- 20代や30代のオフィスカジュアルはどんなことに注意すればよいのか
- 20代や30代がオフィスカジュアルで注意されがちな失敗とは
- 20代や30代におすすめのオフィスカジュアルコーデを教えてほしい
オフィスカジュアル(カジュアルダウンした服装で勤務すること)を採用する企業は最近は特に増えてきました。
中には、入社式に完全な”私服”で”髪型やアクセサリーも自由”で参加しても良いという方針を打ち出して話題となった企業などもありますが、オフィスカジュアルと私服を混同すると思わぬ注意を受けてしまう恐れがあります。
特に20代や30代の若い世代は、おしゃれやトレンドに強い関心を持っている人も多く、オフィスカジュアルで張り切り過ぎて失敗する人も少なくないようです。
そこで今回は、20代や30代の男性向けにオフィスカジュアルのポイントや注意点を詳しく解説しますので、服装選びやコーデの参考に役立ててください!
オフィスカジュアルについて、基本ルールや服装基準などを確認しておきたい方は過去記事にも目を通しておくと理解が深まるのでおすすめです。
オフィスカジュアルの服装選びは20代~30代男性が一番難しい?
職場でオフィスカジュアルでの勤務が許されているとき、コーデや服装選びで最も悩みやすいのは20代や30代の男性だと言っても過言ではないでしょう。
一般的に職場ではスーツ着用とされることが多い男性の場合、私服と仕事着を完全に別物として考えていて自分の趣味や嗜好を強く反映した私服が多く、オフィスカジュアルと急に言われても職場に着ていく服が無いケースも多いようです。
冒頭でも触れたように、特に20代や30代はファッションや髪形に強いこだわりを持っていたり、おしゃれに気を使う人が多いこともありオフィスカジュアルの服装選びで苦労します。
服装や髪型が完全に自由な職場はまだまだ少ないため、まずはオフィスカジュアルの基本マナーを再確認しておきましょう。
オフィスカジュアルの基本マナーをおさらいしよう
オフィスカジュアルの定義は以下の通りです。
- フォーマルウェアをカジュアルダウンした服装
- オフィス(社内)で過ごすことを前提としている
- ”仕事”をする上でリラックスできて快適に過ごせる服装
オフィスカジュアルで服装選びをするときは、大前提として”仕事着”であることを強く意識することが大切です。
接客や取引企業との応対など社外の人に対して失礼が無いことを前提にカジュアルダウンするビジネスカジュアルに比べると、オフィスカジュアルの方が服装の自由度は高くなっています。
そのためオフィスカジュアルでは仕事着であるという意識が希薄になりがちで、特に20代や30代の男性は服装をカジュアルダウンしすぎて上司や先輩から注意されてしまうケースも多いようです。
また、オフィスカジュアルに関する服装の規定やルールが企業によって大きく異なる点にも注意が必要です。
20代や30代は職場における自分の立場が”部下”や”後輩”であることが多いので、先輩や上司がどのような服装をしているのかを判断基準にするのが基本となります。
20代や30代の若手はオフィスカジュアルでもスーツが良い?
