- いまどきはネクタイピンは付けないのが普通?
- ネクタイピンは何のために付ける?
- ネクタイピンはどの位置に付ければいい?
ネクタイピンはアクセサリーのように見えるため、付け慣れていないと恥ずかしいと感じてしまうかもしれません。
確かに、ネクタイピンにはアクセサリーとしての役割もありますが、実はネクタイを固定するという実用的な役割がメインなのです。
上着を着ていないときは、ネクタイピンでネクタイを留めることによって前かがみになったときにネクタイが垂れるのを防ぐことができます。
上着を着たときも、ネクタイピンをしていないと服の中で生地がこすれて傷みやすくなるので、固定しておいた方がネクタイを長持ちさせることができます。
ネクタイピンを付ける位置は服装によって違ってくるので、服装に合わせたネクタイピンの使い方をマスターしましょう。
スーツとネクタイの着こなしについては≫ネクタイの使い方についてで紹介しております。ぜひそちらもあわせてご覧ください。
ネクタイピンは必要?付ける意味について
ネクタイピンをただのアクセサリーだと思っている人にとっては、ネクタイピンを付けるのが気恥ずかしかったり不要なものだと感じたりするでしょう。
ネクタイピンはただの飾りではなく、実用性があるアイテムなのです。
いまどきの若者はネクタイピンをしない?
中学校や高校の制服でネクタイをしている場合、ネクタイピンをせずに着用している場合が多いかと思います。そのため、制服でブレザーを着用していた世代にとっては、ネクタイピンを付けない着こなしが普通になってしまっているのです。
学生から見ると、ネクタイピンを付けている会社員は「おじさん」に見えていたことでしょう。
いまどきの若者がネクタイピンをしないのは、自分が社会人になってスーツを着るようになっても、ネクタイピンを付けるのは「ダサい」「おじさんっぽい」というイメージを持ってしまっているからです。
ネクタイピンはただの飾りではなく、ネクタイがぶらついたり曲がったりするのを防ぐ役割があるので普段は付けないという人も1つは持っておいた方がいいでしょう。
ネクタイピンにはネクタイを固定するという重要な役割がある
ネクタイピンには模様が入ったものや石が埋め込まれたものがあり、アクセサリーとして着こなしを華やかにする効果がありますが、それだけが役割ではありません。
ネクタイの起源となった「クラヴァット」はスカーフのような1枚の布で、その後もしばらくは薄い布を結んでいました。
ネクタイが現在のような細長いスタイルになったのは19世紀に入ってからで、その当時はまだ生地が薄く型崩れしやすく、形を保つためにネクタイをピン(針)で留めるようになったのです。
ネクタイピンは見た目がおしゃれだから付けているというだけではなく、身だしなみを整える意味があります。
おすすめのネクタイピンはシンプルなシルバー
ネクタイピンには定番のシルバー以外にゴールドやブラックがありますが、初心者におすすめするのはシルバーです。
シンプルなシルバーのネクタイピンは、お祝いの場からビジネスシーンまで幅広く使えます。
ゴールドは華やかな印象になるのでお祝いの席におすすめですが、必ずゴールドでなければならないわけではありません。
ゴールドの腕時計を付けているなど、他にゴールドカラーの製品を付けている場合は、ネクタイピンも同じ色にすると統一感が出ますが、身に着けるアイテムにシルバーが多い場合はネクタイピンもシルバーを選びましょう。
ネクタイピンの位置は服装に合わせて変えよう
ネクタイピンはいつも同じ位置に付ければいいわけではありません。上着を着ているときと脱いでいるときでは、付ける位置が違います。
また、ベストやニットと合わせる場合は胸元の開き具合でネクタイピンを付けるべきか判断しましょう。
ジャケットを着用している場合の付け方
ジャケットを着ている場合は、ネクタイピンが主張しすぎないようにジャケットから見える程度が理想です。シャツの第3ボタンと第4ボタンの間に付けると、バランスよく見える位置にネクタイピンを付けることができます。
結婚式など、装飾としての意味が強い場合はもう少し上(第3ボタンと第2ボタンの間)につけてもOKです。
ベストやニットと合わせた場合の付け方
ベストを着用する場合は、ベストのVゾーンの開き具合で位置が変わってきます。
シャツの第3ボタンと第4ボタンの間にネクタイピンを付けたときにベストから見えるような、Vゾーンが広いベストの場合は、ジャケットを着用しているときと同様にネクタイピンを付けます。
Vゾーンが狭いベストの場合は、ベストの生地でネクタイが押さえられるためネクタイピンを付ける必要はありません。セーターなど、首元の開いていないニットを着る場合もネクタイピンは不要です。
ただし、ベストを脱ぐ可能性がある場合は脱いだときにネクタイがぶらぶらしないように、外から見えない位置(シャツの第4ボタンと第5ボタンの間)にネクタイピンを付けておきましょう。
