- アスコットタイの結び方は普通のネクタイと違う?
- アスコットタイの簡単な結び方は?
- めずらしいアスコットタイの結び方はある?
アスコットタイはプレーンノットやブラインドフォールドノットなど、普通のネクタイと同じ結び方もできますが、アスコットタイならではの遊び心のある結び方もできます。
固い芯地が入っていないアスコットタイは、普通のネクタイのようにノット(結び目)の形をしっかり作る結び方には向いていませんが、アスコットタイの柔らかさや幅を活かした結び方がたくさんあります。
アスコットタイの特徴やシャツとの合わせ方については≫アスコットタイの使い方についてで紹介しております。ぜひそちらもあわせてご覧ください。
アスコットタイの定番の結び方は2種類
アスコットタイにはスーツと合わせやすい定番の結び方が2種類あります。結婚式や仕事上でのパーティー(歓迎会や送別会など)でも使える結び方です。
プレーンノットはオールマイティーに使える
プレーンノットは普段使いから華やかな場まで、様々な場面で使えるシンプルな結び方です。
結ぶ手順はアスコットタイも普通のネクタイも全く同じなので、初めてアスコットタイを結ぶ人でも簡単に結べるかと思います。
アスコットタイは結び目がそれほど大きくならないため、普通のネクタイほど左右に差をつける必要はありません。アスコットタイの片方が10cmくらい短くなるようにバランスを整えて首にかけてください。
アスコットタイには大剣と小剣の区別はないので、短くするのは左右どちらでも構いません。今回はアスコットタイの左手側を長く、右手側を短くしました。
首にかけたら、長い方が短い方の上になるようにクロスします。
長い側を短い側に、ぐるっと一周巻き付けてください。
巻きつけたアスコットタイを首の方に引き出し、結び目になる部分を少し広げて上から下に向かって通します。
最後に結び目を整えて完成です。結び目を整えるときは、短くした側の剣先を引いて首元のゆるみがないように引き締めてください。
フォーマルにもカジュアルにも使えるブラインドフォールドノット
ブラインドフォールドノットは、ネクタイの結び目を隠した結び方になります。プレーンノットを結んだあとで結び目を隠すだけなので、プレーンノットの結び方を覚えていれば簡単です。
最初にアスコットタイでプレーンノットを結びます。
プレーンノットが完成したら、下側になっている剣先を結び目の裏から首の方に引き出してください。
普通のネクタイの場合は小剣が細いため、大剣と小剣を2枚重ねて表に出しますが、アスコットタイは両方の剣先が同じ太さなので1枚だけで構いません。
首に通すときにアスコットタイがゆるまないように注意してください。
結び目をおおった部分がまっすぐになるように、アスコットタイを広げて形を整えます。
ブラインドフォールドノットはシャツの内側に入れるとスカーフのように見える結び方です。フォーマルにもカジュアルにも使える結び方なのでぜひマスターしましょう。
リングを使ったアスコットタイの結び方
アスコットタイはリングを使えば、難しい結び方を覚えなくてもおしゃれな着こなしになります。リングに通すだけという単純な結び方ですが、リングの使い方によって印象が変わります。
アスコットタイをリングに通す結び方
アスコットタイを結ぶときに使うリングは「ネクタイリング」「タイリング」という名称で販売されていますが、指にはめるリングでも代用可能です。
ネクタイ用のリングの方がデザイン性があり、幅がの広さも豊富なので、好みのデザインのを使用してください。
リングを使ったアスコットタイの結び方はには難しいところは全くありません。
アスコットタイの左右の長さをそろえて首にかけたら、左右のアスコットタイを重ねてリングに通します。
バランスのいい場所までリングを引き上げたら完成です。
アスコットタイを重ねずにあえて左右に分かれるように形を整える結び方や、上から下にリングに通すのではなく、左右から交差させるように通す結び方もあります。
リングの太さやリングの装飾でも印象が変わるので、着用する場面に合わせて選んでみてください。
アスコットタイを結んだ後でリングを使う方法
リングだけを使う結び方以外に、結んだあとのアスコットタイをリングに通してアレンジする結び方もあります。
ブラインドフォールドノットを結んだ後にリングを通すと結び目が大きく見えて豪華な雰囲気になります。結婚式などのフォーマルな場に似合う華やかな結び方です。
カジュアルシーンで使えるアスコットタイの結び方
アスコットタイは柔らかく普通のネクタイより薄いため、普通のネクタイでは難しい結び方にもチャレンジできます。フォーマルな場面には向いていませんが、アスコットタイならではの遊び心がある結び方にもチャレンジしてみましょう。
スカーフ風はアスコットタイを1回結ぶだけ
ブラインドフォールドノットもスカーフのようにアレンジできますが、アスコットタイが短い場合やブラインドフォールドノットでは首が窮屈な場合には簡易的な結び方がおすすめです。