20代や30代は前述の通り、オフィスカジュアルで着ていける服を持っていない可能性があります。
下手に私服を着て怒られたり注意されるのは嫌なものですが、スーツを持っているのにわざわざオフィスカジュアル用の服を購入したくないという人も多いのではないでしょうか。
「それならオフィスカジュアルでもスーツで出勤すればいいんだ!」
そう考えてしまう気持ちは判りますが、結論からいうとオフィスカジュアルが推奨されている職場でスーツ出勤は避けた方が良いでしょう。
職場で自分以外が全員カジュアルな服装なのに、一人だけスーツスタイルは悪目立ちするばかりか上司や先輩から”協調性が無い”と思われてしまう恐れがあるからです。
どうしてもスーツで出勤したい場合は、以下の条件に自分が当てはまるかどうかで是非を判断しましょう。
オフィスカジュアルでもスーツ出勤できるケース
- 業務上、接客や取引先との応対など社外の人と接する機会がある場合
- 上司や先輩がスーツ出勤している場合
サービス業で接客をする人や打ち合せなどで突発的に社外の人に応対する可能性がある人なら、オフィスカジュアルを無視してスーツ出勤しても白い目で見られる可能性は低くなります。
また同じ職場の上司や先輩がスーツを着用していれば注意される心配はありません。
オフィスカジュアル用の服をわざわざ購入したくない場合は
職場で誰もスーツ出勤がいない、だけどオフィスカジュアル用の服をわざわざ購入するのは絶対に嫌だ!という人もいるのではないでしょうか。
無駄なお金を使いたくないという場合は、普段着ているスーツを活用しつつカジュアルダウンするのがおすすめです。
例えば、ノーネクタイでジャケットを羽織らないだけでも立派なカジュアルダウンとなります。
このようなスタイルは、一般的にはビジネスカジュアルに分類されますがオフィスカジュアルの職場でも通用します。
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの関係性に注意しよう
- カジュアル度はオフィスカジュアル>ビジネスカジュアル
- オフィスカジュアルが推奨される職場でビジネスカジュアルコーデを着用するのはOK
- ビジネスカジュアルが推奨される職場でオフィスカジュアルコーデはNGになるので要注意!
職場でカジュアルダウンした服装が許されるという点は共通していますが、ビジネスカジュアルはややフォーマル寄りの服装規定となるので注意しましょう。
20代や30代におすすめのオフィスカジュアルコーデとポイント
ビジネスカジュアルのようにスーツをカジュアルダウンした服装でも通用しますが、せっかくオフィスカジュアルが認められているならラフな服装を楽しみたいところ。
続いては20代や30代におすすめのオフィスカジュアルコーデや服装選びのポイントを解説します。
注意点として、”どこまでカジュアルダウンして良いか”は企業ごとに異なります。
紹介しているコーデや服装のポイントをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の職場環境と照らし合わせながら参考として役立てるようにしましょう。
20代や30代のオフィスカジュアルはシンプルで清潔感のある服装を選ぼう
ビジネスカジュアルに比べて、服装の自由度は比較的高いオフィスカジュアルですが、20代や30代なら【シンプルさ】と【清潔感】の2点を軸に服装を選ぶのが基本です。
カットソーにチノパンなどのシンプルな組み合わせで、無地の控えめな色合いでまとめると好印象を抱かれやすくなります。
高価な服を無理に着用するよりも、安い服でも良いので常に清潔感のある服装選びを意識するようにしましょう。
ジャケット代わりにカーディガンでラフな印象のコーデに
スラックスにYシャツというビジネスカジュアル寄りのコーデは、どうしても硬い印象になりがちです。
もう少しカジュアル感を出したいときは、ジャケットの代わりにカーディガンを羽織るコーデがおすすめです。
やや堅苦しいイメージになりがちなスラックス+Yシャツという組み合わせでも、羽織る上着を変えるだけで一気にカジュアル感のある服装になります。
カジュアルな印象を引き締めるジャケットを上手に活用しよう
前項とは逆に、全体的なコーデがカジュアル寄りになってしまったときは、ジャケットを羽織ることで”しっかり感”を演出できます。
オフィスカジュアルのコーデにおける”上着”は、全体のコーデを調整するバランサーのような役割を果たします。
服装の組合せが少しカジュアル過ぎる、または堅苦し過ぎると感じたときは、全体のコーデを見ながら上着を変えてみるのがおすすめです。
特に20代や30代のオフィスカジュアルは、シンプルさと清潔感のある服装が基本となるため、統一感のあるおしゃれなコーデを目指すよりも1アイテムだけ”外す”方が行き過ぎた服装にならずに済みます。
オフィスカジュアルで20代~30代男性に多い失敗例
最後に20代や30代の男性がオフィスカジュアルでやりがちな失敗や、気を付けるべきポイントをまとめて紹介します。
Q&A方式で色々なパターンの失敗例を挙げていきますが、前項と同じように企業が定める服装基準によっては全く問題無いケースも含まれているので注意してください。
あくまでも一般的な服装基準をベースとした失敗例なので、自分の勤める企業が定めるオフィスカジュアルの規定や服装マナーと照らし合わせながら読み進めるのがおすすめです。
- キャップやリストバンドはオフィスカジュアルで許されますか?
