- 礼服は卒業式や入学式で着てもいいの?
- 教員が卒業式で着用する礼服に決まりはある?
- 卒業式や入学式で保護者が礼服を着るときの注意点は?
礼服はフォーマルな場で着用できる服なので、卒業式や入学式などの式典でも着用できます。ただし、組み合わせるアイテムによっては喪服のように見えてしまうため注意が必要です。
卒業式や入学式に礼服を着用する場合は、お祝いの場面にふさわしい上品な着こなしを心がけましょう。
喪服としても使用できる礼服については≫喪服に使えるメンズスーツの種類で詳しく紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてください。
卒業式や入学式での礼服着用は本来は正しいマナー
卒業式や入学式などの「式典」ではドレスコードが決まっており、ドレスコードに合わせた礼服を着用するのは本来は正しいマナーです。
しかしながら、ブラックフォーマルの礼服と喪服の違いがよくわからないという人が多くなってきており、礼服と喪服が混同されるようになってきたため、礼服を卒業式で着ていいのか迷う人が多くなっています。
フォーマルシーンで着用する服の総称が礼服
礼服というのは、フォーマルシーン全般で着用する服装のことです。モーニングコートや羽織袴、タキシード、ブラックフォーマルスーツやダークスーツはすべて「礼服」または「フォーマルウエア」に含まれます。
ただし、一般的に「礼服」と言われたときは上下が黒いブラックフォーマルスーツを指します。
黒いスーツは喪服というイメージが強いため、葬儀のときしか着用できないと勘違いしている人もいますが、結婚式や卒業式などでも着用可能です。
卒業式では略礼装の礼服を着用する
卒業式や入学式などの式典では保護者の服装は略礼装になります。
略礼装は
- フォーマル(正装)
- セミフォーマル(準礼装)
- インフォーマル(略礼装)
という3つのフォーマルスタイルの中では最も気軽な服装になります。本来は「平服」と言われた場合に着用する服装でしたが、現在は結婚式のゲストや卒業式の保護者は略礼装での参加が主流です。
男性の略礼装は礼服と呼ばれるブラックフォーマルスーツ、またはダークスーツになります。
卒業式での教員の礼服は立場によって違う
卒業式では、教職員の場合は立場によって服装が違います。校長は主催者という立場になるため正礼装を着用するのが一般的です。
その他の教職員は保護者と同様略礼装になりますが、担任は他の教員よりもやや格の高い服装をすることが多いです。
校長は正礼装のモーニングコート
卒業式では校長は主催者にあたるため、男性の場合はモーニングコートを着用します。女性の場合は校長であってもモーニングコートではなくフォーマルスーツになります。
また、地域によっては男性の校長もモーニングコートではなく、ブラックフォーマルスーツ(礼服)やスリーピースのダークスーツを着用する学校もありますが、ほとんどの学校では校長の服装はモーニングコートです。
卒業生以外にも、入学式や開校式典、節目の周年行事などでも校長はモーニングコートを着るのが慣例になっています。
モーニングコートの着用に関するルールとマナーについては別記事でくわしく解説しておりますので、そちらも参考にしていただければと思います。
担任はブラックフォーマルの礼服
校長以外の教員は略礼装を着用しますが、卒業生のクラス担任の場合は他の教員より改まった服装に見えるように黒い礼服を着用するのが一般的です。
卒業式で担任教員がブラックフォーマルの礼服を着用する場合は、結婚式と同じように無地の白やシルバーのネクタイ、シルバーストライプのネクタイなどを合わせます。
担任以外はダークスーツ
担任以外の教員は担任や父兄よりも目立つことのないように、ブラックフォーマルスーツではなくダークスーツを着用します。
例外として、卒業式の司会をする教員や、卒業証書を渡す際の補助につく教員は担任と同様に礼服を着用することもあります。
卒業式では無地や織柄の入った白いシャツに、紺やエンジなどの上品な色合いのネクタイを合わせて厳かな場にふさわしい落ち着いた着こなしを目指してください。
