- ウォームビズでメンズはどんな服装を選ぶのが正解なのか知りたい!
- ウォームビズだと着膨れてしまい不格好になるのを避けたい!
- ウォームビズで男性ならではの注意点やポイントがあるなら教えて!
ウォームビズとは、寒さが厳しい冬を暖房だけに頼らず個人の服装を工夫して快適に過ごしましょう!というキャンペーンです。
スーツを着用する機会が多いメンズの場合、屋外の防寒対策(コートやマフラー、手袋など)は完璧でも、屋内の服装選びが疎かになりがちです。
この記事では、ウォームビズでメンズが快適に過ごすための服装選びのポイントや注意点などを紹介します。
ウォームビズについて正しく知っておこう!
そもそも”ウォームビズ”というキャンペーンは、環境省が【地球温暖化対策】の一環として2005年の秋に実施を呼びかけたことからスタートした取り組みです。
暖房使用時の室温が20℃程度でも快適に過ごせるライフスタイルが、環境省が掲げるウォームビズ本来の目標で服装だけに限定されている訳ではありません。
環境省が推奨するウォームビズは衣食住全般に及ぶ
- 室温が20℃でも快適に過ごせる服装や防寒の工夫を各自が行う
- 身体を温める食材や調理法などの推奨
- 断熱材や小物を使った工夫
- エコな入浴方法、積極的な運動などの推奨
- etc
つまり、ウォームビズとは「暖房だけに頼らず快適に過ごす工夫やエコな方法全般」を指す言葉で、2022年以降は”通年化”する(持続的に行う取り組み)という名目で環境省が呼びかけるキャンペーンは廃止となりました。
夏季に実施されるクールビズも、その目的や意味合いはウォームビズと同じです。
ビジネスシーンでは「ウォームビズ=冬季の服装」と誤認されがちですが、実は”環境対策のために冬でも快適に過ごせる工夫”が本来の意味で、服装の基準やマナーとは直結しないので注意しましょう。
【重要】ウォームビズが推奨されていても服装基準は職場の規定が優先される!
前項でもお伝えした通り、ウォームビズとはあくまでも【冬を快適に過ごすためのライフスタイル全般】でしかありません。
そのため職場における服装の基準やマナーを順守した上で、各自が防寒対策を行う必要があるのです。
勤めている企業が、季節を問わずカジュアルダウンした服装を認める”オフィスカジュアル”を採用しているなら、ウォームビズの一環としてパーカーやダウンジャケットを着用しても大きな問題にはならないかもしれません。(オフィスカジュアルについてはリンク先の過去記事で詳しく解説しています)
しかしビジネスカジュアルを採用している企業やスーツ着用が基本の職場なら、ウォームビズだからといって過度なカジュアルダウンが許される訳では無いので注意しましょう。(ビジネスカジュアルについてはリンク先の過去記事で詳しく解説しています)
寒い季節でも快適に働けるように服装で工夫するのがウォームビズの目的ですが、どんな服装が許されるのかは企業が定めるドレスコードや服装規定で大きく異なります。
冬のビジネスカジュアルについては、具体的に定番のコーデや注意点について詳しく解説した過去記事があるので参考に役立ててみてください。
【メンズ必見】ウォームビズで快適な服を選ぶときのポイント3選!
