こんにちは、店長の前田です!
(。・ω・)ノ゙ コンニチハ
ナポリ仕立てのスーツを語るうえで、
サルトたちの熟練した手縫い、手仕事というのは
外せないポイントです。
12月10日のエントリーで、
型紙をつくらないことや
仮縫いに時間を要することは触れましたが、
もうひとつ、重要な技術があります。
それは、
スーツを形づくる”アイロンワーク”です。
オオーw(*゚o゚*)w
ナポリ仕立てのスーツで大事なのは、
スーツでありながらシャツのように軽く
動きに合わせてスーツが常にフィットする
“着心地のよさ”と”美しくエレガントなライン”の両立でしょう。
それを実現するために
ジャケットやパンツの要所要所に”緩み”が施され、
同時にドレープラインも生み出しているわけですが、
その際に用いる技法が、アイロンワークなのです。
ナポリ仕立てにとって
アイロンワークは欠かせないもので、
卓越した技術をもっていなければ、
まともな仕事ができないといっても過言ではありません。
( ̄∧ ̄)(_ _)フムフム・・・
もちろん、
日本のオーダーメイドスーツだって、
このアイロンワークは重要な工程のひとつです。
では、具体的になにをするのかといえば、
日本のオーダースーツの世界の言葉で表すと
“クセトリ”という下処理を行うことになります。
(〟-_・)ン,クセトリ?
型紙に沿って裁断しただけの生地は
あくまで平面であり、それをそのまま縫製しても、
縫い目や縫い代がいびつになってつれてしまい、
必然的にシルエットは崩れ、着心地もよくありません。
これを改善するために行う技法がクセトリで、
湾曲した人間の身体にできるだけフィットするように
アイロンであらかじめ要所を形づくり
立体的に縫製をしていくわけなのですね。
(´ρ`)ヘー
ナポリ仕立てにおいてのクセトリは
日本のそれとはやや趣が違っていて、
あえてアイロンで”クセ”をつけるというものだとか。
ナポリではイギリスや日本のスーツのような
直線的なシルエットを嫌う傾向がありますので、
そこをアイロンワークできれいな曲線にし、
全体のやわらかなドレープラインを生み出すのだそうです。
(・ロ・)ホ(‘ロ’)ホ–ッッ!!!
型紙がないということもあって、
このアイロンワークの工程は
全体のなかでも大きなウエイトを占めています。
それは、決して簡単な作業ではなく、
生地による特性を熟知したサルトが
じっくりと丁寧に時間をかけ行うもので、
両手を使って生地を整えながら全体重を乗せたりと、
思いのほか重労働なのです。
だからでしょうか、
ナポリのサルトたちの手を見ると、
必ずといっていいほど
アイロンがけによるマメができているんですねぇ……。
∑O(> <)o ス、スゴイ…