアルなスタイルにも合わせることができます。

カジュアルな服装にアスコットタイを合わせる場合は、スカーフのようにアクセントとして使うのがおすすめです。

寒い季節であれば防寒対策として首元の隙間を埋める役割もしてくれます。

普通のネクタイは気軽に洗濯できないため、直接素肌に着用するのはデメリットが大きいのですが、アスコットタイは手洗いできるものがほとんどです。

また、安いものは千円台から購入できるので普段使いしやすいかと思います。

アスコットタイに関するQ&A

アスコットタイはどんなときに使うものですか?

アスコットタイはフォーマルからカジュアルまで幅広く使用できます。礼装の場合はモーニングコートとウイングカラーのシャツに合わせるのが一般的です。

華やかに見えるのでスーツに合わせてパーティーに着用することもできますし、スカーフのように結ぶとカジュアルな雰囲気になるため普段使いもできます。

アスコットタイを着用できる時間帯は決まっていますか?

アスコットタイ自体には決まった着用時間はありませんが、アスコットタイと組み合わせる服に着用時間が決まっている場合があります。

ドレスコードがフォーマル(正装)のときは、アスコットタイとモーニングを組み合わせて着用しますが、モーニングは昼の礼装(18時ころまで)なので、それ以降は着用できません。

アスコットタイはアレンジしやすい便利なアイテム!

アスコットタイは幅が広く、締めたときの印象が普通のネクタイと全く違うので、普段とは違う印象を与えたいときにおすすめです。

アスコットタイは柔らかく、形を自由に作ることができるので、華やかに見せたいときはボリュームが出るように結ぶことができますし、逆にコンパクトにまとめることもできます。

手ごろな価格帯のアスコットタイもあるので、普段着のアクセントとして首元に巻くという使い方も気軽にできるアイテムです。

おさらい
  • アスコットタイは幅が広く柔らかいネクタイ
  • アスコットタイを取り入れることで着こなしの幅が広がる
  • アスコットタイはフォーマルからカジュアルまで使えるアイテム

アスコットタイはフォーマルな印象が強いという人もいるかもしれませんが、小紋やドットなどの柄が入ったものを選べばそれほどフォーマルな印象になりません。

普段の着こなしにアスコットタイをプラスするだけでおしゃれな印象になるので、ぜひチャレンジしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次