こんにちは、店長の前田です!
(。・ω・)ノ゙ コンニチハ
本日は、
ミラノで仕立てられるスーツ、
いわゆるミラノスタイルはどんな特徴をもっているのか、
それを詳しく見ていきましょう。
(・o・)ノ ハーイ!!
イタリアのスーツの歴史は、
イギリスからの影響を色濃く受けていますが、
北のミラノと南のナポリで、
その源流は同じながら、行き着いた先は違います。
ミラノスタイルというのは、
どちらかというと、
イギリスのサヴィル・ロウでつくられる
スタイルに酷似しているといえるんですね。
( ̄∧ ̄)(_ _)フムフム・・・
イギリスのスーツといえば、
ファッションの世界では”構築的”と表現したりしますが、
肩の袖付けがやや持ち上がった
ループドショルダーと呼ばれるいかり肩形状や
ウエストをシェイプして厚く見せる胸板など、
本来の人間の体型とは反した
力強いシルエットをつくり出すのが特徴でした。
(全てのイギリスのスーツがそう言うデザインではありませんが・・・)
それと同様にミラノスタイルも、
各所にブリティッシュスタイル的な
ディテールが見られるのですが、
特徴的なのは、やはり「肩」の構造でしょう。
肩部分には厚めのパッドを入れ、
袖山の丸みを出すための裄綿もしっかりと設けてあり、
その構造はブリティッシュスタイルと見間違うくらい
ガッチリとしたショルダーをつくり出しています。
┏| ̄ ≧ ̄|┓ガッチリ!
また、ショルダーラインですが、
これは直線的な仕立てになってはいますが、
そこは全体のシルエットを気にするイタリアだけあって、
ブリティッシュっぽいシャープさはやや抑え気味。
緩やかに傾斜していく感じに仕上げられ、
肩の縫い目も後方に下がり、
前肩になるよう設計されているのです。
( ̄Λ ̄)ゞ んむっ
ナポリのスーツと比べれば
シルエットの違いは一目瞭然でしょう。
日本人から見れば、
パッドがなくてなで肩気味に見えるスーツより、
カチッとしたミラノスタイルのほうが
洗練された印象に映るかもしれませんね。
( ‘-‘ )( ,_, )( ‘-‘ )( ,_, ) ウンウン
そのほかのディテールに目をやると、
上襟へ向けて美しい曲線を描くゴージ、
芯地を数種使ってボリューム感をもたせたバスト部分と
対照的にシェイプさせたウエスト、
それから背中に吸いつくようなバックラインが、
ミラノスタイルらしい特徴となっています。
えー、全体を総括すると
イギリスとナポリの良い部分を兼ね備えた
そんな欲張りなスーツになっているわけです。
クラシカルなスーツの
上品なフォルムはできるだけ残しつつ、
軽やかで優雅に着こなしたいと
ミラノの職人が追求に追求を重ねて生まれたのが、
このミラノスタイルだといえるのではないでしょうか。
‘`ィ(´∀`∩