卒業式と入学式に礼服を着る場合は組み合わせるアイテムを変える
ブラックフォーマルの礼服は卒業式でも入学式でも着ることができますが、卒業式と入学式ではシャツやネクタイなどスーツと組み合わせるアイテムに違いを出しましょう。
略礼装であるダークスーツも卒業式や入学式で着用可能で、シャツやネクタイの選び方はブラックフォーマルスーツと同じです。
学校によっては「卒業式はブラックフォーマル」という指定がある場合もあります。その場合はダークスーツではなくブラックフォーマルの礼服を着用してください。
卒業式は落ち着いた雰囲気に
卒業式は厳かな雰囲気で行われるため、服装も式の雰囲気に合わせて落ち着いた色合いのアイテムを組み合わせます。
ドレスコードに合わせた着こなしとしては結婚式と同様にシルバーのネクタイでも構わないのですが、近年では礼服を着る保護者も減ってきているため、シルバー以外のネクタイを締めた方が良いでしょう。
ただし、PTA会長や来賓など、祝辞を読むような立場であれば担任と同様に無地の白シャツにシルバーのネクタイを合わせます。
シャツの色は無地や織模様が入った白、ネクタイの色はネイビーやエンジ、ダークグレーなどの重厚感のある色でストライプや小さいドット、無地などの上品なデザインを選びましょう。
入学式は明るい色合いにする
入学式にもブラックフォーマルの礼服を着用することはマナー違反ではありませんが、ダークスーツでの参加が多くなっています。
入学式では女性はパステルカラーのスーツを着たり、明るい色のコサージュを付けたりすることが多いため、父親の服装も真っ黒な礼服ではなく、少し明るく見えるダークスーツが主流です。
礼服でもダークスーツでも、入学式では水色やクリーム色などの明るいカラーのネクタイを組み合わせます。
礼服の場合は白いシャツが基本ですが、ダークスーツの場合は薄い色のカラーシャツや細かいストライプが入ったものでもOKです。
卒業式の礼服に関するQ&A
- 卒業式に喪服を着て行ってもいいですか?
-
喪服として着用するスーツはブラックフォーマルスーツ(礼服)なので、スーツ自体は卒業式でも着用できますが、喪服と同じ着こなしでの出席はやめてください。
喪服で着用する黒いネクタイは卒業式では着用できません。
- 卒業式に着る礼服はビジネススーツで代用できますか?
-
卒業式の保護者の服装はダークスーツでもOKなので、ビジネススーツでも構いません。
普段の仕事で着用しているスーツを卒業式で着る場合は、毛玉や生地のテカリ、ほつれなどがないか事前に確認しておきましょう。
卒業式の礼服は立場によって違いがあるので気を付けよう
略礼装であるブラックフォーマルの礼服は卒業式でも入学式でも着用できるスーツですが、厳格なマナーを求められる場が少なくなってきたため、礼服ではなくダークスーツで着用する保護者も増えてきています。
卒業式の教員の服装は校長はモーニングコート、担任はブラックフォーマルの礼服を着用するというのが慣例になっているため、担任以外の教員は担任よりも格が低いダークスーツを着用しましょう。
- 礼服はフォーマルな場で着用する服なので卒業式や入学式などの式典で着用可能
- 教員の場合は校長がモーニングコート、担任がブラックフォーマルの礼服を着るのが慣例
- 保護者が礼服を着るときは卒業式では落ち着いた色、入学式では明るい色のネクタイを合わせる
卒業式や入学式で礼服を着る保護者は減ってきていますが、礼服を着てはいけないというわけではありません。
以前は礼服のデザインには野暮ったいイメージがありましたが、スタイリッシュなデザインにかわってきているため、ダークスーツに比べてダサく見えるということもなくなっています。
高級スーツブランド「ゼニア」の生地を扱っているGINZA SAKAEYAではフォーマルシーンのマナーを優先しつつ着る人の個性を活かすような礼服やダークスーツのオーダーを行っております。
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