- ブラックスーツを着こなしてスタイリッシュに見られたい!
- ブラックスーツをビジネスシーンで着用するときの注意点ってあるの?
- スマートにブラックスーツを着こなすコツを知りたい!
働き方やビジネス自体が多様性を見せる現代社会では、ビジネスマンが着用するスーツファッションについても、個性的で自由なスタイルを楽しめるようになってきました。
若い世代のビジネスマンを中心に、注目を集めているのがビジネスシーンでブラックスーツをスタイリッシュに着こなすスタイルですが、TPOやマナーを意識せずに実践してしまうと周囲や上司から白い目で見られてしまう恐れも・・・。
そこで今回は、ブラックスーツ(ダークスーツ)をビジネスシーンで上手に着こなすコーデ術を解説します。
ブラックスーツの選び方からマナーや注意点まで詳しく紹介しますので、この機会にしっかりと把握してスマートでスタイリッシュな着こなしに活かしましょう!
ブラックスーツについて、基本情報から冠婚葬祭での兼用の可否など気になる疑問まで詳しく解説している記事もありますので、合わせて目を通しておくと理解が深まりますのでおすすめです。
ブラックスーツの着こなしを考える前に!まずは基本を知っておこう!
「ビジネスシーンで”ブラックスーツ”をおしゃれに着こなしたい!」
黒いスーツをバシッとスタイリッシュに着こなすスタイルは、ファッション雑誌や紳士服売り場などで紹介されることも少なくありません。
しかし、かっこいいスーツを購入しようと思い「ブラックスーツをください」と言うと思わぬ恥をかいてしまう恐れも。
ブラックスーツの着こなしを考える前に、まずは基本的な情報をしっかりと確認しておきましょう!
ブラックスーツは礼服と同じなのか別物なのか
【ブラックスーツ】という言葉が使われるとき、その意味は以下の2通りが考えられます。
- ブラックフォーマルスーツ(礼服や喪服)のこと
- 日常的に着用する黒いスーツ(平服)のこと
一般的にブラックスーツという言葉は、①の礼服や喪服という意味で使用されることが多いので注意しましょう。
ネットやファッション雑誌などで、黒のビジネススーツを”ブラックスーツ”という呼び方で紹介されることがあり、混乱したり間違って覚えてしまう人もいるようです。
ちなみにビジネス用など日常的なシーンで着用する黒いスーツは、【ダークスーツ】に含まれます。
黒のビジネススーツをブラックスーツとして紹介する媒体がある以上、②の意味が絶対に間違いだと言い切ることはできませんが、一般常識としては礼服や喪服を意味する言葉として覚えておくようにしましょう。
尚、この記事では
- ブラックフォーマルスーツ(本来の意味でのブラックスーツ)を礼服や喪服と記述
- 黒色のビジネス用スーツを”ブラックスーツ”と表現(便宜上)
- 黒以外の色が濃いスーツを”ダークスーツ”と記述
あくまでも便宜上で黒いビジネススーツをブラックスーツと表現しますが「一般的な認識は礼服や喪服の意」ですので、繰り返しにはなってしまいますが間違えて覚えないように注意してください!
ブラックスーツのビジネスシーンにおける市民権
前項でもお伝えした通り、ブラックスーツという言葉は本来「礼服や喪服」を意味しています。
確かにビジネスシーンにおけるスーツファッションは、自由度が高くなり個性的なコーデも許される風潮になってきましたが、年代が上がるにつれて理解されない可能性が高くなるということは覚えておきましょう。
ブラックスーツをビジネスシーンで着用するというスタイルは、IT関連企業やベンチャー企業など「若い世代が活躍する職場」では一定の市民権を得ていますが、一般的な企業で考えればまだまだ理解されにくい職場の方が多いといえます。
特に40代より上の世代は「黒スーツと言えば礼服や喪服」というイメージが根強く、コーデ次第では”非常識”という印象を与えてしまうので着用シーンを間違わないように注意しましょう。
ブラックスーツにこだわらずダークスーツにも目を向けよう!
