- リクルートスーツを喪服の代わりに着用するのは問題ないのか知りたい!
- そもそも喪服とリクルートスーツは何が違うの?
- リクルートスーツを喪服代わりに着用する場合の注意点やマナーを教えて!
経済的にあまり余裕が無い学生にとって、急な出費は困るものです。
中でも急な訃報があったときは香典の準備だけでなく喪服が必要になります。
喪服を持っていない学生さんの中には「黒のリクルートスーツなら代用できるのでは?」と考えたり、実際に着用して葬儀へ向かう人も多いようです。
しかし葬儀の場には独特のマナーやルールがあり、リクルートスーツと喪服の違いや着用して良いケースとダメなケースがあることを知っておく必要があります。
本記事では、それぞれの違いや代用の可否、葬儀のマナーについて詳しく解説します。
リクルートスーツと喪服の違いを知っておこう
リクルートスーツと喪服には一見すると共通点が多いように感じるかもしれませんが、素材や用途はもちろん服としての種類など明確な違いがあります。
それぞれの特徴を見比べて、リクルートスーツと喪服の違いや共通点を確認しておきましょう。
リクルートスーツの特徴
リクルートスーツは、その名の通りリクルート活動(就職活動)やインターンシップで着用することを目的として作られたスーツです。
経済的に余裕が無い学生にも手が届きやすいように、安価で丈夫な化学繊維が使用されていることが多く、就職活動に不要な装飾などは排除されたシンプルな見た目が特徴的です。
リクルートスーツの色に指定はありませんが、一般的に黒・ネイビー・グレーの3種類のいずれかを選ぶのが無難だと言われています。
いわゆる平服(礼装ではないフォーマルな装い)に分類されている服で、ビジネススーツと格式は同じ扱いとなります。
ただし、ビジネススーツとリクルートスーツは全く同じというわけではありませんので注意しましょう。
ビジネススーツとリクルートスーツの違いを詳しく知りたい方は、リクルートスーツについて基本から注意点まで解説している別記事をチェックしてみてください。
喪服の特徴
喪服とはいわゆる「冠婚葬祭」の”葬”、つまり通夜や告別式で着用する服です。
前述のリクルートスーツが平服であるのに対し、喪服は礼服(儀式や式典で着用する正式な装い)に分類されています。
喪服の場合、色は黒と決まっています。
同じ黒ならリクルートスーツやビジネススーツでも代用できそう!と思いがちですが、喪服の黒は「漆黒」や「墨黒」と呼ばれる黒色なので一般的なスーツの黒とは別物です。
光沢が抑えられ黒の中でも最も暗いトーンで生地も高級感のある質感になっているのが喪服の特徴です。
黒のリクルートスーツと喪服を並べて比較すると、質感や色合いの違いはすぐに判ってしまいます。
ちなみに、喪服と礼服の違いについては詳しく解説している記事があるので気になる方はぜひ合わせてチェックしてみてください。
リクルートスーツと喪服の共通点
リクルートスーツと喪服は着用目的や使われている素材・種類など、その特徴は大きく異なるため、見た目は似ていても全く別の服であると言えます。
しかし、共通点が無いわけではありません。
- 同じ黒い色である(黒のリクルートスーツに限る)
- どちらも凝ったデザインではなく見た目はシンプル
黒色でデザインがシンプルという共通点があるため、喪服の代用品としてリクルートスーツを着用しても良さそうに思えるのも確かです。
続いては、黒のリクルートスーツなら喪服の代わりに着用して良いのかどうかについて詳しく解説していきます。
黒のリクルートスーツは喪服の代用になるのか
結論から言うと、黒のリクルートスーツを喪服として代用できるかどうかは状況や着用者の立場によって可否が決まります。
どういう場合ならOKで逆にどういう場合ならNGなのか、その判断基準を具体的に解説します。
黒のリクルートスーツを喪服として代用できるケースとは?
葬儀の場へ足を運ぶ際は「喪に服す」という言葉があるように、喪服を着用するのが基本的なマナーです。
しかし、例外的に黒のリクルートスーツを喪服代わりに着用しても許されるケースもあります。
葬儀ではなくお通夜なら黒のリクルートスーツで問題なし!
黒のリクルートスーツを喪服代わりに着用しても問題ないケースの1つが、急な訃報でお通夜に駆けつける場合です。
一般的に、突然の訃報でお通夜に駆けつける場合は近親者で無ければビジネススーツやリクルートスーツでも失礼にはならないとされています。(むしろ、故人との関係性が希薄なのに喪服で行くと”死期を予測して準備していた”と捉えられ、逆に失礼だと思われる場合もあるので注意しましょう)
ビジネスマンなら、通夜に限りダークスーツを喪服代わりに着用して行っても問題ありません。
学生なら黒のリクルートスーツでも許容されやすい
制服がある中学生や高校生が、冠婚葬祭の場に学生服で出席しているシーンをみかけたことはないでしょうか?
一般的に、学生は喪服の代わりに制服を着用して冠婚葬祭の場へ出席してもマナー違反にはなりません。
大学生の場合、成人していることもあり大人と同じように適切な服装を準備すべきですが、「学生だから仕方ない」と黒のリクルートスーツを喪服代わりに着用していても黙認されるケースは多いようです。
喪服の代わりに黒のリクルートスーツを着用できないケースとは?