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屋内(オフィス)での服装となるため、キャップ(帽子)は許されないケースがほとんどです。リストバンドも基本的にはNGとする企業が多いですが、汗をかきやすい夏季限定で「汗を拭く、伝ってくるのを防ぐ」という目的でなら許されるケースもあります。多汗症でリストバンドをすることが業務をスムーズに行えるなど明確な理由がある場合は上司などに相談してみましょう。
- スニーカーやジーンズはオフィスカジュアルならOKと聞いたことがある
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スニーカーについては、オフィスカジュアルを採用している企業なら許されるケースは多いです。しかし、ジーンズは元々が”作業着”なのでオフィスには適さない服装として着用不可と定める企業があるので注意しましょう。ジーンズの着用がOKの場合でも、ダメージ加工などカジュアル過ぎる服はNGとされることがほとんどです。
- オフィスカジュアルではチェック柄のシャツやリュックサックは避けた方が良いって本当?
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勤めている企業の職種や職場の雰囲気にもよりますが、基本的には避けた方が無難です。入社して間もない20代や30代でも童顔な男性がチェックのシャツを着てリュックを背負うと”社会人”というよりは”大学生”に見えてしまうコーデになりがちです。大学生っぽい服装がダメな訳ではありませんが、上司や先輩に「もう少し社会人らしい恰好をしろ」などと言われてしまう可能性も。若く見えたり幼く見える人ほど、シンプルな服装にしたほうが好印象となります。
- オフィスカジュアルなら髪型を変えたりアクセサリーを付けても許される?
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服装に合わせて髪型を変えるのはOKですが、ワックスなどで髪に流れを作る程度に抑えましょう。髪の毛を立てたり、目が隠れるような髪型にするのは印象が悪くなるので避けましょう。アクセサリーについては業務に関係が無いばかりか、場合によっては業務の妨げになる恐れがあるのでNGとしている企業がほとんどです。
- 社外の人と会うことがまず無い職場だから、夏場はサンダルと短パンを検討している
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暑い季節であっても、必要以上に肌を露出する服装は男女共に控えるのがマナーです。オフィスカジュアルの基本である清潔感という観点からも避けるべきでしょう。特に男性で体毛が濃い人は、短パンやサンダルを履くことで周囲に不快感を与えてしまう恐れもあります。吸湿速乾性の高い素材が使われた服を選ぶなど、肌を露出しなくても快適に業務を遂行できる服装を検討しましょう。
20代や30代のオフィスカジュアルは個性を出しすぎない方が得をする!
せっかくオフィスカジュアルが許されているなら、自分のファッションセンスを周囲に自慢したい!という20代や30代のビジネスマンは多いかもしれませんが、個性を爆発させるような服は自分の評価を下げることに繋がりかねません。
シンプル且つ清潔感のある服装の中に、少しだけ遊び心を入れるくらいの方が周囲からの印象も良くなります。
- 20代や30代の若い世代はシンプルと清潔感をとにかく意識した服装選びを
- 服装選びに自信が持てないときはビジネスカジュアルでもOK
- 自分の会社が定めている服装の規定をしっかり把握しよう
慣れない内は上着でトータルバランスを調整するコーデに留め、慣れてきたら会社が許す範囲で自分なりのアレンジやコーデを模索していくのがおすすめです。
本文中でも再三に渡り触れましたが、オフィスカジュアルで許される服装の範囲は企業ごとに大きな違いがあります。
上司や先輩がどのような服装を観察したり服装に関する社内規定を確認するなどして、ルールや服装マナーに沿ったオフィスカジュアルを楽しみましょう!