ビジネスシーンでスマートでスタイリッシュな着こなしを目指すなら、ブラックスーツにこだわる必要はありません。
ダークスーツに分類されるスーツは、黒以外にもダークグレーやダークネイビーなど色の選択肢が豊富にあります。
実際に画像で見比べてみると判るのですが
スーツ生地の色を黒に限定しなくても、重厚で深みのある色合いのダークスーツを選ぶことは可能となっています。
どうしてもブラックスーツをビジネス用のスーツとして購入を希望する人の中には、「冠婚葬祭で兼用できそうだから」という理由で黒にこだわる場合があります。
喪服や礼服の代用品になるから”黒”を選ぶという理由ならそれは大きな間違いで、お通夜に関してはダークスーツなら黒以外の色でもマナー違反にはならないので兼用することは充分に可能です。
また、葬儀や告別式に出席する場合はマナーとして「準喪服」の着用となるため、ビジネス用のブラックスーツで出席することは相手に失礼となってしまうので、平服とは別に喪服として使える礼服を準備する必要があります。
結婚式での兼用を考えるなら無地のブラックスーツよりも、華やかさも兼ね備えたダークスーツの方が使い勝手が良いこともあるため、冠婚葬祭での着用を考えるならむしろ黒以外のダークスーツの方が優れていると言えるでしょう。
ブラックスーツやダークスーツと冠婚葬祭についての着用マナーや兼用時の注意点については、別記事で詳しく取り上げて解説していますので参考に目を通してみてください。
続いては、ビジネスシーンでブラックスーツやダークスーツを着こなすためのポイントについて解説します。
ブラックスーツ(ダークスーツ)のビジネスコーデにおける3つのポイント!
ブラックスーツやダークスーツをビジネスシーンでおしゃれに着こなすためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
- スーツの色・柄
- スーツに合わせるシャツ
- ネクタイ
ブラックスーツやダークスーツは、必然的に暗めの色合いが前提となります。
ビジネスシーンに合わせたコーデや、着用シーンを想定したスーツ選びなどのポイントを無視して購入してしまうと失敗しやすいので注意しましょう。
それでは着こなしにおけるポイントについて、詳しく解説していきます。
ブラックスーツ(ダークスーツ)の着こなしポイント①色や柄
最初のポイントは、スーツ購入時に選ぶ色や柄の選択です。
ブラックスーツやダークスーツの色や柄を選ぶときは
- 冠婚葬祭で着用することを想定しているのかどうか
- 職場や上司など、着用する環境の理解度はどの程度なのか
上記2点を考えると方向性が決まりやすくなります。
暗めの色合いが持つ、重厚さやスタイリッシュな印象を大事にするなら「柄は控えめ」の方が良いでしょう。
ブラックスーツやダークスーツは、シャドーストライプのように遠目からは目立ちにくい柄と相性が良く、控えめな柄を選んでおくと冠婚葬祭の「略礼装」として着用の幅が広がります。
職場や上司がブラックスーツの着用に理解を示してくれるか不安が残る場合は、黒でもなるべく淡い色や光沢のある色味を選べば”喪服っぽい印象”が薄れてビジネス用だと周囲にも判りやすくなります。
ブラックスーツ(ダークスーツ)の着こなしポイント②シャツの組合せ方
ブラックスーツやダークスーツをビジネスシーンで上手に着こなす上で、重要なポイントとなるのが【色の組合せ】です。
スーツスタイルの場合、「スーツ」と「Yシャツ」と「ネクタイ」の3つで全体の色味が構成されるため、暗めのスーツにどんなシャツやネクタイを合わせるかで周囲に与える印象が大きく変わります。
ブラックスーツやダークスーツと相性の良いシャツの色は以下の通りです。
- 明るめの青など爽やかな色合い
- スーツと同系色で明るい色合い
- 白(要注意!)
- チェックなどの柄物
上記のようにブラックスーツやダークスーツには「明るめの色合い」のシャツを組み合わせるのが基本となります。
ビジネスシーンでは最も着用頻度が高い白のYシャツは、ダークスーツとの相性も良いのですがブラックスーツと組み合わせるときは後述するネクタイのセレクト次第で”礼服っぽさ”が出てしまうので注意が必要です。
シンプルな白のYシャツはダークスーツ全般と相性が良いのは確かですが、「黒系統のスーツ」と合わせるときはバランスを考えた着こなしを意識するようにしましょう。
ブラックスーツやダークスーツの着こなしでは、定番の白よりもライトブルーなど「青系統のシャツ」の方がスーツの色を選ばずに使えるのでおすすめです。
青系統でも襟だけは白になっているYシャツなら、おしゃれなだけでなくビジネスシーンで重要な「誠実さ」や「清潔感」を相手に抱かせる着こなしになるので上手に活用したいアイテムです。
また、青系統のシャツは胸元に明るい青を覗かせることでブラックスーツやダークスーツ特有の”重い印象”を軽減してくれるという効果もあります。
ダークスーツの着こなしを考えるなら、ブルーやライトブルーのシャツを2~3枚ほどは持っておきたいですね!