ウォームビズにおける服装の自由度や選択肢は、企業によって大きく異なりますが【快適に過ごすための服装選び】には共通するポイントがいくつかあります。
冒頭でも軽く触れましたが、メンズの場合は特に”屋内での防寒対策”が疎かになってしまいがちです。
服装規定に左右されず、すぐに実践できて防寒対策に直結するポイントばかりなので冬の服選びに役立ててください。
ウォームビズのポイント①服の素材を吟味する
メンズが寒い季節にウォームビズで快適に過ごすためには、服を購入するとき使われている生地や素材が冬に適しているかを意識して選ぶのが重要なポイントの1つです。
特に服装の自由度が低いスーツスタイルやビジネスカジュアルでは
- 素材の違いが快適さ(暖かさ)に直結する
- 薄くても防寒性能が高い生地を選ぶことで着膨れを防ぐ
- 冬は忘れがちな”汗”に関するケアにも繋がる
”薄くても暖かい素材”を選ぶことはとても大切です。
アクリル繊維などの化学繊維を用いた、薄くても暖かいを代表する”機能性インナー”などは冬になると手放せない人も多いのではないでしょうか。
機能性を有した化学繊維は安価で冬の定番とも言える素材ですが、高級感と性能面を兼ね備えた天然素材の服をセレクトしてみるのもおすすめです。
コットンやカシミヤ、ウールなどは繊維に空気を含みやすい性質を持ちます。
熱の伝導性が低い空気を多く含むことで、体温が外へ逃げるのを防いでくれるため冬でも暖かく快適に過ごすことができるのです。
また、カシミヤやウールなどの獣毛には【自浄作用】があります。
冬は忘れてしまいがちですが、”意外に汗をかく季節”なのでニオイや汚れを取ってくれるカシミヤやウールは特におすすめです。
オフィスカジュアルが許された職場なら、ウールのセーターなどを取り入れたコーデは見た目にも暖かみがあります。
しかし、モコモコとした厚手の質感は着膨れしやすくスーツスタイルに合わせにくいと敬遠する人もいるのではないでしょうか。
そんなときは、同じウールでも梳毛(ウーステッド)が使われた冬物衣料がおすすめ。
ウールにはセーターなどに使われる紡毛(ぼうもう)と、高級スーツ生地などに使われる梳毛(そもう)の2種類があるるのですが、スマートな着こなしには梳毛が使われた冬物衣料が最適です。
梳毛と紡毛については、違いやそれぞれの特徴を詳しく解説した過去記事を参照ください。
最高級のメリノウールを原料としたウーステッド素材を使った冬物衣料は、カシミヤと肩を並べるほどの光沢や肌触りを持つだけでなく、薄手な仕上がりなのでビジネスカジュアルにも違和感なく取り入れることができます。
高級感と快適さを両立させるコーデを目指すなら、天然素材が使われたワンランク上の冬物衣料を検討してみてはいかがでしょうか。
ウォームビズのポイント②防寒に効果的な身体の部位を知る
ウォームビズで快適に過ごすためには、身体のどこを暖めれば効率よく寒さ対策ができるのかを知っておくことも重要です。
結論から言うと、効率よく身体全体を暖めるなら以下の5か所を意識して防寒対策を行うのが効果的です。
環境省もHP内で冬の防寒対策は”3つの首”(手首・足首・首)を意識的に温めるのが効果的だと紹介しています。
太い動脈が通っている部位なので、温めることで効率よく身体全体がぽかぽかする効果が期待できるのが理由です。
3つの首を温める方法はさまざま
- ネックウォーマーやタートルネックで首を温める
- 靴下を工夫する(保温効果の高い素材を選ぶなど)
- リストウォーマーで手首を温める
また、貼るカイロなどを使った防寒対策をするときはお腹と背中のツボを意識して貼る場所を工夫するのもおすすめ。
ビジネスカジュアルやスーツ着用の職場のように、自由な服装で防寒対策を十分行えないときは、効果的な部位を重点的に温めるなどの工夫で乗り切りましょう。
ウォームビズのポイント③TPOに合わせてコーデを変えよう!
ウォームビズ期間中であってもビジネスマンの服装は企業が定める規定やドレスコードを最優先する必要があることはお伝えしましたが、シーンに合わせてコーデを変える柔軟性を持つことも大切です。
最も分かりやすい例をあげると、オフィスで過ごすときは防寒や動きやすさを重視したコーデに、接客や会議など”社外の人”と接するときはマナーを重視したコーデに切り替えやすい服を意識的に選ぶなどです。
Yシャツの上から簡単に羽織れるカーディガンなど、着脱しやすい服を積極的に取り入れるとシーンに合わせて切り替えやすいのでおすすめ。
カジュアルな印象が強い冬物衣料であっても、ジャケットを羽織るだけで一気にビジネス感のあるコーデになります。
ウォームビズ期間中に、快適で過ごしやすい服装で働くためにはTPOに合わせてコーデを変えても良いという柔軟な考え方を持つことも大切です。
ウォームビズでメンズが失敗しやすい服装選びや注意点をチェック!
