こんにちは、店長の前田です!
(。・ω・)ノ゙ コンニチハ
糸が紡がれて生み出される毛織物というのは、
いわばヨーロッパの特産品であるのですが、
生産される国によって、その特性が違います。
ゼニア社はイタリア発祥の企業ですが、
こうやってゼニア社のことを語るうえでは、
イタリアだけでなく、イギリスの毛織物のことも
知っておく必要があるでしょう。
そういうわけで、まず今回は、
イギリス毛織物についてまとめてみます。
ヨロシク<(_ _*)X(*_ _)>ヨロシク
イギリスで毛織物の産地といえば、
ロンドンから北へ約250キロに位置する
ハダースフィールドが有名じゃないかと思います。
毛織物の生産には欠かせない
良質な水が流れる川が近くにあることから、
古くから産地として栄え、
今でも著名な工場がいくつも建ち並んでいます。
もともとイギリスでは、
中世末期ごろより毛織物が盛んでした。
ただ、このころ製造していたのは、
長い羊毛を使った比較的厚手の半完成品(旧毛織物)で、
主にフランドルなどへの輸出目的だったようです。
ちなみに、フランドルというのは、
ベルギーを流れるスヘルデ川流域一帯のことで、
ここも毛織物を中心に商業で栄えた地域です。
日本では「フランダースの犬」の舞台として有名ですね。
((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
その後、毛織物の主流は、
薄手の羊毛製品(新毛織物)へと移り変わっていくのですが、
当初イギリスは、自国で生産するのではなく、
フランスやネーデルランド(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルク)からの輸入でまかなっていました。
しかし、宗教改革後のスペインとの関係悪化で
輸入が停止したことで、自国での生産を開始するのです。
( ̄― ̄)(―_―)( ̄― ̄)(―_―)ウンウン
実は新毛織物の生産は、
労働集約型産業の典型とでもいうのでしょうか、
非常に多くの人手を必要とするのですね。
それを懸念してか、イギリスの輸入元だった
オランダでは新毛織物の製造を本格化させませんでした。
一方、
救貧法が必要なほど労働力が余っていたイギリスは、
それを使って新毛織物の製造を本格化させていくのです。
これら産業の担い手は、
ジェントリと呼ばれる地方の地主によって推し進められ、
農村部を中心に進展していきました。
そして、ちょうどこの時代、
えー、産業革命の少しまえですね、
薄手の軽い衣服が流行となっている背景もあって
この新毛織物の需要は急速に増していき、
毛織物工業は瞬く間に拡大していくわけなのです。
w( ̄o ̄)w オオー!
……と、長くなりましたので、
イギリス製の毛織物の特性などの話は、
明日のエントリーでまとめたいと思います。