統一感を大事にしたい人なら、同系統でワントーン明るいYシャツを合わせるコーデがおすすめ。
ダークネイビーのスーツコーデならブルー系、ブラウンやダークグレーのスーツコーデなら明るいグレーや茶ベースのチェック柄という風に、同じ色味のトーン違いで統一感を演出しましょう。
ただし、同系色のシャツをブラックスーツやダークスーツに合わせて着こなすときは、以下の点に注意が必要です。
- ブラックスーツに黒のシャツなど暗い色合い同士の組合せはなるべく避ける
- 柄×柄も基本的には避けた方が無難
エグゼクティブ層(経営者など)なら、上級者向けのコーデとして暗い色合いで統一する着こなし方も許されますが、一般的なビジネスマンのコーデとしては避けた方が良いと言えます。
スマートな着こなしを目指すなら、柄×柄のような”くどいコーデ”も避けましょう。
ブラックスーツやダークスーツの着こなしにアクセントを与えてくれるアイテムとして、ベスト(ジレ)の存在があります。
スリーピーススーツについて、着こなしのコツやシーンごとの着用マナーを詳しく解説した記事がありますので、ベストを合わせたコーデを検討している方は是非とも参考に役立ててみてくださいね。
ブラックスーツ(ダークスーツ)の着こなしポイント③ネクタイ
スーツコーデにおいて、差し色の役割を果たすネクタイのセレクトは全体の印象に大きな影響を与えます。
例えば前述したブラックスーツ×白のシャツという組み合わせの場合、ビジネスシーンに合う着こなしかどうかはネクタイで決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。
スーツ(黒)×シャツ(白)に対して、ネクタイに黒や白を合わせてモノトーンで統一すると、礼服感が強い着こなしになってしまいます。
言い換えれば、ネクタイをしっかりセレクトすればブラックスーツ×白シャツの組合せでもビジネスシーンの着用に適した着こなしになるのです。
ネクタイ選びは自分の好みを優先しても良いのですが、参考までにブラックスーツやダークスーツと相性のよい選び方のポイントを紹介していきましょう。
無地のネクタイなら”暖色系”がおすすめ
まずはブラックスーツやダークスーツのコーデに無地のネクタイを合わせるときのポイントです。
- シャツが明るい色合いの場合、ネクタイは色の相性を考慮して選ぶ
- 白いシャツなら黒や白のネクタイは避ける
- 色の相性的には暖色系をチョイスするのがおすすめ
ブラックスーツやダークスーツの着こなしは、単調な色の組合せを選んでしまうと”地味”で”暗い印象”のコーデになってしまいがちです。
あまりにも派手なビビッドカラーのネクタイを選ぶ必要はありませんが、無地なら暖色系(赤やオレンジなど暖かみのある色味)が色のバランス的にもおすすめと言えます。
基本的に寒色系(青など)で構成されがちなダークスーツのコーデだからこそ、ネクタイが無地なら暖色系を選んで全体のバランスを意識した着こなしがおすすめです。
定番のストライプ柄は無難すぎる印象のコーデになりがち
ネクタイの柄としては定番のストライプは、ブラックスーツやダークスーツとの相性も悪くありません。
王道だけに無難でまとまったコーデを目指すなら最適ですが、おしゃれな着こなしや個性を出したいときは物足りなさを感じてしまうかも。
無難な着こなしを嫌って、シャツの柄や小物で工夫をするというコーデもありますが、やりすぎるとブラックスーツやダークスーツが持つ重厚でスタイリッシュな印象が崩れてしまうので注意しましょう。
大事な商談があるときや、無難なコーデでまとめたいときならストライプ柄のネクタイが最適です。
存在感のあるドットやチェックのネクタイは相性◎
ブラックスーツやダークスーツに合わせるネクタイとしておすすめなのが「ドット柄」や「チェック柄」です。
ドットの大きさやチェックの入り方など、ネクタイ柄の主張の強さは色味によって変えるのがおすすめです。