前述の通り、まだ学生でお通夜に出席するときや故人との関係性がそこまで親密でないケースなら黒のリクルートスーツを喪服代わりにすることは可能ですが、以下のようなケースは避けた方が無難です。
- 故人と近しい間柄で家族や親族という立場で出席する場合
- 正式な弔辞(葬儀・告別式)で参列者が多く集まる場合
- 故人の親族が服装マナーや立ち振る舞いに厳しい場合
故人との関係性が近しい場合の葬儀に出席するときは、親族や家族から白い目でみられてしまう恐れがあるため、黒のリクルートスーツで代用するのではなく喪服を準備したほうが良いと言えます。
また、故人との関係性が遠くても告別式に出席するときは黒のリクルートスーツで行くのは得策ではありません。
参列者が多く集まる場ではそれだけ色々な考え方の人がいることになるため、年配者やマナー・しきたりに厳しい人から思わぬ指摘を受けてしまう恐れがあるからです。
さほど近しい間柄でなければ、お通夜にだけ出席すれば事足りますので喪服が無いなら告別式は遠慮するというのもひとつの選択肢です。
葬儀の基本的なマナーやルールを確認しておこう
学生なら黒のリクルートスーツを喪服代わりに着用することは可能ですが、基本的な葬儀マナーが守られていなければ意味がありません。
基本的な葬儀に関する服装マナーやルールをこの機会にチェックしておきましょう。
出席する場に適したネクタイやシャツを準備するのは最低限のマナー!
ご存じの方も多いと思いますが、葬儀やお通夜に出席するときは「白で無地のシャツ」と「黒のネクタイ」の2つは最低限準備しなければならないアイテムとなっています。
他にも靴下は黒色のものを履いて、靴もなるべく光沢や装飾が抑えられたものが望ましいとされています。
葬儀に出席するときの持ち物もチェックしておこう
お通夜や告別式に出席するときは、以下の持ち物が必要となるのでしっかりチェックしておきましょう。
- 香典
- 袱紗(香典を包むための布)
- 数珠(宗教によっては不要)
- ハンカチ(黒もしくは白が良いとされている)
- バッグ
ネクタイや靴と同様に、葬儀の場合は無地で目立たない黒や白の持ち物で統一するのが無難です。
男性の場合、バッグは必ずしも必要ではありませんが、ポケットに荷物を入れすぎて膨らんでいると見栄えも悪いので、手荷物が多くなりそうなら小さめのバッグを準備するようにしましょう。
葬儀におけるその他のマナー
一般常識の範囲なので改めて解説するようなことではありませんが、服装以外のマナーについても簡単に解説しておきます。
- 派手なアクセサリーや髪型は避ける
- においが強い香水などの使用は避ける
- 携帯電話は電源を切るかマナーモードに
- スーツはダブルよりシングルを選んだ方が無難
- 香典の金額は偶数を避ける
葬儀は故人を偲ぶための場なので、自分を着飾る必要性はありません。
場をわきまえず、必要以上におしゃれを意識した装いは失礼にあたるので注意しましょう。
また不幸が重なるという意味を想起させるという理由でダブルのスーツは避けた方が良い、別れや縁が切れることを想起させるから香典の金額は割り切れない奇数が良い、なども知っておけば意図せず故人の親族や家族に不快な思いをさせずに済みます。
Q&Aでみるよくある失敗やマナー違反
最後にリクルートスーツを喪服として着用できるのか?という疑問と共に、よく寄せられる質問や失敗例をQ&A形式でまとめて紹介します。
- 黒のリクルートスーツで告別式にいくのはダメですか?
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記事内でも触れていますが、黒のリクルートスーツを喪服代わりに着用するのはお通夜までにしておいた方が無難です。
お通夜は故人との別れを惜しむ場という意味合いが強く、そこまで服装に関するマナーは厳しくありませんが、告別式は故人を供養し最後の別れを行う儀式的な意味合いがあるため、喪服を着用するのが一般的です。
喪服がないのであれば、お通夜にだけ出席する方が無難だといえるでしょう。
- 新社会人ですが喪服を持っていません。黒のリクルートスーツで良いでしょうか?
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学生なら、喪服が無くても目をつぶってもらえますが、社会人として葬儀に出席するときは喪服をしっかり準備することをおすすめします。
急な訃報で黒のリクルートスーツしか適切な色合いの服が無い場合は仕方ないですが、レンタル衣装などを利用して喪服を準備したほうが社会人としての常識やマナーを疑われずに済むでしょう。
社会人になると家族や友人以外にも、会社関係者や取引先などビジネスを通じて知り合った人の葬儀に出席する機会も増えるため、喪服は持っておいた方が良いと言えます。
リクルートスーツを喪服代わりに着用するのは最終手段!TPOや立場を考えて失礼にならないよう注意しよう
学生で喪服を持っていない場合は、黒のリクルートスーツで代用すること自体は可能ですが、社会人になってからのことを考慮するなら喪服を準備しておいた方が安心できます。
- お通夜なら黒のリクルートスーツでも問題なし
- 葬儀のマナーを守り正しい服装や持ち物で向かうようにしよう
- 経済的に余裕があるなら喪服は持っておいた方が安心!
お通夜や告別式は、故人を偲ぶ厳かな場なので服装マナーやルールをしっかり意識して、家族や親族に対して失礼とならない装いや着こなしで出席するようにしましょう。