- スリーピーススーツが失礼になる場面はあるの?マナー違反かどうかが気になる。
- 若いのにスリーピーススーツを着て生意気に見えないか不安……。
- 営業でスリーピーススーツを着用しても相手に失礼にならない?
スリーピーススーツはおしゃれを意識している感じが出るために、特にビジネスシーンでは相手に失礼にならないかと着用を躊躇する方も多いのではないでしょうか。
しかしそんなことはありません。注意するべき場面さえ把握をしておけば、逆にスリーピーススーツならではのきっちりした着こなしが好印象につながるのです。
今回はスリーピーススーツの利点を挙げながら、失礼になるかもしれない注意すべき場面を具体的に説明していきます。
スリーピーススーツが失礼になる場面は特に決められておらず、また年齢などは関係なく自由に着用して大丈夫です。
マナーやルールとして決められているわけでもありません。
ただ、就活での面接や初めての商談先など一部の場面では注意が必要です。
それではスリーピースがどのようなシーンで活躍するのか、注意が必要なシーンはどんなところなのかを深掘りしていきましょう。
スリーピーススーツについては他の記事でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
スリーピーススーツが失礼になるシーンはほとんどない
スリーピーススーツは葬式などの例外を除き、着用がマナー違反になる場面は特に決められていません。
プライベートでカジュアルにオッドベスト(ジャケット、ズボンとは異なる素材で作られた単品で売られているベストのこと)でファッションを楽しむのはもちろん、ビジネスシーンでもスリーピーススーツならではのメリットを生かして活躍することができます。
かっこいいスリーピースの記事でも解説をしましたが、スリーピーススーツには以下のようなメリットがあります。
✔ 「できる大人」を演出できる
✔ 体型のカバーができる
✔ 夏でも冬でも体温調節がしやすい
✔ 幅広いシーンに対応ができる
特にデスクワークのときなど、ジャケットを着たままだと窮屈ですよね。
そんなときはベストを着ていることにより、ジャケットを脱いでもピシッとかっこよく見せることができます。
そのため仕事態度が素晴らしく見えたり、だらしなく見えないため失礼にならないなど、ビジネスマナーとしてはプラスに働くことが多くあります。
年齢関係なし!スリーピーススーツはどの年代でもおすすめ
「若いのに偉そうに見えるから上司に失礼かも」という心配がスリーピーススーツを着ようと思うときに一番多い悩みではないかと思います。
確かにある程度の肩書を持っている方はスリーピーススーツを着用しているイメージがありますが、それこそスリーピーススーツの持つ品格のあるイメージを活用しているのです。
だからといって若いことを理由にスリーピーススーツを着てはいけないということは決してありません。
生地の色や柄の選択で同じスリーピーススーツでも随分と違って見えます。
濃い色と薄い色のスリーピーススーツでは、薄い色の方がフレッシュで、はつらつとした印象になります。
また濃い色でも、ジャケットやベストのボタンがシングルとダブルでは、ダブルの方がより貫禄ある印象になります。
そういった色や柄、ネクタイなどにも気を配って、自分に似合う色や定番の色(紺色やチャコールグレイなど)、スッキリと見えるようなものを選べば偉そうに見えるといった心配は不要になるでしょう。
ビジネスでスリーピーススーツを着るときに気を付けるシーン
スリーピーススーツの着用は基本的に失礼となる場面はありませんが、やはり例外は存在します。
例えば葬式や告別式などの弔事では喪主よりも格上に見えがちなスリーピーススーツは、フォーマルシーンのルールとして違反ではありませんが、他の人が受ける印象を考えると避けた方が無難です。
ビジネスシーンであっても、失礼やマナー違反とまではいかなくとも避けた方がいい場面は存在します。
特に悩むことが多そうな場面を取り上げて考えてみましょう。
面接でのスリーピーススーツの着用は避けた方が無難
就活の中でも特に重要な面接ですが、特に新卒であればスリーピーススーツの着用は避けた方が無難でしょう。
面接はこれから一緒に働くのにふさわしい人材かどうかを見極めるような場です。
そのためスリーピーススーツではファッションを重視しているようなイメージが強くなってしまうため、逆効果になりかねません。
また現在でも「若いのにスリーピースを着用するのは失礼だ」という考えを持った方がいらっしゃることも事実です。
面接官がそういった考えをされている可能性を考えると、リクルートスーツを着用するのがおすすめです。
しかし中途採用の場合では少し事情が変わってきます。