例えば、暖色系などネクタイの色自体がアクセントになっているときは柄は控えめに、逆にネクタイの色がグレーなど控えめな色のときは大きめのドットを選ぶなど、バランスを考えながらセレクトしましょう。
ドット柄のネクタイは、適度なカジュアル感がダークスーツの重厚な印象と調和した”こなれ感”のある着こなしを演出してくれます。
チェック柄のネクタイは品のある落ち着いた印象のコーデに最適です。
ヴィンテージ柄や個性的なストライプのネクタイなども、全体の色味やバランスを考えながら選びましょう。
ブラックスーツ×チェックのシャツ(グレー)×ネクタイ(太めのストライプ)のような、全体的に暗めの色で統一したコーデであっても、シャツのトーンやネクタイの柄を少し意識するだけでスタイリッシュな着こなしになります。
基本のポイントを抑えつつ、自分なりのコーデでブラックスーツやダークスーツの着こなしを楽しみましょう!
スーツ着用時の印象はフィット感で決まる!
ビジネスシーンでスーツを着用する上で、色のバランスや各アイテムの組合せは確かに重要なポイントです。
しかし、どんなにコーデを工夫しても【サイズ感】が合っていなければ台無しになってしまいます。
ブラックスーツやダークスーツに限らず、スーツの着こなしで絶対に無視できないのがスーツのサイズ感やフィット感です。
ここ数年は、”オーバーサイズ”であえて着丈を崩したファッションが流行していますが、スーツファッションだけは例外でサイズの合っていないスーツを着てしまうと、それだけで見栄えが悪くなってしまいます。
ブラックスーツやダークスーツを検討している人は、ファッションに対して強い関心や興味を抱いているので判ると思いますが、最高の着こなしを目指すなら既製品ではなくオーダースーツという選択が最適解です。
いわゆる「勝負スーツ」として、ダークスーツを購入するなら着こなしだけでなくスーツの仕立てにも是非こだわってみてください。
当店「GINZA SAKAEYA」は、世界有数の高級スーツブランド”ゼニア”の公認店舗として最高級のブラックスーツやダークスーツをリーズナブルな価格でお仕立てすることが可能です。
仮縫い付フルオーダーシステムで、世界に1着だけの自分専用のブラックスーツやダークスーツを仕立ててみてはいかがでしょうか。
経験豊富なスタッフが、初めての方にも丁寧に対応いたしますので最高のブラックスーツやダークスーツをお考えの方は、ご気軽にまずはご相談からお待ちしております!
ブラックスーツやダークスーツを上手に着こなしてビジネスシーンで一目置かれよう!
冒頭でも解説していますが、ブラックスーツという言葉は一般的には「礼服や喪服」を指すことがほとんどです。
今回は、便宜上黒いビジネススーツをブラックスーツと記述しましたが、黒を含む暗めの色合いのスーツをまとめて”ダークスーツ”と呼ぶのが一般的となっています。
黒のスーツは、スーツファッションの多様化と共に市民権を獲得しつつありますが、理解が得られないケースも考えられますので着用を検討するときは自分の職場や上司に理解があるかどうかを考えることが大切です。
- 着こなしのポイントはスーツとシャツやネクタイの組合せ!
- 全体的に暗い印象になりがちなので、差し色やバランスを意識したコーデがおすすめ!
- サイズ感にこだわるなら既製服ではなくオーダースーツがおすすめ!
ビジネスシーンでブラックスーツやダークスーツを上手に着こなせば、”デキる人”という印象で一目置かれるような存在感を発揮することができます。
コーデの基本となるポイントはお伝えしましたが、周囲に不快感を与えない限りは自分の好みやセンスで自由に着こなすのもスーツファッションの楽しみ方です。
是非、自分なりのスーツコーデを見つけてブラックスーツやダークスーツを素敵に着こなしてみてください!
ブラックスーツについて、購入前に知っておきたい内容を解説している記事もおすすめです。