最後に、ウォームビズにおけるメンズの服装選びで失敗しやすいケースや注意点をQ&A方式でまとめて紹介します。
自分の服選びや着こなしと照らし合わせながらチェックしてみましょう。
- ウォームビズならノーネクタイでも許されますよね?
-
記事内でも解説していますが、ウォームビズはあくまでも個人や企業が防寒対策を行うことを意味しており、服装が自由になる訳ではありません。
勤めている企業が定める服装がネクタイ着用なら、ウォームビズ期間中であってもノーネクタイは不可です。
もちろん、ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルを採用している企業ならノーネクタイが許されますが、TPOに応じた服装選びをするのが基本となりますので注意しましょう。
- ウォームビズを意識して暖かみのある色合いでコーデした方が良いでしょうか?
-
暖色系(赤や自然色)は冬のコーデの定番ですが、ビジネスシーンで着用することを考慮すると積極的に取り入れすぎるのは避けた方が無難です。
冬はダーク系の色合いが多くなりやすいため、暗い印象を避ける意味で挿し色や一部のアイテムに暖かみのある色合いを取り入れるのは効果的です。
コートやマフラーなど屋外コーデで着用するアイテムはチャコールグレーのような暖色系がおすすめ。
着脱しやすいカーディガンやネクタイに暖色系を持ってくるのも良いでしょう。
ただし、ウォームビズだからと極端に派手な色や柄の服を選ぶのはやめましょう。
- 寒がりなので風を通さないナイロン製のインナーで防寒対策をしています!
-
風を通しにくいナイロンやポリエステル製の服をインナーに着用するのは暖かいですが、メンズの場合は以下の理由から避けた方が良いかもしれません。
- インナーに着用してしまうと気軽に着脱ができない
- 汗に関連するトラブルが起こりやすい(ムレやニオイ)
- 合わせる衣服によっては静電気が起こりやすくなる
アウターとしてウィンドブレイカーを着用するのは防風対策に効果的ですが、インナーはなるべく通気性が高く保温性が高い素材を選ぶようにしましょう。
- 勤めている企業の服装基準が厳しくて何を着れば良いのか判りません・・・
-
スーツスタイルが基本で、接客業など常に”お客様”の目に触れるような職種の場合、従業員の服装が厳しく定められているケースも少なくありません。
アイテムを増やして防寒対策を取ることが難しい場合は、肌着や靴下の素材を見直したり人目に触れないカイロを効果的な部位に貼るなどの方法でウォームビズを実践するのがおすすめです。
ウォームビズのメンズコーデはアイテム選びと工夫でスマートに楽しもう!
ウォームビズ期間中のメンズコーデは、冬に適した素材が使われた服を選んだり効果的に身体を温める工夫をしながらスマートな着こなしを意識するのがポイントです。
カジュアルダウンが許されている職場であっても、極端な厚着や派手すぎる服装は避けて、薄手でも高い保温効果のある服を選んだり、室温に応じて着脱しやすいコーデを心がけましょう。
- ウォームビズとはあくまでも”防寒対策”の推奨で服装基準を表す言葉ではないので注意!
- 機能性インナーやタイツも良いが、天然素材が使われた高級肌着や冬物衣料も効果的
- 厚着ができないときは、3つの首やツボを重点的に温めて防寒対策をしよう
- TPOに応じてコーデを変える柔軟な考え方が持てると服装選びの幅が広がる
- 暖色を意識しすぎて派手なコーデにならないように注意しよう
高級感のある冬の着こなしを目指すなら、カシミヤや高級ウールで仕立てた冬物衣料を検討してみるのもおすすめです!
今回紹介したポイントを意識して防寒とおしゃれを両立したウォームビズコーデを楽しんでみてください。