シャツだけの場合の付け方
ジャケットもベストも着用していないシャツのみの場合は、ネクタイが固定されず動くたびに邪魔になってしまうので、ネクタイピンは必須です。
前かがみになったときや強風が吹いたときなど、ネクタイが動くのは見た目にもよくありませんし、汚してしまう原因にもなります。
ネクタイピンはネクタイが動かないように下の方に付けてください。シャツの第4ボタンと第5ボタンの間が標準的な位置ですが、ネクタイの長さによってネクタイの剣先がぶらつかない位置に留めてください。
おすすめのネクタイピンブランド5選
ネクタイピンは取り扱っているブランドが多いので、どれを購入すればいいのか迷ってしまうかと思います。初めてネクタイピンを購入する場合は、シンプルなデザインで使いまわしやすいものを選びましょう。
TAVARAT(タラバット)
タラバットは手ごろな価格(2,000円~6,000円)のネクタイピンを扱う日本メーカーで、普段使いしやすいシンプルなデザインから、遊び心のあるデザイン性の高いものまで幅広く取り揃えています。
革製品も扱っているので、真鍮と本革を組み合わせた他とは一味違う珍しいネクタイピンの取り扱いがあるのも魅力です。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
若者に人気のユナイテッドアローズでも、ネクタイピンを扱っています。トレンドを取り入れたデザインが多く、若者にも満足できるネクタイピンです。
価格帯も手ごろ(5,000円~10,000円)なので、初めてネクタイピンを購入するという場合にチャレンジしやすいブランドになります。
milaschon(ミラ・ショーン)
イタリアのブランドであるミラ・ショーンでは、繊細なデザインのネクタイピンを多く扱っています。イタリアらしいおしゃれなデザインが多いので、スタイリッシュなネクタイピンが好きな人にぜひ付けてほしいネクタイピンです。
価格もそれほど高くない(5,000円~10,000円)ので、プレゼントとしても送りやすいアイテムになります。
Paul Smith(ポールスミス)
ポールスミスは価格が高め(30,000円~40,000円)ですが、ハイブランドならではの個性的なデザインが多くそろっています。
鮮やかなカラーがポイントとして入っているネクタイピンもあり、パーティーなどで付けると華やな雰囲気になります。
Dunhill(ダンヒル)
ダンヒルは男性らしいインパクトのあるデザインが多いブランドです。価格帯は高め(30,000円~40,000円)ですが、迫力のあるデザインは柄物のネクタイとの相性がいいアイテムです。
シンプルなネクタイピンは物足りないという人におすすめのアイテムになります。
ネクタイピンに関するQ&A
- ネクタイピンを選ぶ場合、おすすめの色はありますか?
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ネクタイピンで一番使いやすい色はシルバーです。
シルバーはビジネスシーンでも華美になりすぎず控えめな印象を与えてくれますし、結婚式などのお祝いの場で付けてもOKなのでオールマイティーに活躍してくれます。
- ネクタイピンは付けるのがマナーですか?
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ネクタイのピンは必ず付けなければならないものではありませんが、ネクタイが動くのを防ぐため身だしなみに気を付ける場面では付けておきましょう。
特にジャケットを脱いでシャツだけで過ごす場合は、ネクタイピンを付けないとネクタイがぶらついてだらしない印象になってしまうのでネクタイピンで固定してください。
ネクタイピンはおしゃれなだけでなく実用性もある
ネクタイピンはつけたときにおしゃれに見せるだけでなく、ネクタイを固定しぶらついたり曲がったりするのを防ぐ役割があります。
上着を着たときと脱いだときでは、それぞれネクタイピンの適切な位置が違うので、服装に合わせてネクタイピンの位置を調整してください。
- ネクタイピンを付けない若者が増えているが身だしなみのため付けた方がいい
- ネクタイピンにはおしゃれの意味もあるがネクタイのぶらつきを防ぐ役割がある
- ネクタイピンはシャツのみの場合は剣先がぶらつかない位置に付ける
ネクタイピンは付け慣れていないとアクセサリーのようで気恥ずかしい男性もいるかと思います。シルバーのつや消しなら目立ちにくいので抵抗感が少ないいかと思います。
ネクタイピンでネクタイを留めることによって、ネクタイが不要に動くのを防ぐことができるので、ネクタイを長持ちさせるためにもネクタイピンの使い方を覚えておきましょう。
スーツとネクタイの着こなしのポイントについては≫ネクタイの使い方についてで詳しく紹介しておりますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。