- フォーマル用のコートって必要?
- 普段使いのコートで代用できないかな?
- フォーマルにも普段使いも使えるコートってある?
フォーマル用のコートは一着用意しておくと、突然の葬式などにも慌てずに参列をすることができます。
そういった時のためにビジネスやカジュアルシーンなど、普段使いでも活用できるフォーマルコートがあれば便利ですよね。
この記事では礼服や喪服などフォーマルウェアの上に着用するコートについて、おすすめのデザインやカラー、着用マナーなどについて詳しく解説いたします。
フォーマルコートで普段使いにも使用しやすいコートは黒色のチェスターコートです。
カシミヤ生地で仕立てられたものであれば、軽くて防寒性に優れているため、冬場に活躍する一着となるでしょう。
スーツに似合うコートを選ぶポイントについては別の記事でもくわしく紹介していますので、ぜひあわせてお読みください。
礼服に適したフォーマルコートは普段から準備しておく
フォーマルコートとは結婚式、パーティー、葬式など、礼服を着用するシーンで着るコートを指します。
通常のコートと大きく違う点はありませんが、色やデザインによりフォーマル度が決まっています。
メンズコートで一番格が上とされているのがチェスターコートです。
カラーは無駄な装飾のない無地のブラックが適しています。礼服用のコートとして販売されているものは普段使いのものよりも色が濃い生地を使用して作られているのが特徴です。
襟のデザインも比翼仕立てという、襟を重ねてボタンが隠れるものが一番フォーマルとされています。
ステンカラーコートがこれにあたるため、中に着るスーツにあわせてどちらかを選ぶのがおすすめです。
礼服用のチェスターコートを一着用意しておくと、結婚式やフォーマルな場のパーティーなどに呼ばれた時はもちろん、急な葬式に出席する場合も対応ができ、普段使いもできるため大変便利です。
もし急な出来事でフォーマル用のコートがない場合には、ブラックやネイビーなどのできるだけ色の濃いものを着ていくといいでしょう。
フォーマルシーンの中でも準礼装や略礼装を着用する場合は、ステンカラーコートやトレンチコートを着用するほうがコーディネートとしてまとまる場合もあります。
特に華やかなパーティーや披露宴などでは、シーンにあわせて自分のコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
しかし手持ちのコートを使用する場合でも、フォーマルシーンでは着用をしない方がいいもの、避けられているものがあります。
基本的にカジュアル感のあるコートはフォーマルな場面ではNGです。
例えばダウンコート、フード付きのコートなどはフォーマルウェアとは不釣り合いです。
またアニマル柄や毛皮、ファーのついたコートは、高級なコートであっても避けましょう。殺生を感じさせるものはお祝いの場でも、悲しみを悼む場にもふさわしくないためです。
カシミヤ生地の黒色チェスターコートが普段使いにもおすすめ
せっかく高品質なフォーマル用のコートを購入しても、あるかどうかもわからないイベントまで、使わずにタンスで眠らせておくのはもったいないですよね。
そこで購入時には普段使いができるようなデザインやカラーのメンズコートを購入しましょう。
特にブラックのチェスターコートは、ビジネスシーンではどのような場所へ着用しても恥ずかしくない、秋~冬の防寒具として活躍してくれます。
ウールの生地で仕立てられたものは暖かいですがその反面、重いというデメリットがあります。
カシミヤで仕立てたコートはウールよりも毛が細く、暖かさは変わらず軽いという特徴があるため、フォーマル用コートはカシミヤを使った上質なコートを選ぶのがおすすめです。
また普段使いでもフォーマルでも着用ができるコートをオーダーメイドで仕立てるという方法もあります。
自分のライフスタイルや用途を伝え、どのようなコートを仕立てるといいのかを相談して決めることができるのは、とても大きな利点です。
コートの買い替えや新調を検討している方は、オーダーメイドも選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
それでも準備が間に合わず、たとえば葬式のような突発的な出来事で準備をする時間が足らないこともあります。