シャツのボタンを外した状態でアスコットタイを首にかけて1回結びます。
アスコットタイの長さは左右対称でも構いませんが、完成したときに剣先の長さがバラバラになる結び方が嫌な場合は、上側に出す方を少し長めにしてください。
アスコットタイを広げて形を整えてください。
形が整ったらシャツの中にアスコットタイを入れて、バランスよく見える位置までボタンを留めます。
リボン結びは柔らかさを活かした結び方
ちょっと変わったアスコットタイの結び方をしたいという人におすすめなのはリボン結びです。かなりカジュアルな結び方ですが、普通のリボン結びができる人であれば簡単にできます。
リボン風の結び方では、結んだあとにゆるんだ部分を引き締めるのが難しいので、最初からしっかりと引き締めていきます。
アスコットタイの片側を10cmくらい短くして、長い方が上、短い方が下に出るようにしっかり結んでください。
リボン結びのリボンになる部分を作ります。アスコットタイを奥から手前に折りたたんでください。
画像は見やすいようにマチ針で留めていますが、実際は指で押さえることになります。
リボンの形が決まったら、上側の剣先を下におろしましょう。
下におろしたアスコットタイを折りながら、リボンの部分に巻き付けます。巻き付けた部分に輪ができるので、そこに通してください。
普通のリボン結びと同じ結び方なので、リボン結びができる人は「リボン結びをする」とだけ覚えれば大丈夫です。
左右のバランスを見ながら結び目を整えて完成になります。
ふっくらとしたリボン結びの完成です。
リボン結びをアレンジした蝶ネクタイ風
蝶ネクタイ風の結び方は少し細かい作業になりますが、基本的にはリボン結びと同じ手順です。
蝶ネクタイ風に結ぶときは、アスコットタイが長いと蝶ネクタイ部分が大きくなりすぎてしまうので長さを調節します。
アスコットタイの真ん中を1回結んで短くしてください。
蝶ネクタイ風の結び方もリボン結びと同様に長い方が上、短い方が下に出るようにしっかり結びます。
下側のアスコットタイを細くたたみながら折り曲げます。
アスコットタイの幅は半分でも三つ折りでも結びやすい幅で構いません。細くすると蝶ネクタイ部分が細くなります。
折り曲げた下側のアスコットタイに、上側のアスコットタイを巻き付けていきます。
巻き付ける方のアスコットタイも細くたたんでおいてください。
リボン結びと同じ要領で結び目にアスコットタイを通したら、左右から少しずつアスコットタイを引き出して形を整えます。
リボンの輪になった部分と剣先の部分がうまく重なるように調節して完成です。
アスコットタイの結び方に関するQ&A
- アスコットタイの結び方にマナーはありますか?
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アスコットタイは普通のネクタイよりおしゃれに見える部分もありますが、結び方によってはカジュアルになってしまうことがあります。スーツに合わせる場合はプレーンノットが無難です。
ブラインドフォールドノットは結婚式にも結べるフォーマルなスタイルですが、素肌に直接結ぶスカーフのような着こなしはフォーマルな場ではNGになります。改まった場で結ぶときは、シャツの上に結ぶようにしましょう。
- スカーフもアスコットタイと同じ結び方ができますか?
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スカーフは短いので、アスコットタイと同じように結べないこともあります。リングを使った結び方や、1回だけ結んでシャツの中に入れる結び方など、短めでも対応できる結び方は可能です。
アスコットタイは結び方しだいで様々なシーンに使える!
アスコットタイは普通のネクタイよりも柔らかいため、ネクタイのようにもスカーフのようにも結べる便利なアイテムです。
アスコットタイはプレーンノットやブラインドフォールドノットなどの、普通のネクタイでも使っている結び方をすればフォーマルな場面で着用することができます。
- アスコットタイは普通のネクタイと同じ結び方もできる(プレーンノット、ブラインドフォールドノット)
- アスコットタイの結び方にはリングに通すだけや1回結ぶだけという簡単な方法がある
- アスコットタイはリボンや蝶ネクタイ風などの遊び心のある結び方ができる
結んだアスコットタイにリングを合わせてさらに華やかにしたり、普通のネクタイではできないような変わった結び方をしたりと、アスコットタイは普通のネクタイよりも多彩な楽しみ方ができます。
価格も普通のネクタイより安く扱いやすいので、アスコットタイのさまざまな結び方にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
アスコットタイの特徴やシャツと合わせたときの印象については≫アスコットタイの使い方についてで詳しく紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。