即戦力を期待される中途採用者の場合は、新卒者と異なりこれまでの実績などが重視されるため、面接でも仕事ができるというところを見せるのは大きなメリットとなります。
実際にきっちりとスリーピーススーツを着こなした方が面接に現れると、印象に残りやすく、しっかりとした仕事をしてくれそうな印象を受けます。
特に見た目が重視されるような営業やアパレル関係の場合は、スリーピーススーツを着用して面接を受けるのも悪くないでしょう。
入社式でのスリーピース着用は企業の雰囲気にも配慮を
入社式でのスリーピースの着用は企業の社風(雰囲気)で判断するのが重要です。
内定が決まるまでに収集した企業情報や、決まってからの社内行事などからどのような社風なのかはある程度把握することができます。
上下関係がしっかりしているところや、古風な雰囲気のある企業であれば、「若い人がスリーピースを着用するのは失礼だ」と考える方も多い可能性がありますので、無難にツーピーススーツで入社式に臨むのがおすすめです。
社員の個性が重視されるような自由な社風の企業、ファッション業界に関係する企業であればスリーピーススーツを着て自分らしさを表現してもいいのではないでしょうか。
ルールが定められていないため、自分の裁量で決められるのは楽しいともいえますが、逆にそれが難しく感じる方もいるかもしれません。
そういった場合はツーピーススーツを選択するといいでしょう。
営業で差がつく!スリーピーススーツの着こなし方
営業でスリーピーススーツを着用することに、マナー違反や失礼にあたるといった決められたルールはありません。
初めて商談する相手の場合はどういった方なのかわからないため、ツーピーススーツを選択するのが無難ではあります。
しかし、営業という役割は相手にどれだけ自分を覚えてもらうか、信用してもらえるかが大きな重要ポイントです。
スリーピーススーツはこれまで説明をしてきたように、仕事ができる雰囲気を演出しやすく、相手に落ち着いた印象を与え信頼感を得やすい服装です。
没個性的な一般的なスーツよりも、自分らしさを表現できるスリーピーススーツは、自分を売り込む武器として使うことができます。
それには自分のサイズにフィットしているサイズであること、自分の体型に似合う色や柄を選ぶのが重要です。
シャツやネクタイなど小物の選び方も重要になってきますので、お店の方に使用用途を伝えて相談に乗っていただくのがおすすめです。
勝負スーツはスリーピースがおすすめ
大事な商談やここぞというときに着用する勝負スーツは、スリーピーススーツで一着用意しておくのがおすすめです。
スリーピーススーツはツーピーススーツよりも、よりクラシックでフォーマルな服装に近いため、格式高く見えるのがひとつの理由です。
他の理由としては日本人の体型が胸板が薄く見えるという点です。
スーツは胸板がある程度立体的な方がかっこよく見える服装です。
そのためベストを着用するスリーピーススーツは、ツーピーススーツに比べると胸元に厚みや立体感がでるため、体型をカバーしスーツ映えさせることができるのです。
勝負スーツでは生地の質や自分の体型にぴったり合うといったサイズ感にもこだわりたいところです。
そこでおすすめをしたいのが「オーダースーツ」でスーツを仕立てる方法です。
普段使いをするような既製品のスーツを購入するときも自分の好みや生地、色、柄を厳選し、サイズのお直しをしていらっしゃると思います。
しかし、オーダースーツではしっかりと採寸をするため、より自分にフィットした一着を仕立てることができます。
オーダースーツ専門店ならば、生地も自分の好みや、体型や顔立ちから似合うものをプロと相談しながら選ぶことができるため、よりよいスーツが出来上がるのは間違いないでしょう。
また高品質な生地を選ぶと極上の着心地に驚かれることでしょう。商談の場でも自信をもって挑むことができるのではないでしょうか。
スリーピーススーツは自分を印象付けることのできる優れた服装
この記事ではスリーピーススーツが失礼になるかどうかについて詳しく解説をいたしました。
スリーピーススーツが失礼になったり、マナー違反となるようなルールはごく限られた場面であり、むしろビジネスシーンでは心強い勝負服として活躍してくれることが期待できます。
- 年齢に関係なくスリーピーススーツは着用してOK
- スリーピーススーツが失礼になるようなルールは存在しない
- 自分の体にフィットするスリーピーススーツは勝負スーツにおすすめ
主にビジネスシーンを中心にスリーピーススーツの有用性を紹介してきましたが、フォーマルな場やプライベートな場面でもスリーピーススーツは活躍する一着です。
ぜひ普段から着用して自分なりの着こなしを見つけてみてください。