そうした場合には、ユニクロなどで販売しているチェスターコートを購入して急場をしのぐという考えもあるかもしれません。
ちゃんとしたフォーマルコートは普段使いとして使用しても格好よく見えます。
しかしサイズ調整をすることができないファストファッションのコートでは、フォーマルコートとして着用することはできません。
結果的に考えると損をしてしまいますので、まだフォーマル用のコートをお持ちではない方は、予定がなくとも早めに自分の体型にあったコートを購入することを強くおすすめします。
葬式で着用するフォーマルコートは濃い黒色を意識して選ぶ
フォーマルシーンでも特に葬式のような弔事では、無地の濃い黒色のコートを着用するのが基本的なマナーです。
喪服のスーツと同じようにできるだけ光沢のない濃い黒の生地で、チェスターコートやステンカラーコートのようなシンプルなデザインのものが最適です。
もし急に出席が決まり、手持ちに黒色のコートがない場合は、グレーや濃いネイビーなどできるだけ濃い色のものを着用すれば悪目立ちすることはありません。
他に注意する点として、アニマル柄や毛皮など動物の殺生を感じさせるコートは、亡くなった人を悼む場にはふさわしくないため着用はNGです。
また靴やアクセサリなどでも金属など光るものは避けるのが葬式でのマナーですが、コートも同様にアクセサリやボタンにそういったものがついていないかどうかを確認しましょう。
故人を悼むことが目的の場なので、華美なもの、おしゃれを意識する服装は避けるのが無難です。
結婚式はスーツにあわせたカラーのコートを着用
結婚式や披露宴で着用していくメンズコートは黒やネイビー、グレーなどの色味を抑えたコートがおすすめです。
これは主役を立てるという配慮の意味も含まれており、派手な色や柄は避けるのが一般的です。
また白色は絶対に避けましょう。
結婚式での白色は主役である新郎新婦のみが着用することができる色です。
コートのデザインは、中に着る礼装のフォーマル度によって変わります。
服装による目安としては下記のような組み合わせになります。
- 正礼装(タキシードなど)…… チェスターコート
- 準礼装(ブラックスーツなど)…… チェスターコート、ステンカラーコート
- 略礼装(ダークスーツなど)…… ステンカラーコート、トレンチコート
トレンチコートに関しては他の2つから比べるとカジュアル寄りのコートですが、ドレスコードの緩い2次会や友人のみの集まりなどでは着用してもマナー的に問題はありません。
コートは建物や部屋に入る前に脱ぐのがマナー
結婚式や葬式でも、基本的に建物や部屋の前でコートを脱ぐのがマナーです。
結婚式の場合は、式場やホテルにクロークが準備されていることが多く、コートを気にせずに参列をすることができます。
建物に入る前にフォーマルコートを脱ぎ、受付をする前にクロークへ預けるのがマナーに則った流れになります。
葬式では結婚式などと異なり、クロークのない場合がほとんどです。
式場内にコートを掛ける場所が用意されていればそれを利用しますが、ない場合には式場の外で折りたたんで持ち歩くのがマナーです。
その際にはホコリや水滴をまき散らさないように、裏地を表にしてた畳みましょう。
高品質なフォーマルコートは普段使いにもおすすめ
この記事ではフォーマルシーンでの着用するコートの選び方や、着用マナーについて詳しく解説させていただきました。
いざというときにも慌てず対応するためにも、フォーマル用のコートは必要です。
ビジネスシーンなどで着用できる、黒色や濃いグレーなどのチェスターコート、ステンカラーコートは普段使いもしやすい万能なコートです。
自分の体型に合ったサイズのコートを一着は準備しておくといいでしょう。
- フォーマル用のコートは普段から準備をしておいた方がよい
- 普段使いもできるカラーとデザインのチェスターコートを選ぶととても便利
- 結婚式や葬式では柄のないシンプルな濃い色のコートを着用する
- カジュアルなもの、アニマル柄や毛皮などは避ける
- 式場ではコートの着脱マナーを守る
フォーマルシーンで着用できるコートは、冬のどのような場面でも活用することができます。
いざ必要になったときに慌てて妥協したコートを準備するよりも、ゆとりのあるときに準備をしておくことをおすすめします。
スーツに似合うコートの選び方については他の記事でも詳しく解説していますので、ぜひこの機会にあわせて読んでみてください。